毎月分配の海外ETFに投資してみよう

毎月分配と言えば、国内の非上場投資信託が有名ですが、実は海外ETFの中にも毎月分配を行うものがあります。 ETFなので、普通分配金と特別分配金といった、初心者に分かりにくい仕組みが無く、加えて100ドル前後と安価に投資できるのが特徴です。

NISAの海外ETFキャンペーンを利用すれば、買付手数料無料でNISA口座に買い付けることが出来ます。 ドルベースでの分配なのがネックに感じるかもしれませんが、実は運用しやすい金融商品の1つかもしれません。

海外ETFを買うには、それを扱う証券会社への口座開設が必要です。 筆者はSBI証券 + NISAの組み合わせでそれを買っています。

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公開:2016年03月02日 最終更新:2016年09月10日

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はじめに

海外市場(アメリカ)で売買できる海外ETFの中には、毎月分配を行うものが存在します。 受け取りがドルなので、日本円より手間がかかるかもしれませんが、

  • 普通分配金や特別分配金という概念が無い
  • 国内ETFよりもより少額で投資できる

といった利点があります。

加えて、最近は、NISA口座のキャンペーンを利用すれば、買付手数料無料でNISA口座買い付けが出来るため、分配金に税金がかからないのでお得です。

ちょっと興味ありません?

なお、以下ではアメリカの市場に上場するETFを前提に話を進めます。

毎月分配の海外ETFの例

iシェアーズ米国優先株式ETF

iシェアーズ米国優先株式ETF | BLACKROCK

配当金などに有利な優先株式に投資を行うETFです。 2016年3月2日時点で、英バークレイズ銀行、CITIグループ、ゴールドマンサックスなど278銘柄を保有しています。

1口につき、おおよそ0.10~40ドル前後の分配金が期待され、過去12ヶ月間の利回りは約5.8%です。 好利回りの日本株よりももう一段高いですよね。

2016年3月2日時点で38ドルの投資額が必要です。

以下は、実際に筆者が受け取った分配金です。 NISA経由なので、国内源泉徴収額が0になっています。

2016年2月に実際に受け取った分配金

2016年2月に実際に受け取った分配金

iシェアーズ米国短期国債ETF

iシェアーズ米国短期国債ETF | BLACKROCK

名前の通り、米国債に投資を行います。 中期国債(Treasury Note)への投資がほとんどで、24銘柄に投資を行っています。

本当は低リスクで投資しやすい商品だと思うのですが、債券の利回りが低いために、実質無分配の月も多くなっています。 過去12ヶ月の利回りは0.04%と、2016年3月時点では投資する旨みがほとんど無いです。

iシェアーズ米国国債1-3年ETF

iシェアーズ米国国債1-3年ETF | BLACKROCK

こちらも名前の通り米国債に投資を行います。 前述のiシェアーズ米国短期国債ETFと似ており、中期国債(Treasury Note)が主な投資対象です。

iシェアーズ米国短期国債ETFよりは利回りがよく、1口につき0.03ドル程度の分配金が期待でき、過去12ヶ月の平均利回りは0.55%程度です。 リーマンショック以降は84ドル前後で推移しています。

iシェアーズ米国国債7-10年ETF

iシェアーズ米国国債7-10年ETF | BLACKROCK

米国債のうち、残存期間が7~10年の長期国債が投資対象です。 25銘柄を保有します。

2016年3月2日時点で1口109ドル、分配金は月あたり0.16ドル前後で、利回りは1.8%前後です。

実は、これと同じ物が日本市場にも上場しています。 それが、iシェアーズ米国債ETF(バークレイズ米10年国債)です。

iシェアーズ米国債ETF(バークレイズ米10年国債) | BLACKROCK

日本市場上場のものは、他の国内株式同様に日本円で、しかも東証で売買できる利点があります。 その代わり、分配頻度は年2回になっているため、毎月分配という恩恵にあずかることはできません。

小分けで先に貰うか、後でまとめて貰うかといったところですが、それを先に欲しいと思うのがたぶん人の本能なんでしょうね。

iシェアーズ米国国債20年超ETF

iシェアーズ米国国債20年超ETF | BLACKROCK

米国債のうち、残存期間が20年を超える超長期国債が投資対象です。 32銘柄を保有します。

2016年3月2日時点で1口128ドル、分配金は月あたり0.2ドル前後で、利回りは2.38%です。

他のiシェアーズ米国国債ETFに比べて、国債の残存期間(デュレーション)が長いため、その分値動きも大きめです。 2016年1月には120ドル程度でしたが、その後のリスクオフモードで買いが進み、同年2月11日には133ドルに達しています。

株式に比べて安全資産であるため、金融危機の影響を受けにくく、逆に買われるケースもあります。 株と併せて保有しておくと、良いリスクヘッジになりそうです。

iシェアーズ世界国債(除く米国)ETF

iシェアーズ世界国債除く米国)ETF | BLACKROCK

米国債以外の先進国債券を投資対象としています。 最も投資比率が高いのが日本国債で24%前後、その他欧州圏やカナダ、オーストラリアなどの国債、640銘柄を保有します。

