確定拠出年金(iDeCo)を利用した初めての少額資産運用

確定拠出年金の簡単な商品紹介と、それらを組み合わせた運用例(架空)を紹介します。

確定拠出年金では以下の3つの商品から資金の拠出先を選ぶことになります。

  1. 元本確保型商品(定期預金)
  2. 元本確保型商品(保険商品)
  3. 元本変動型商品(投資信託)

このうち保険商品は保険会社のプランで扱われることが多いので、一般には定期預金と投資信託が主な商品になります。

定期預金は説明不要でしょうが、投資信託は

  • 国内債券
  • 国内株式
  • 海外債券
  • 海外株式
  • REIT(不動産投資信託)
  • バランス型(債券や株式などを組み合わせた複合商品)

といった複数カテゴリの商品があります。 初めてならば債券や株式などを組み合わせた複合商品であるバランス型(バランスファンド)を利用するのが手軽です。

本文ではSBI証券の確定拠出年金プランで選択できる日興アセットマネジメントのDCインデックスバランス(株式xx)を例に、バランスファンドの簡単な例をご紹介しています。 DCインデックスバランスはリスク(時価の触れ幅)に応じて4段階選べるため、あなたがどの程度資産の値動きを享受できるかで商品を選べるのが嬉しいです。

運用中の投資配分は変更することができます。 リターンが物足りないなら投資信託比率増やし、値動きが大きすぎるなら定期預金比率を増やすといった運用が可能です。

ぜひ運用しながら、あなたの最適な配分を見つけ出してみてください。

公開:2016年11月26日 最終更新:2016年11月26日

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はじめに

確定拠出年金を利用しようにも、どういった商品を選べば良いのかはなかなか難しいところです。

  • 定期預金は選べるけどお金増えないし・・・
  • だからといって投資信託は元本割れは怖いし・・・
  • 保険付きの定期預金は本当に必要なの?

などなど、悩む部分が多いですよね。

加えて、インフレなどの外的要因は運用結果に大きな影響を与えるため、無条件に定期預金だけ選ぶのも考え物です。

というわけで、本記事ではあなたが投資信託の運用経験がないことを前提に、確定拠出年金の簡単な商品説明と運用例をご紹介します。 定期預金と投資信託を両方運用した際の架空の事例も紹介していますので、参考になれば大変幸いです。

なお、暗黙の前提として、以下では確定拠出年金の制度の中だけで資産運用することとします。 今回はそれ以外の資産の有無を考慮しません。

確定拠出年金で取引できる商品の種類

確定拠出年金(iDeCo)はSBI証券で始めます。あなたはまだ始めないの?でも紹介したように、確定拠出年金では、

を選択できます。 これらはどれか一つではなく、例えば50%ずつといった振り分けが可能です。

各商品の特徴について、それぞれご紹介します。

元本確保型商品(定期預金)

元本確保型商品(定期預金)は、私たちが普段利用する機会の多い定期預金の確定拠出年金版です。 基本的にどの会社でも利用できますが、特にゆうちょ銀行ではその種類が豊富です(どれも利回りは一緒ですが・・・)。

特別な金利優遇などありませんが、拠出額が全額所得控除になる点で、通常の定期預金よりも旨みがあります。

定期預金とはいえ、一度拠出したお金は原則60歳まで引き出せません。 定期預金の運用期間が終わると、引き続き次の運用へ自動継続されます。

運用期間中に他の商品へ切り替えることも可能です。 その場合には金利ペナルティがあるため、利息が少し減額されます。

なお、確定拠出年金での定期預金は、金融機関倒産時に1000万円まで保護されるペイオフの対象です。 それ以上は保護されませんので、例えば2000万円を定期で・・・といった運用はリスクが生じます。

元本確保型商品(保険商品)

