公開:2017年02月13日 最終更新:2017年02月14日

元本変動商品(投資信託)の運用で手間がかかること

あなたが確定拠出年金(iDeCo)を始めるにあたって、知っておいてほしいことがあります。

それは、複数の元本変動商品(投資信託)を保有した場合、定期的なメンテナンスが必要になるかもしれません。

というのも、最初に商品のリスクとリターンを元に複数の投資信託を選んだとしても、その投資割合は運用とともに変わってしまうからです。

比率が変わると、リスクリターンも変わってしまうため、将来期待できる成績も変化してしまいます。

そこで必要になるのが、

  • 預け替え(スイッチング)を通じて増えすぎた資産を売却する
  • 掛け金の配分変更を行って減りすぎた資産への投資割合を増やす

です。この作業をリバランスといいます。

商品次第ではリバランスは不要な場合もあります。

  1. 元本変動商品は1つだけにする
  2. バランスファンドを利用する

おすすめしやすいのが後者のバランスファンドを利用することです。デメリットもあるものの、手軽に運用できる点で優れると筆者は感じます。

>>株主優待やロボアドについて、ネット証券最大手SBI証券にインタビューしてきました!<<

[広告]

運用の面倒なところ

元本変動商品(投資信託)を一定期間運用し続けていると、投資のバランスが崩れてくるところです。この問題は2つ以上の投資信託を組み合わせて運用しているときに発生します。

例えば、計算ツールを利用した確定拠出年金向け投資信託の選び方の記事で4つの資産を25%ずつ組み合わせる例を紹介しました。

  • 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)・・・25%
  • DC日本株式インデックスファンドS・・・25%
  • DC外国債券インデックスファンド・・・25%
  • DCニッセイ外国株式インデックス・・・25%

この組み合わせはリスク10.4%リターン5.3%(2017年現在)で運用できる、中間的なリターンを狙った組み合わせです。

最初は25%ずつの均等投資でも、このバランスは時間ととも崩れてきます。例えば外国株式が値上がりして、日本債券が値下がりしたら、この保有比率は以下のようになるかもしれません。

  • 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)・・・10%
  • DC日本株式インデックスファンドS・・・25%
  • DC外国債券インデックスファンド・・・25%
  • DCニッセイ外国株式インデックス・・・40%

すると計算上のリスクとリターンもそれぞれ13.3%、6.3%とパフォーマンスが変わってしまいます。

この時、私たちは、

  • 預け替え(スイッチング)を通じて増えすぎた資産を売却する
  • 掛け金の配分変更を行って減りすぎた資産への投資割合を増やす

といった対応が必要があります。この作業をリバランスと呼びます。

リバランスのやり方

基本的には、当初想定していたリスクリターンの保有比率に戻します

先ほどの例では、国内債券インデックスファンドの割合が減り、ニッセイ外国株式インデックスの割合が増えてしまいました。そこで、

  • 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)・・・投資割合を増やす
  • DC日本株式インデックスファンドS・・・現状維持
  • DC外国債券インデックスファンド・・・現状維持
  • DCニッセイ外国株式インデックス・・・スイッチングによる売却

といった対応を行います。スイッチングを通じて得た売却益で別の運用商品を購入できるため、「国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)を追加購入」してバランスを戻すことも可能です。

この作業は頻繁にやる必要はありません。例えば6ヶ月に1回チェックし、バランスがおかしくなっていたら実行します。おかしくなっていなければリバランスは不要です。

一部の投資信託は、売却時に発生する手数料として信託財産留保額を設定しています。そのため、頻繁なスイッチングは運用効率を下げます。

手間を省きたいあなたへ

ただ、この記事をご覧になって「じゃあリバランスしながら運用するか」ってのはちょっと大変そうですよね。そこで、このような運用管理を不要にする方法を2つ紹介します。

  • 元本変動商品は1つだけにする
  • バランスファンドを利用する

元本変動商品は1つだけにする

元本変動商品を1つだけ運用すると、リスクとリターンの関係は変わらないため、リバランスは不要になります。例えば、

  • 100%・・・DCニッセイ外国株式インデックス

といった配分です。筆者個人としてはこれでも十分ありだと思います。

しかし、運用商品を絞るとあなたなりのリスクとリターンを決めることは難しくなります。あなたにあった運用スタイルを決めたいと思うなら、2つ以上の商品を組み合わせたほうが自由度は高まります。

