公開:2015年11月23日 最終更新:2017年03月01日

銀行預金は投資?賢い人が預金をやめるのはなぜ?

銀行預金は貯金ではなく、日本への投資です。なぜなら、私たちが貯金したお金で、銀行は日本国債を買うからです。

決して、金庫でがっちりと管理されているわけではないのです。

バブル崩壊以降の日本を除けば、先進国ではゆるやかなインフレが発生してきました。日本でも、大正時代の100年定期預金がインフレに負けてしまい、ただの記念品にしかならなかった事例があります。

なぜ資産運用が必要なのか。将来生じうる2つの問題で紹介する米価格も、その好例です。

では、このインフレ対策をどうするか。それはインフレ対策を実現できる資産運用で紹介します。

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はじめに

あなたは資産運用本などで、銀行預金の危うさを説く記述を目にしたことはありませんか?「預金だけではリスクがあるから投資を始めよう」と。

預金が危ないって不思議ですよね。

私たちは、小さい頃からお金は貯金しなさいと教わってきたと思います。また、ある程度成長すると銀行に預金してお金を貯めなさいとも言われるはずです。

おそらくあなたは、(無意識的に)預金に絶対的な信頼を置いているはずです。なるべく現金をたくさん持っておきたいと思いませんか?

その一方で、資産運用本では銀行預金の危うさを説いて投資を勧めています。銀行預金とは単に「お金を貯める」行為ではないからです

預けたお金の行方

銀行に預けたお金はどうなるかはご存知でしょうか?

答えは、「銀行はそのお金を運用する」です(詳細はなぜ私たちは銀行に預金することで利子をもらえるのか)。お金を預けても鋼鉄の金庫でがっちり保管されるわけではありません。

銀行の運用状況は各種調査などで見ることができます。

大和総研が2014年11月に発表した「地方銀行の資産運用の動向と今後の課題」によると、2013年で銀行資産の半分は貸出金で、二番目に多い資産は有価証券です。有価証券の大半は日本国債です。

地方銀行の資産運用の動向と今後の課題 | 大和総研(pdf)

つまり、私たちが預けたお金の大半は貸付と国債購入に利用されているのです。

重要なので繰り返しますが、銀行は私たちのお金で国債を買っているのです。

私たちは日本円に「投資」をしている

私たちの預金が国債購入に使われるならば、実は私たちが国債を買うのとそう大して変わらない。そう思いませんか?

銀行預金と国債投資の違いは、銀行にお金を預ければいつでも現金化できることぐらいです。最終的なお金の行き先は国債なのですから、私たちが銀行預金にお金を預けることは、日本(円)に「投資」することと同義なのです。

つまり、私たちは日本円に「投資」をしているんです。

日本円に「投資をしている」ことについて、面白い表現を見つけたため、ご紹介します。

例えばここに一人のアメリカ人男性がいて、日本円で100万円の外貨預金をしているとします。彼はおそらく何らかの意図があって日本円を持っているのでしょう。

さて、彼が行っていることはなんでしょうか?投資でしょうか?貯金でしょうか?

次に、ここに我々と同じ日本人の女性がいるとして、彼女が日本円で100万円の貯金をしているとします。彼女は何らかの思惑があるわけではなく、単に収入の余りを貯金しているだけです。

彼女がやっていることは貯金でしょうか?それとも投資?

暮らしの中のリスク・ヘッジ | 脱成長ブログ

この例を常識的に考えると、アメリカ人男性の行為は「投資」であり、日本人女性の行為は「貯金」です。しかしながら、預金の多くは貸付や国債購入に当てられるのですから、日本人女性の行為もまた「投資」なのです。

日本への「投資」が失敗するケース

さて、銀行預金を通じて日本(円)に「投資」をしている場合、預金残高は1000万円まで保証されますし、即日入出金可能という利便性があります。しかし、その投資は万能ではないので、投資に失敗するケースも出てきます。

それがインフレリスクです。

そのわかりやすい事例をご紹介します。

2015年11月12日の毎日新聞で、旧新潟貯蓄銀行(1944年に第四銀行と合併)の100年定期預金が満期を迎えたというニュースがありました。この定期預金は、大正4年に募集が行われたものだそうです。

年利6%という好利率で、1円を100年間預けると339円になったそうです。かなり優れた金融商品ですよね。

大正5年の1,000円は、平成18年換算で約92万円。当時の1円はその1000分の1である1,920円程度です。 過去の貨幣価値を調べる(明治以降) | リサーチナビ

ただ、この話にはオチがつきます。

現在の貨幣価値は当時と比べると数千分の1から1万分の1。仮に100年満期を迎えても、今となっては「すずめの涙」程度の額にしかならず、問い合わせてきた持ち主らは、説明を聞くと「記念として保管する」などとして、いずれも解約しなかったという。

第四銀:100年定期満期に 旧新潟貯蓄銀が大正4年募集 | 毎日新聞(リンク切れ)

日本円の貨幣価値は、円が制定された明治時代から現在までインフレし続け、特に太平洋戦争後に大きく価値が変わりました(詳細はなぜ資産運用が必要なのか。将来生じうる2つの問題の米価格を)。

年利6%で運用しても、それ以上のインフレ率に負けてしまい、利息はお駄賃になってしまったのです。

これと同じことが、将来も発生するって知っていました?

日銀が目指す2%の物価上昇とは

2017年現在の日本の金融政策は2%の物価上昇です。つまり、人為的にインフレを起そうとしています

バブル崩壊以降の日本では長らくデフレ経済が続いたために、経済の成長が止まってしまいました。牛丼が安いなど、消費者側のメリットはあった一方で、新卒採用率が落ちるなど、その時代が残した爪あとは今も社会に深く影響し続けています。

そのデフレ経済を脱却するため、2013年に日本銀行は2%の物価上昇を目指し、「量的・質的金融緩和」を導入しました。この政策は、市場へ供給されるお金の量を増やすことで、意図的にお金の価値を落とし、物の価値を上げることを目的としています。

物価が上がれば、企業の売り上げも増えます。すると、賃金の上昇や企業の設備投資も増えて経済成長が期待できる、という目論見です。

仮に2%のインフレ(物価上昇)が実現された場合、今年100万円で購入できるものは、来年102万円になります。一方、0.02%の銀行預金金利では、100万円の利息は200円なので、来年の預金残高は100万200円です。

これが累積すると、前述の旧新潟貯蓄銀行のケースと同じことが発生するのです。

まとめ

以上をまとめると、

  • 銀行預金は貯金ではない。日本円の投資である
  • 預金金利がインフレ率に劣ると、日本円の価値は目減りする
  • 2017年現在、日本銀行は2%のマイルドなインフレを目指している

です。

なじむのに難しいかもしれませんが、預金残高を絶対値のように思うと、いつの間にか苦しくなっているのが現在の緩和政策です。日本円は他の通貨や物価との相対価値であることを忘れてはいけません。

では、このインフレ対策をどうするか。

それはインフレ対策を実現できる資産運用で紹介します。

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