元本確保型商品(保険商品)は、定期預金に死亡保障や障害保障などをつけた保険商品です。 主に生命保険会社を通じて確定拠出年金を利用した際に選べます。

主に以下の2つがあります。 将来的にはもう少しサービス内容は増えそうです。

  • 有期利率保障型確定拠出年金保険・・・死亡保障付き。積み立て後保険会社が定める利率で年金支給
  • 積立障害保険・・・障害事故による死亡保障付き

有期利率保障型確定拠出年金保険はちょっとややこしいので別ページで詳述します。

積立障害保険は、将来障害事故(交通事故)であなたが亡くなった時に、積み立て額に一定利率をかけた額を保険金として受け取れます。

保険商品は運用期間中に他の商品へ切り替えることも可能です。 しかし、解約控除額(解約手数料)が発生するため、投資元本を割り込む可能性があります。

なお、保険会社破綻時には生命保険契約者保護機構が保険料の一定額を保証します。 が、保証額は全額ではないので、運用額の一部は失われる可能性があります。

元本変動型商品(投資信託)

元本変動型商品(投資信託)は、リスク商品(投資信託)で運用する金融商品です。 どこでも扱っていますが、主に証券会社を通じて確定拠出年金を利用すると優れた商品を選びやすいです。

元本変動型商品(投資信託)の本質は投資信託の始め方。そもそも投資信託って何?で紹介する投資信託です。 投資信託とは、国内債券や国内株式などある金融商品に投資を行うファンドの総称で、その投資先は多岐にわたります。

私たちは様々なファンドの中から好みの商品を選ぶ必要がありますから、そこが確定拠出年金の難しいところの1つですね。

投資信託は、その投資先によっていくつかの商品ジャンルが分かれています。

  • 国内債券
  • 国内株式
  • 海外債券
  • 海外株式
  • REIT(不動産投資信託)
  • バランス型(債券や株式などを組み合わせた複合商品)

これらは投資先によってリスク(どの程度値段が振れるか)とリターンの関係が異なりますので、あなたの好みに応じて選択することになります。

なお、投資信託は企業の破綻リスクに強いのが特徴です。 運用中の資産は信託銀行が分別管理するため、よほどずさんな管理が行われていなければ、販売会社や運用会社が倒れても支障はありません。

その代わり、リスク資産ですから元本は保証されません。 信託銀行が管理するのは現在の時価に応じた金融資産残高であって、運用で元本が割れたとしても、その保証は行われません。

どの商品にどう掛け金を割り振るか

定期預金と投資信託の比率はどうするか

保険商品は取り扱う金融機関が限られますので、通常は

  • 元本確保型商品(定期預金)
  • 元本変動型商品(投資信託)

の2種類を選ぶことになります。

言うまでもなく、元本保全性を重視するなら元本確保型商品(定期預金)を、お金を増やすことを目的とするなら元本変動型商品(投資信託)の配分を多くします。

例えば定期預金9割に、投資信託1割といった運用もOKです。 逆に定期預金0割、投資信託10割といった運用もできます。

この配分を決めるのはなかなか難しいのですが、例えば定期預金5割に、投資信託5割といった運用はいかがでしょうか。

もし投資信託の値動きが怖いと思うなら、積み立てていく過程で投資信託の比率を下げることもできます。 実際に運用してみないとわからない点もありますから、運用しながら自分に最適化させていくのが一番良いのではと思うのです。

なお、確定拠出年金(iDeCo)はSBI証券で始めます。あなたはまだ始めないの?でも触れたように定期預金はインフレリスクに弱いデメリットがあります。 加えて、上述の通り1000万円を超えた額は保証されないため、定期預金10割で頑張るのは難しいと筆者は考えます。

ちょっとだけでも投資信託は加えたほうが良いですよ。 ほんとちょっぴりだけでも。

どの投資信託を利用するか

投資信託を加えろといわれても、どの投資信託を利用するか難しいですよね。

そこで、ここでは手軽さを重視してバランスファンド投資信託お手軽運用術 -バランスファンド入門-)の利用を考えます。

バランスファンドは、それ一方で債券や株式などの複数資産に投資できる優れた商品です。 1つ1つと投資信託を選ぶ手間が省けるため、とくに運用初心者が利用しやすいメリットがあります。

例えば、SBI証券の確定拠出年金では以下のようなバランスファンドがあります。

  • DCインデックスバランス(株式20)・・・2016年11月25日の値動きは46円
  • DCインデックスバランス(株式40)・・・2016年11月25日の値動きは68円
  • DCインデックスバランス(株式60)・・・2016年11月25日の値動きは96円
  • DCインデックスバランス(株式80)・・・2016年11月25日の値動きは125円

