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投資信託お手軽運用術 -バランスファンド入門-

特に投資信託初心者にオススメしたいのが、バランスファンドです。 バランスファンドは、それ自体が分散投資を実現する投資信託のことで、私たちはそれ1つを購入するだけで世界分散投資を簡単に実現できます。

筆者は投資信託選びで困ったら、ネット証券でバランスファンド(世界経済インデックスファンド)の積み立てを提案することにしています。 これを長期にわたって継続することで、まとまった資産を構築できるはずです。

バランスファンド自体は優良ファンドから高コスト体質の毎月分配型まで、幅広く商品があります。 その全てが優れているわけではないので、商品選びは定番ファンドを選択するのが良いと思います。

もし、投資信託を突っ込んで選べるなら、バランスファンドを選ぶ必要はありません。 他のインデックスファンドよりも信託報酬が高めになりがちですから、インデックスファンドを数本揃えたほうがお得な場合も多いのです。

公開:2016年09月11日 最終更新:2016年09月11日

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はじめに

現在、日本で設定されている投資信託はなんと5000本程度あるとも言われています。 この5000本の中から、あなたに最適な1本を選べと言われた選ぶことはできますか?

難しいですよね。

ですが、実はこの5000本の中には、

  • 運用初心者からベテランまで柔軟に利用できるファンド
  • 全世界分散投資をしているので、資産運用はそのファンド一本でOK!

といった優れた投資信託が混じっています。

もし、その投資信託を見つけることが出来たら、難しい投資信託選び無しに、お手軽(そして本格的な)資産運用を始めることができますよね。

バランスファンドとは

たった一本で本格的な資産運用を実現できる投資信託がバランスファンド(バランス型ファンドとも言います)です。

バランスファンドは、その投資信託の投資先が日本や世界の株式、債券と幅広く分散投資されているのが特徴です。 よく、投資では分散投資が重要だ(理由は資産運用はなぜ分散投資が推奨されるのか)と言われますが、バランスファンドはファンドの投資先が分散しているため、私たちはそれ一本に投資するだけで分散投資を実現できるのです。

もう資産配分などわざわざ考える必要がありません。

例えば、ゆうちょでオススメの投資信託は何?で触れた「JP4資産バランスファンド」もバランスファンドの1つです。 このファンドは伝統的な資産セクターである

は、

  • 日本債券
  • 日本株式
  • 海外債券
  • 海外株式

に投資を行います。

また、SBI証券では2016年9月11日現在で323本のバランスファンドが販売されています。 この中にお手軽なファンドが混じっているのです。

バランスファンドの特徴

上述の通り、バランスファンドの最大の特徴は分散投資です。

例えば、投資信託の積み立て!何かオススメある?では定番的なバランスファンドとして、

  • SBI資産設計オープン(資産成長型)(愛称:スゴ6)
  • 世界経済インデックスファンド
  • eMAXIS バランス(8資産均等型)

の3つの投資信託を挙げています。 この3つはいずれも日本と先進国の債券、株式に投資を行い、加えて世界経済インデックスファンドを除く2つのファンドはREIT(不動産投資信託)にも投資を行っています。

それぞれはわずかに投資配分が異なっており、それが投資信託の個性になっています。 例えば、SBI資産設計オープン(資産成長型)(愛称:スゴ6)は新興国には投資を行わない代わりに、日本への投資比率が50%と、他の2つよりも高めに設定されています。

また、世界経済インデックスファンドがREITに投資を行わないのは上述の通りです。

バランスファンドのデメリットとメリット

では、バランスファンドのデメリットとメリットを紹介します。 最初にデメリットです。

バランスファンドのデメリット

バランスファンドのデメリットには以下のようなものがあります。

  • 分散投資をコントロールできない
  • 信託報酬が高い
  • バランスファンドの全てが優良ファンドとは限らない

分散投資をコントロールできない

最大の特徴である分散投資はデメリットにもなります。 その資産配分をあなたが決めることはできないからです。

例えば、2016年上半期の日本ではマイナス金利政策の影響もあってREITの相場が高止まりしていました。 東証REIT指数はおおよそ1,900ポイント程度とリーマンショック以降では高い値を示していました。

ですが、もしあなたが世界経済インデックスファンドに投資を行っていたなら、この恩恵は受けられませんでした。 世界経済インデックスファンドはREITに投資を行っていないからです。

あなたが自前で組んだ資産ポートフォリオなら、「もう少しREITの割合を増やすか」と検討できたと思います。 ですが、バランスファンドでは設定時に運用方針を決めているため、「REITが値上がりしてるから新しくREITを買うことにしました」みたいな柔軟な運用はやらないのです。

信託報酬が高い

バランスファンドは一般的なインデックスファンドに比べて信託報酬が高い傾向にあります。 例えば、

  • SBI資産設計オープン(資産成長型)(愛称:スゴ6)
  • 世界経済インデックスファンド
  • eMAXIS バランス(8資産均等型)

