10万円から始める少額資産運用サイト インストックネット

投資信託は儲かる?やめたほうがよい?

投資信託は年単位の長期運用を通じて、ゆっくりとあなたの資産を増大化させます。よほどハズレのファンドを選ばなければ、多くのファンドは利益を出してくれると筆者は考えています。

投資信託の利益は、あなたの購入タイミングに依存します。どんなに多くの個人投資家が利益を出していたとしても、それは将来も利益が出続ける保証にはならないことにご留意ください。「今、儲かる投資信託はどれ?」という検索は意味をなさないのです。

短期的に利益を狙うなら、ブルベア型と呼ばれる特殊な投資信託のうち、x倍と名前のついているものを選択します。これらはハイリスクハイリターンな商品で、わずか数日で資金が半分になることも2倍になることもあります。

>>株主優待やロボアドについて、ネット証券最大手SBI証券にインタビューしてきました!<<

公開:2016年06月06日 最終更新:2017年02月07日

[広告]

はじめに

ここでは「投資信託はどのくらい運用益を出せるのか?」、ストレートに表現すれば「投資信託は儲かるのか」についてご紹介します。

最初におさらいしておくと、投資信託の始め方。そもそも投資信託って何?でも触れたとおり、投資信託運用時の利益は「投資信託を売却したときの売却益(値上がり益) + 投資信託からもらった普通分配金の額」です。

それを踏まえて、利益が出るか(儲かるかどうか)見てみたいと思います。

投資信託ではどのぐらい利益が出る?

いくつかの具体的なファンドを例にご紹介します。ここに挙げた例は全て過去の実績であり、将来の利益・損失を保証するものではない点にご注意ください。

三井住友 DC外国債券インデックスファンドの場合

三井住友 DC外国債券インデックスファンドは確定拠出年金用に組成された外国債券ファンドです。信託報酬(詳細は投資信託の選び方②。できるだけ手数料がかからない投信を選びたい!)が0.22%程度と低く、特に積立投資(詳細は月々500円から積立できる積立投信!1年間でわずか6000円の投資)で人気のあるファンドの一つです。

投資対象は主に米国債やユーロ各国の国債が主体です。債券価格の上昇と債券から生じる利金の総和で資産を増やします。為替ヘッジは行わないため、円安に動くほど基準価額も上昇する傾向になります。

このファンドが組成されたのは2002年のことで、記事執筆時点(2016年6月現在)で14年間運用されているファンドです。組成時は1万口1万円からスタートし、2016年6月3日の時点で約1.9倍の18,943円の基準価額になりました。

もし、運用開始時点で10万円を投資していれば、現在18.9万円になっています

このファンドは分配金を出さないので、利益の全てを基準価額の値上がり幅で得る必要があります。つまり、安い時に買って、高い時に売って利益を狙います。

日興 ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)の場合

日興 ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)は、比較的人気の出やすいREIT系の毎月分配型のファンドです。REITとは株式と同じ方法で投資でき、利益を享受できる不動産のことです(詳細は少額で不動産投資できるREITで資産運用!)。本ファンドは主にアメリカのREITに投資をしており、次にオーストラリア、日本と続きます。

このファンドが組成されたのは2004年のことで、記事執筆時点(2016年6月現在)で12年間運用されているファンドです。組成時は1万口1万円からスタートし、2016年6月3日の時点で約3分の1の3,239円の基準価額になりました。

その代わり、このファンドは毎月分配型ですので、分配金を再投資していると、約18,000円相当の基準価額になっていました。

もし、運用開始時点で10万円を投資していれば、売却した時に3万円しか戻ってきませんが、分配金との総和では約8万円の利益が出ているはずです。

T&D 資源ツインαファンド(通貨選択型)(ブラジルレアルコース)の場合

T&D 資源ツインαファンド(通貨選択型)(ブラジルレアルコース)は、通貨選択型の毎月分配型ファンドです。ざっくりといえば、通貨選択型は投資対象とは別に外貨投資(FX)をしている投資信託のことです(詳細は通貨選択型の投資信託って何?)。

このファンドの投資対象は原油や金など、いわゆるコモディティ(コモディティへの投資は原油や金に投資を始める方法を)です。原油も金も配当金や利金の類を生まないため、ファンドの収益源が先物への投資と為替取引という、投機と呼べるファンドです。

T&D-資源ツインαファンド(通貨選択型)(ブラジルレアルコース)が組成されたのは2015年です。組成時は1万口1万円からスタートし、2016年6月3日の時点で約3分の1の3,010円の基準価額になりました。

このファンドもラサール・グローバルREITファンド同様に毎月分配型なのですが、分配金を再投資しても約6,000円相当の基準価額にしかなりません。つまり、運用開始時点で10万円を投資していれば、売却した時に3万円しか戻らず、分配金との総和を考慮しても約4万円の赤字が出ているはずです。

利益が出るものと出ないものがある

ご覧のように、投資信託には利益が出るものと出ていない物があります

投資した投資信託が利益を出せるかどうか、その投資信託の性格によります。

資源ツインαファンドのように、ファンドの投資対象が利益を生みにくい商品の場合には、私たち個人投資家も利益を生むのが難しいです。また、ファンドの信託報酬が大きくなりすぎると、運用益を食いやすくなるので、それも私たちの利益に繋がらない要因となります。