この4つのファンドは、日興アセットマネジメントが運用するバランスファンドで、株式xxの数字部分が株式への投資比率を示しています。 例えば株式20ならば、株式20%(国内株式 + 海外株式)、債券80%(国内債券 + 海外債券)といった運用が行われます。

いずれか1つに投資するだけで国内株式、海外株式、国内債券、海外債券の全ての投資できますが、その比率は20、40、60、80の1つから選択できる、という商品です。

債券比率の高い投資信託は、株式比率の高いものに比べて、値動きが小さくなります。 値動きが小さくなるとリターンは低くなりますが、元本を大幅に割り込む可能性も低くなります。

つまり、この例では、あなたが元本割れを恐れるならDCインデックスバランス(株式20)を選択するのが正解です。 一方、積極的にリターンを追及するなら、株式80を選びます。

計算上の運用例

最後にざっくりと運用例も紹介してみます。 以下の2つを選んだとしましょう。

  • 元本確保型商品(定期預金)
  • 元本変動型商品(DCインデックスバランス(株式20))

拠出額は定期預金に1.5万円、DCインデックスバランス(株式20)に1.5万円の計3万円と仮定します。 このケースでは時価14,980円(基準価額といいます。2016年11月26日現在)のDCインデックスバランス(株式20)をほぼ1万口(投資信託の時価は1万口当たりの価格です)買える計算です。

ここでは1万口買ったものとしてざっくり計算してみましょう。

定期預金の値動き

定期預金は元本保証ですから時価は動きません。

投資信託の値動きとリターン

DCインデックスバランス(株式20)は2016年11月1日から25日までの間で、1日あたり1円~156円(1万口あたり)の値動きが記録されました。 これに基づくと、あなたが拠出した3万円は1日あたり最大プラスマイナス156円振れる可能性があります。

実際には156円は「トランプショック」による相場急変が原因で、普段はもっと穏やかです。

このような値動きを繰り返しながら、DCインデックスバランス(株式20)は11月25日までの1ヶ月間で約170円程度値上がりしました。 すると3万円の拠出額は30,170円になりますね。

もう少しリターンを追及するなら

この額を少ないと思うなら、もう少しハイリスクのDCインデックスバランス(株式40)に乗り換えます。 株式40は11月25日までの1ヶ月間で約430円程度値上がりしましたが、一方で11月は最大1日当たり361円値が動きました。

つまり3万円の拠出額は1日あたり最大プラスマイナス361円振れる可能性がある一方で、投資額は30,430円になります。

ちなみにDCインデックスバランス(株式80)は1日あたり863円振れる可能性があります。 DCインデックスバランス(株式20)の収益など1日で吹っ飛ばしてしまう触れ幅の大きさです。

なお、ここでの触れ幅は2016年11月のデータに基づくものです。 あくまで目安としてご覧ください。

まとめ

以上です。 まとめると、

  • 基本的な商品は定期預金、保険商品、投資信託の3つ
  • 投資信託はさらに債券や株式など多様な商品に分類できる(投資信託という商品に投資するのではない)
  • 初めての投資信託選びはバランスファンドがお手軽

です。

定期預金ばかりを選びたくなると思いますが、

  • 定期預金はインフレリスクに弱い
  • 1000万円以上はペイオフ対象外

といったデメリットから、ぜひ投資信託も投資先に加えてほしいなと思います。 その際にはバランスファンドを利用できるとお手軽でオススメです。

なお、販売会社によってはバランスファンドの種類が限られるケースも多々あります。 中にはターゲットイヤーファンドと呼ばれる、少々特殊なバランスファンドばかり販売されている場合もありますので、その点は別ページにてご紹介します。

投資配分は運用期間中でも切り替えることが可能です

ぜひ一度試してみてください!

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長期投資派の30代兼業投資家です。 投資を始めた初期は短期売買でガツガツと利益を追っていましたが、毎日売買するのは疲れるため、数ヶ月で飽きてしまいました。

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