バランスファンドを利用する

元々複数の資産クラスから構成された投資信託のことをバランスファンドと言います。バランスファンドは投資信託側でリバランスを行っているため、私たちのリバランスは不要になります。例えば、バランスファンドとは?簡単に分散投資を実現する方法で紹介したDCインデックスバランス(株式20)もその1つです(図1)。

DCインデックスバランス(株式20)の投資配分(日興AMウェブサイトより引用)

図1. DCインデックスバランス(株式20)の投資配分(日興AMウェブサイトより引用)

また、ターゲットイヤーファンドとは?運用お任せのお手軽商品!で紹介したターゲットイヤーファンドもバランスファンドの1つです。

ただのバランスファンドとターゲットイヤー型のバランスファンドは、運用年数によって投資する資産の割合をそのまま維持するか変更するかで異なります。それぞれ一長一短がありますが、個人的にはただのバランスファンドのほうが運用しやすくて好きです。

まとめ

以上をまとめると、

  • 2つ以上の投資信託を運用するなら定期的なメンテナンスが必要
  • 手間を省くなら1つの運用商品だけを選ぶかバランスファンドを選択
  • バランスファンドは複数選択しないほうが良い

です。

あなたが初めての運用ならバランスファンドに興味を持つのではないか?と思います。

バランスファンドは信託報酬が高い場合もあるものの、運用のお手軽さではダントツです。

もし、あなたが契約を希望する確定拠出年金のサービス事業者で取り扱っていたら、ぜひチェックしてみてください。

いつもご覧頂き励みになります。お気に召しましたら是非シェアしてね!

上に戻る

広告

広告

関連記事

確定拠出年金(iDeCo)はSBI証券で始めます。あなたはまだ始めないの?

[確定拠出年金]

確定拠出年金(iDeCo)はSBI証券で始めます。あなたはまだ始めないの?

最強の節税制度「確定拠出年金(iDeCo)」。2017年1月から全ての人が加入できます。 筆者はSBI証券で始めようとしていますが、あなたはもう始めましたか?

確定拠出年金(iDeCo)を利用した初めての少額資産運用

[確定拠出年金]

確定拠出年金(iDeCo)を利用した初めての少額資産運用

主に投資信託について意識しながら、確定拠出年金で選べる商品のジャンルをさっくりと紹介します。

ターゲットイヤーファンドとは?運用お任せのお手軽商品!

[確定拠出年金]

ターゲットイヤーファンドとは?運用お任せのお手軽商品!

ターゲットイヤーファンドは将来のある年(ターゲットイヤー)に向かって、リスク選好から安定運用へと、運用方針を変更していく投資信託です

バランスファンドとは?簡単に分散投資を実現する方法

[確定拠出年金]

バランスファンドとは?簡単に分散投資を実現する方法

複数の元本変動商品(投資信託)を保有すると、定期的なメンテナンスが必要です。当初決めた運用方針と、その後の商品の保有比率がずれてしまう場合があるからです

SBI証券確定拠出年金プラン(iDeCo)の投資信託組み合わせ例

[確定拠出年金]

SBI証券確定拠出年金プラン(iDeCo)の投資信託組み合わせ例

既存の投資信託を参考に、確定拠出年金での投資信託組み合わせ例を考えます。商品はSBI証券のiDeCoで選択できるものを例示しています

確定拠出年金(iDeCo)で選ばないほうがよい商品例

[確定拠出年金]

確定拠出年金(iDeCo)で選ばないほうがよい商品例

iDeCoにて投資信託を選ぶ際には消去法で選択するのがオススメ。筆者が考える選ばなくても良い商品例を紹介

上に戻る

広告

広告

筆者情報

アイコン

30代兼業投資家。株式と投資信託中心に少額投資中。

カテゴリーリンク

おすすめ記事

インストックネットオススメの資産運用方法

投資信託の積み立てサービスである、「投信積立」を使って長期的な資産形成を目指します。

株主優待が欲しいならイオンオーナーズカードを保有するととてもお得です。

証券口座開設時によくある質問は、

copyright(C) by インストックネット since 2014

インストックネットの文章の無断転載を禁じます。 引用の際は、記事の出典がインストックネットであることを明記してください。

各記載事項は、筆者調査の上で間違いが無いよう記述していますが、間違いが含まれる可能性もございます。必ずご自身で確認を取るようになさってください。

インストックネットが紹介する金融商品は情報提供のために掲載しており、将来の確実な値上がり・利益を約束・保証するものではありません。

金融商品は、商品の特性上、取引によって金銭的な損失が生じる恐れがあります。必ず余剰資金で投資を行い、自己責任にて取引を行うよう、お願いいたします。