日本国債が投資対象・・・ということで、そういうことなのですが、こちらも利回りは低くなってしまい、最近は無分配の月も出ています。 過去12ヶ月の利回りは0.1%ですが、この率は今後さらに下がると思います。

iシェアーズJ.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETF

iシェアーズJ.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETF | BLACKROCK

こちらは米国債以外の新興国債券を投資対象としています。 メキシコ、ロシア、トルコなど、債券の利回りが高い国々が名を連ねます。 保有銘柄数は299です。

2016年3月2日時点で1口107ドル、分配金は月あたり0.4ドル前後で、利回りは4.82%前後です。

新興国が投資対象のため、先進国の経済動向や金融政策に反応しやすい特徴があります。 特にリーマンショック時は急速に売られ、当時100ドル程度だった価格が70ドルを割るところまで売られました。

米国の利上げもあり、最近は緩やかに価格を下げる傾向にあります。

iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETF

iシェアーズiBoxx 米ドル建て投資適格社債ETF | BLACKROCK

米国を中心とする先進国社債のうち、投資適格債に投資を行います。 モルガン・スタンレーやバンクオブアメリカなど、聞いたことありますよね。

1534銘柄と広く分散投資されており、高い安定性特徴です。 銀行関係の投資比率が約26%と最も高くなっています。

2016年3月2日時点で1口114ドル、分配金は月あたり0.32ドル前後で、12ヶ月平均利回りは3.45%です。

日本では、なかなか個人が投資しやすい社債が出てこないため、その代用品として投資するのに適していると筆者は考えます。

iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF

iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF | BLACKROCK

毎月分配型投信ではおなじみ(?)のハイイールド債(投資不適格債)。 もちろんETFにもあります。

998銘柄と広く分散投資されており、比較的投資しやすくなっているのが特徴です。 投資対象には、Tモバイル、スプリント、ホスピタル・コーポレーション・オブ・アメリカ(営利型として世界最大の医療提供企業)などがあります。 通信関係の投資比率が約26%と高く、シェールオイルなどを含むエネルギー関係は9%程度です。

2016年3月2日時点で1口79ドル、分配金は月あたり0.4ドル前後で、12ヶ月平均利回りは6.05%です。

景気動向での値動きが大きく、2008年のリーマンショック時には9月3日に91ドルあった価格は、10月17日に68ドル前後まで急落しています。 その後持ち直し、90ドル前後での取引が続いていましたが、2015年以降は価格が下落し続ける傾向にあります。

底値で拾えれば幸せになれそうですが、高値掴みしてしまうと悲しいですね。

iシェアーズ米国クレジット債券1-10年ETF

iシェアーズ米国クレジット債券1-10年ETF | BLACKROCK

投資適格の社債、政府債券、国際機関債券、地方債、その他非米国機関の発行する債券に投資を行うETFです。 残存期間が1-10年とそれほど長くなく、リスクとリターンのバランスが取れています。

3,469銘柄と広く分散投資されており、投資しやすくなっているのが特徴です。 国際復興開発銀行や米州開発銀行などの国際金融機関の債券にも投資を行っています。

2016年3月2日時点で1口108ドル、分配金は月あたり0.22ドル前後で、12ヶ月平均利回りは2.69%です。

社債や新興国債券も含まれるために、どちらかと言えば株式と同じように、金融危機時には値を下げる傾向にあります。 その代わり、値動きはiシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETFやiシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETFなどに比べると緩やかです。

おおよそ100ドル前後から

このように、上述のファンドの大半が高くても100ドル超程度から投資でき、1回あたりに0.2~0.4ドル程度の分配金が期待できることが分かります。 日本円で1万円ちょっとからと投資しやすいのが特徴です。

リスクの低い短期国債ものは利回りが低くなりすぎていますが、長期国債や社債、新興国債券などに旨みがあります。 投資対象に加えてみてはいかがでしょうか。

海外ETFを買うには

海外ETFを買うには、アメリカ株式を売買できる国内の証券会社に口座を開設後、お金を入金し(必要に応じてドルに両替)買うだけ、です。 1万円でアメリカ市場に上場するETFに投資する方法では、アメリカ市場の株式を売買できる証券会社についても紹介しているので、併せてご覧ください。

筆者が利用するSBI証券もアメリカ株式を売買できる証券会社の一社です。 NISAのキャンペーンを利用し、買付手数料無料で売買できます。

株価のリアルタイム表示は月額制の有料ですので、チャートの値動きの中で狙って買うのは難しい点があります。 その代わり、そもそもNISAでの買い付けは長期保有が前提ですから、前日の終値を参考に注文を入れるようにしています。

まとめ

以上のように、海外ETFには、比較的安価に投資できる毎月分配物が揃っています。 許容できるリスクに応じて、投資対象を選べるのが良いですよね。

2016年3月時点で筆者保有の銘柄

2016年3月時点で筆者保有の銘柄

なお、記事執筆時で筆者が保有しているのは、

  • iシェアーズ米国優先株式
  • iシェアーズバークレイズ米国クレジット1-10年

の2つで、上の図に示している通りです。

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