投資信託が儲かるかはタイミング次第

ところで、例えばDC外国債券インデックスファンドに投資した投資家の全てが利益をだしているか、というとそれはまた別の話です。投資信託で儲かるかどうかは、投資するタイミング次第でもあるからです。

次の図をご覧ください。

2014年1月~2016年6月の三井住友 DC外国債券インデックスファンドの基準価額の変化

図1. 2014年1月~2016年6月の三井住友 DC外国債券インデックスファンドの基準価額の変化

2016年6月30日の基準価額(18,196円)よりも下を青、上を赤で着色しました。

仮にこのファンドを1回だけ購入した場合、18,196円よりも安い基準価額(青いエリア)で購入していれば、2016年6月30日時点で含み益を持っています。逆に18,196円よりも高い基準価額(赤いエリア)で購入していれば、含み損が生じています。

DC外国債券インデックスファンドの場合、2015年8月に基準価額が約21,000円に達した後、ゆるやかに基準価額は下落してきました。債券価格の下落や、円高に伴う円換算での価値が減ったことが原因です。

仮に、2015年8月に基準価額約21,000円の時点で本ファンドに投資をしていれば、現在18,000円前後の基準価額ですから、含み損を抱えていることになります。

このことは、同じ投資信託に投資していても、投資タイミングの違いで利益を出している個人投資家と、損失を抱えている個人投資家がいることを示しています。

ゆえに、「儲かる投資信託は何か」と個人投資家のブログを検索しても、それはあまり意味がないのです。ブログなどの情報は執筆から時間が経っていることも多いため、その記事を鵜呑みにして同じファンドを買ったとしても、ブロガーと同じ成績にはならないからです。

儲けたいなら運用は年単位で

ところで、上記で紹介してきた投資信託はいずれもxx年で1.5~2.0倍という話でした。このことから、投資信託が長期的な投資で利益を狙うものだとわかると思います。

投資信託は何年運用し続ければよいのか?投資信託で資産形成したいあなたへ長期投資を勧める理由にて説明していますが、投資信託は長期運用し続けるほど利益を期待しやすくなります。あなたが投資信託で儲けたいなら、基本は年単位で運用し続けるべきです。

短期的に利益を狙うなら

例外的に短期的に儲けを狙える投資信託もあります。それが、ブルx倍ベアx倍と名前のつく、ブルベア型のファンドです。例えば、楽天日本株4.3倍ブルやSBI日本株3.7ベアがあります。

x倍との名前がつくファンドは、先物取引も活用して、一般的な投資信託よりも値動きが大きくなるように設定されています。

例えば、日経平均株価と逆に動くSBI日本株3.7ベアは、2016年4月22日に4,500円前後の基準価額だったものが、2016年5月2日は6,000円程度にまで値上がりしました。わずか10日間の間で1.3倍になる計算です。

同じベア型のETFであるダイワ上場投信日経平均インバースは、10,290円から11,200円と約1.08倍ですから、それよりも資産の増加率が高いことがわかります。

x倍との名前がつくファンドは値動きが大きいために、他の投資信託に比べてハイリスクハイリターンです。たしかに大きな利益を狙いやすいのですが、一方で大きな損失も出しやすい点に注意が必要です。

まとめ

以上をまとめると、

  • 投資信託は利益が出る商品と出ていない商品がある
  • 一般的には長期間運用して資産を増大化させていく
  • 投資タイミング次第で運用結果は異なる

です。

ご覧のように、ごく一般的な投資信託は数年という長い期間運用してゆっくりと資産を増大化させていくのが一般的です。余剰資金を投じてしばらく運用していれば、多くは利益を出してくれると筆者は考えます。

また、どのような投資信託でも、購入タイミングによって利益を出している人と損失を出している人がいることにご留意ください。いつ買っても絶対に儲かるといった投資信託は無いので、購入タイミングがわからなければ積立購入するのも一つの方法です。

短期的に大きな利益を狙いたければ、数倍のブルベアファンドを利用します。 時には数日で資金が2倍に!といったケースもありますが、一方で逆に資金が半分になるような場合もありますので、運用には注意を要します。

いつもご覧頂き励みになります。お気に召しましたら是非シェアしてね!

上に戻る

10万円資産運用におすすめの証券会社

手数料が安く、取り扱い商品も多いため、少額資産運用に最適なネット証券です。 第三者評価機関調査で10回目の第1位に選ばれるなど人気の高さが特徴です。 安全にお金を増やしたい方に最適な、元本保証で高金利のハイブリット預金目当てで開設される方も多くいらっしゃいます。
当サイトはSBI証券をお勧めいたします

広告

広告

関連記事

サムネイル

[投資信託導入]

投資信託の始め方。そもそも投資信託って何?