の3つは0.54~0.7344%(詳しくは投資信託の積み立て!何かオススメある?)で、三井住友DC全海外株式インデックスファンド(年0.27%)の約2~3倍です。

自身で投資信託を選ぶことができるなら、「手作りバランスファンド」を作ったほうがコストは安上がりです(加えて、それなら分散投資をコントロールできます)。

バランスファンドの全てが優良ファンドとは限らない

残念ながら、「バランスファンド = 優良ファンド」ではありません。 世界経済インデックスファンドのように投信ブロガーに好まれるファンドから、毎月分配型で高コスト体質のファンドまでさまざまあります。

ので、「バランスと区分されているから買っても大丈夫」と安易に判断するとハズレを引くかもしれません。

バランスファンドのメリット

バランスファンドのメリットには以下のようなものがあります。

  • リスク分散されている
  • 手間がかからない(初心者向きである)
  • 情報が多いファンドもある(投信ブロガーに好まれる)

リスク分散されている

投資先が多岐にわたっており、リスク分散されています。 故に個別の資産セクターの値動きを受けにくく、相対的にローリスクローリターンになります。

先ほどから例に挙げている3つのファンドは、いずれも国内外に広く投資します。 例えば日本国内の株価が低迷したとしても、世界経済が順調に発達すれば、利益を享受できる可能性が高まります。

手間がかからない(初心者向きである)

適切なバランスファンドを選択すれば、手間もかからず、分散投資を考慮する必要もなく、手軽で手堅い運用を実現できるはずです。 その点でバランスファンドは投資信託初心者向きであると筆者は考えています。

最近の筆者は、投資信託がよくわからないなら世界経済インデックスファンドを勧めることにしています。 もう少し突っ込んで選べるなら、「投資信託がよくわからない」なんて話にはならないはずですし。

情報が多いファンドもある(投信ブロガーに好まれる)

メリットかは微妙ですが、著名なバランスファンドはネット上に豊富な情報があります。 特に投信ブロガーの資産ポートフォリオに入っていることも多いため、何か調べ物をした時に事欠きません。

少なくとも、先ほどから例に挙げている3つのファンドはネット上の情報も豊富です。

バランスファンドの運用例

では最後に運用例について簡単にご紹介します。 基本は、月々500円から積立できる積立投信!1年間でわずか6000円の投資で示した積立投資です。

全世界に分散投資されたバランスファンドは、世界の緩やかな成長を享受することに向いています。 トレーダー的に短期売買するよりも、長期にわたって保有し続けたほうが利益は大きくなります

先ほどから例に挙げている3つの投資信託も、設定来から順調に基準価額を伸ばしてきました。 例えば、世界経済インデックスファンドは2015年6月には一時2万円に達しており、設定来に投資していれば資産は2倍になっていました。

さすがのバランスファンドとはいえ、世界的な株価低迷時には、基準価額は下落します。 ファンドが保有する株式や債券価格が下落して純資産が減るためです。

しかし、このようなタイミングはチャンスです。 日本はともかく、世界の経済成長が止まることはまず無いはずですから、バランスファンドも将来再び基準価額を上げると予想できるからです。

2016年上半期は円高や株価の低下によって足踏み状態が続きました。 ですが、筆者個人としては、それは気にせず追加投資していくのが良いと考えています。

まとめ

以上です。まとめると、

  • バランスファンドは株価や債券、日本や世界など広く分散投資を行うファンド
  • 優良ファンドはそれ一本でOK。優良ではないファンドも混じっているので注意
  • 基準価額のちょっとした下落にやきもきする必要はない

です。

上述のとおり、「困ったら世界経済インデックスファンドでも買っとけ」が筆者が思うところです。 よく分からないのであれば、これを選んでおけば間違いありません。

一方、バランスファンドは他のインデックスファンドに比べて信託報酬が高いデメリットがあります。 自分自身で自由に投資信託を選ぶ力があるなら、バランスファンドにこだわる必要はありません。

最後に、バランスファンドはそれ自体が分散投資されている商品ですから、「分散投資が必要だから」とバランスファンドを複数持つ必要はありません

  • SBI資産設計オープン(資産成長型)(愛称:スゴ6)
  • 世界経済インデックスファンド
  • eMAXIS バランス(8資産均等型)

の3つを全部買いました、というのは意味がないということです。

「運用会社を分散」という観点では意味がある

がまぐち

「運用会社を分散」という観点では、複数のバランスファンドの保有も一理あります。 端的には倒産運用難への備えです。

ただし、運用会社や販売会社が倒産したとしても、私たち投資家の財産は分別管理されているため、資産が失われる可能性は原則ありません。 運用難が生じた場合には繰上償還されるのが普通です。

このような事情を承知の上で似たようなバランスファンドを保有するのは、適切な理由をもった分散ですから良いと筆者は考えます。

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