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公開:2016年03月18日 最終更新:2017年04月20日

投資信託は償還日があるものと無期限のもののどちらを選ぶべき?

運用期間(信託期間)が3~10年と定められており、期限を過ぎると運用を終える投資信託があります。

投資信託が運用を終え、あなたにお金が戻ることを償還(しょうかん)、運用を終える日のことを償還日(しょうかんび)と呼びます。

信託期間が決まっていると「いつまで運用するか」見通しが立てやすいです。しかし、信託終了とともに最終損益が確定するために、損失も強制的に確定してしまうデメリットがあります。

筆者は信託期間が無期限の投資信託を利用することをオススメします。50年60年と長期的に運用し、利益が出たタイミングで売却することで、私たちの資産を確実に増やしていくのです。

関連して、投資信託は何年運用し続ければよいのか?投資信託の運用年数と元本が割れる確率の関係もご覧ください。こちらも無期限で運用される投資信託を選ぶべきだと紹介しています。

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国際 トルコ・リラ債券オープン(毎月決算型)

2016年に償還を迎えた国際 トルコ・リラ債券オープン(毎月決算型)

償還とは?

償還とは投資信託の信託期間(運用期間)が終了し、お金が投資家に戻されることを示します。

端的には、償還日をもって投資信託は解散することです。

以後、その投資信託から分配金を貰うこともありませんし、再投資もできません。

償還のメリットとデメリット

投資信託が償還を迎えることで、私たちにはメリットもデメリットもあります。個人的にはデメリットのほうが大きい気がしますが、どうでしょうか。

償還のメリット

数年後にお金が戻ってくるという見通しが立てやすい点です。

償還する投資信託の多くは、最初から3~10年程度の信託期間と償還日が設定されていることが大半です。例えば信託期間が5年間であれば、今後5年間使わないお金を運用に回すことができます。

信託期間が無期限の投資信託はいつ運用をやめるかあなたが判断する必要があります。

「そろそろ止めたほうが良いか・・・でももう少し運用してみるか・・・」と運用をやめる決断ができないなら、外的な要因で運用し終えたほうが運用しやすいと思いますが、どうでしょうか。

償還のデメリット

運用を終える際に投資信託のリターンがプラスかどうかが分からない点です。利益が出ているとは限らないからです。

償還した投資信託を持っていた筆者の話

筆者が投資を行ったトルコ・リラ債券オープン(毎月決算型)は、分配金込みの運用成績が9,522円と赤字で償還しました。もし、投資信託の募集が始まった時点で購入していれば、1万円の投資に対して478円の損失です。

このファンドは、

  • 債券そのものの運用成績
  • 為替レート(この場合は円とトルコリラ)

で時価(基準価額)が決まるため、債券の成績が多少ぼちぼちでも、為替が円安に傾けばトータルリターンがプラスになる可能性がありました。

しかし、

  • 債券の価格が下落(基準価額は下落)
  • 円高トルコリラ安(基準価額は下落)

と、最悪なタイミングで終了するため、救いようがありません。

償還日を迎えるとは、このようなマイナスも強制決済されるということです。

信託期間が無期限の投資信託がオススメ

以上を踏まえると、筆者は信託期間が無期限の投資信託での運用をオススメします。

  • 今後50年60年とあなたの好きな期間だけ運用し続けても良い
  • あなたの好きなタイミングで取り崩しや売却ができる
  • 長い信託期間の中では、株価や債券価格が高騰する大相場がくるはず

私たちは「儲かったか損したか」の二択で考えがちですが、実際はもう少し複雑です。

というのも、例えば、あなたが10年を超えて運用し続けると、長年の運用益が積み重なってくるはず。すると、リーマンショックのような相場がきても元本が割れなくなります投資信託で資産形成したいあなたへ長期投資を勧める理由)。

また、ちょっとした数字遊びですが、投資信託は同じリスクリターンが期待できる限り、運用年数が長くなるほど元本割れしにくくなります投資信託の運用年数と元本が割れる確率の関係)。

仮に基準価額が下落して元本が割れたとしても、追加購入することで取得価額を下げることもできます。取得価額を下げると、将来の値上がりで大きな利益を見込みやすくなりますね。

無期限で運用される投資信託は無分配のインデックスファンドが多いです。

これらはあなたの人生とともに長く付きあえる投資信託として最適です。

なぜ毎月分配型は償還日が設定されたファンドが多いの?