投資信託は、約1万円程度から手軽に購入できる金融商品で、10万円の資産運用を始める際にもおすすめです。

サムネイル

[少額投資信託編]

投資信託の選び方③。基準価額と純資産だけで選ぶ方法

「純資産 / 口数 = 基準価額」の公式に基づき、基準価額と純資産額の推移から投資信託の特徴を推定してみます。

サムネイル

[少額投資信託編]

毎月分配型を選べばいいの?みんな買ってる人気商品だよね?

毎月分配型は投資信託の売れ筋表品ですが、「売れているから儲かる」とは限りません。

サムネイル

[少額投資信託編]

分配型投信から分配金を貰うときに注意しておきたいこと

分配金欲しさで投資信託を選ぶのであれば、きちんと普通分配金が貰えそうかという点を考えることをお勧めします

サムネイル

[投資信託の選び方]

投資信託で失敗してしまう3つのポイント

投資信託で失敗してしまう3つの理由をご紹介します。あなたも当てはまっていませんか?

サムネイル

[少額投資信託編]

「人気があるから」という選び方はおかしい -日本株アルファ・カルテットを例に-

「日本株アルファ・カルテット」を例に、人気の投資信託が必ずしも運用面で優れた特徴を持つとは限らない点を紹介します。 人気ファンドは、「何故人気なのか」と客観的に分析してから、買うかどうか判断するのがオススメです。

サムネイル

[少額投資信託編]

投資信託のスポット購入のタイミングはいつが良いのか?

投資信託のスポット購入や積立購入において、毎月何日ならば失敗しないといった、都合の良いタイミングは存在しません。 しかし、投資信託が何に投資を行っているかわかれば、テクニカル分析のような方法でタイミングを計ることが可能になります。

サムネイル

[少額投資信託編]

投資信託の積み立て!何かオススメある?

SBI証券で購入できる投資信託を例に、特に投信の積立購入にオススメのインデックスファンドをいくつか紹介してみます。 割と良く利用されているものなので、面白みが無いかもしれませんが、ぜひ定番的な投信として覚えていただくと良いと思います。

サムネイル

[少額投資信託編]

SBI証券で投資信託を買う方法

株式やFXに比べ、投資信託のAndroid・iPhone向け取引アプリはほぼ皆無です。ただ「取引アプリが無い = 取引できない」わけではありません。パソコンが使えず、今まで買えないと思っていたのでしたら、是非スマホやタブレットから取引をお試しになってほしいと思います。

サムネイル

[少額投資信託編]

投資信託、最初は何を買う?お試しファンド運用例

投資信託を始める際、「最初に何を買うか」はなかなか難しいです。 ここでは三菱UFJ国際-ワールド・リート・オープン(毎月決算型)を例に、投資信託のお試し運用例をご紹介します。 敢えて基準価額の低い毎月分配型を選んだため、少ない投資額で始めることが出来ます。

サムネイル

[少額投資信託編]

投資信託を通じて日経平均を買う方法

ETF同様に、非上場の投資信託においても、日経平均株価や東証株価指数TOPIXに投資を行う方法があります。 例えば毎月定額の投資をしたい場合や、株を買う暇がないと感じている場合には、投資信託を利用するのが良いと思います。

債券に投資する投資信託の基準価額が変動するのはなぜか

[少額投資信託編]

債券に投資する投資信託の基準価額が変動するのはなぜか

株式に投資を行う投資信託同様に、債券に投資を行う投資信託も日々基準価額が変動します。 債券も、株式同様に、日々市場で取引されていると同時に、為替による影響を受ける場合があるからです。

投資信託で資産形成したいあなたへ長期投資を勧める理由

[少額投資信託編]

投資信託で資産形成したいあなたへ長期投資を勧める理由

長期投資がうまくいく理由は、運用が複利で行われるためです。リーマンショックのように50%超のマイナスリターンになる年があっても、運用益が乗っていると元本が割れにくいのです。

投資信託は何年運用し続ければよいのか?

[少額投資信託編]

投資信託は何年運用し続ければよいのか?

運用期間は長いほうが有利です。わずか数年の短期運用では時価の変動が大きく、プラスリターンにならない可能性があります

上に戻る

広告

広告

筆者情報

アイコン

30代兼業投資家。株式と投資信託中心に少額投資中。

カテゴリーリンク

おすすめ記事

インストックネットオススメの資産運用方法

投資信託の積み立てサービスである、「投信積立」を使って長期的な資産形成を目指します。

株主優待が欲しいならイオンオーナーズカードを保有するととてもお得です。

証券口座開設時によくある質問は、

copyright(C) by インストックネット since 2014

インストックネットの文章の無断転載を禁じます。 引用の際は、記事の出典がインストックネットであることを明記してください。

各記載事項は、筆者調査の上で間違いが無いよう記述していますが、間違いが含まれる可能性もございます。必ずご自身で確認を取るようになさってください。

インストックネットが紹介する金融商品は情報提供のために掲載しており、将来の確実な値上がり・利益を約束・保証するものではありません。

金融商品は、商品の特性上、取引によって金銭的な損失が生じる恐れがあります。必ず余剰資金で投資を行い、自己責任にて取引を行うよう、お願いいたします。