毎月分配型に代表される分配金重視の投資信託の多くは運用期間と償還日が設けられています。このような投資信託は、過剰な分配金のため、基準価額の下落が激しく、長期間運用できる見込みがない可能性を暗示します。

新光US-REITオープン(愛称:ゼウス) は(中略)2015年度下半期の運用報告書によれば、毎月50~70円程度過分配しています。これは少なくとも毎月50~70円程度だけ、基準価額に下落圧力がかかることを示します。

仮に、毎月60円を過分配し続けたとき、5年後の59回目の分配で基準価額はゼロになります。この分配をし続ける限りは、償還日の2024年まで基準価額が持ちません。

新光US REITオープン(愛称:ゼウス)ってどうなの?

1回あたりの分配金額が多く信託期間の短い投資信託は、最初から基準価額が下落することを見込んで、短期決戦で終えるように運用しているように感じます。

無期限で運用される毎月分配型はある?

あります。

例えば、三菱UFJ国際 ワールド・リート・オープン(毎月決算型)は運用期間が無期限です。

基準価額が3000円台で過分配されているため、今後も運用し続けるためには分配金の減額があるはずです。

SSGA ステート・ストリートUSボンド・オープン(為替ヘッジあり)も運用期間が無期限です。

この投資信託はファンドが保有する債券の利回りに見合った分配金を出しているため、無期限で運用し続けられるはずです。

償還に備えて何かすることある?

基本的にありません。

償還日までは投資信託の基準価額が変化しますので、償還する前に売ったほうが有利だと思えば売却します。

その代わり、信託財産留保額(信託財産留保額については投資信託の取引で発生する3つの手数料とは何か)が設定されている場合には、売却時に信託財産留保額相当分が引かれます。

一方、売却不要(償還日のほうが基準価額が高い)と思うなら償還日まで持ち続けてください

売却せずに償還日を迎えると、「投資した金額 + 損益」が返金されます。損失が出ている場合には、戻ってくる金額は投資した金額よりも少なくなります。

いずれにせよ、お金は返金されますから安心なさってください。

投資信託によっては、

  • 一定期日後に解約停止
  • 信託財産留保額の撤廃

など、特例措置が設けられる場合もあります。解約停止が設定されると、それ以降は償還日まで持ち続けることになります。

償還の延長はある?

あります。

延長するかどうかは、私たち投資家にとってどちらが有利かを運用会社が判断して決定します。

実際に延長して運用されている投資信託もたくさんあります。

先ほど例に挙げた新光US-REITオープン(愛称:ゼウス) も信託期間を延長して運用していますね。

繰上償還はある?

あります。

予定した償還日前に償還することを繰上償還(くりあげしょうかん)と呼びます。

繰り上げ償還は、投資信託の純資産が少なくなりすぎたり、運用が難しく利益を見込めない場合など、運用を続けることが私たち投資家にとって不利になる場合に実施されます。

2016年、日本円MMFの繰り上げ償還が相次いで行われました。

マイナス金利政策の影響で、MMFが投資する日本債券がマイナス利回りになってしまい、安全性を重視した運用ができなくなったためです。

償還乗換優遇制度について

がまぐち

投資信託が償還を迎えた際、その償還金額の範囲で他の投資信託に有利に乗り換えできる場合があります。

これを償還乗換優遇制度(しょうかんのりかえゆうぐうせいど)と呼びます。

償還乗換優遇制度を利用すると、申し込み手数料無料で他の投資信託に投資できます。

販売会社ごとに差異がありますので、詳細は証券会社等でお確かめください。

まとめ

以上をまとめると、

  • 償還期限のある投資信託は将来運用を終えてしまう可能性がある(延長もあり)
  • 償還期限付きは運用期間の見通しを立てやすいが、最終損益がプラスで終わるとは限らない
  • 無期限での運用は、運用を終えるタイミングを自分で考える必要がある代わりに、損益確定のタイミングを自分で決定できる

です。

あなたが20代や30代でこれから長期的に運用をしていきたいならば、信託期間が無期限の投資信託を選択することをオススメします。

もし、手持ちのファンドが償還を迎えた場合には、

  • 償還する前に売ったほうが有利だと思えば売却(信託財産留保額や解約停止期間に注意)
  • 償還まで持ち続けても良い(その場合は償還乗換優遇制度を利用できるかも)

のいずれかを選択します。

いずれを選択しても、最終的に損益が反映されたお金が戻ってきますので安心してください。

ぜひ、あなたの興味に併せて選んでみてください。

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