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公開:2017年04月18日 最終更新:2017年04月20日

投資信託のリスクリターンで運用成績はどの程度変わるのか?

あなたは、

  • とにかく大儲けしたいですか?
  • それともとにかく元本が割れないことを重視して運用したいですか?

このあなたの要望にあった投資信託を選ぶために、リスクリターンという言葉を是非覚えてください。

もし、リスクとリターンが違う商品を選んだら、私たちの資産運用成績はどう変化するか

架空の投資信託3本を例に紹介します。

  • ファンドA:安定性重視のローリスクローリターン型(リターン1%:リスク2%)
  • ファンドB:あまり選びたくないハイリスクローリターン型(リターン1%:リスク15%)
  • ファンドC:利益を狙いたいハイリスクハイリターン型(リターン7%:リスク15%)

計算では「1年間で30万円(1ヶ月あたり2.5万円)の投資を5年間継続」と、私たちにとって現実的な条件を使っています。

詳細は本文中で述べています。計算結果だけご覧になりたければ、3ファンドの比較をご覧ください。

計算結果が、あなたの資産運用のイメージの理解に役立てば幸いです。

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リスクとリターンとは

リスクとリターンの関係

図1. リスクとリターンの関係

最初にリスクとリターンのお話。

リターンとは

リターンとはあなたが期待できる利益のこと。

例えば年利6%の商品で100万円を1年間運用したら、あなたは1年後に6万円を手にします。

リスクとは

リスクとはリターンの振れ幅のことで、標準偏差(1シータ)で示します。

投資信託は定期預金と違い、リターンは安定しません。元本が変動するからです。

預金で考えるとわかりやすいかも

現在の預金(利率0.001%)で考えると、リターン:0.001%、リスク:0%(元本が変動しないので)です。

こうやって考えます

例えば、投資信託は何年運用し続ければよいのか?で紹介した投資信託「世界経済インデックスファンド」のリターンは5.3%、リスクは11.5%でした(厳密には世界経済IFがベンチマークとする指数の実績)。

すなわち、あなたが世界経済インデックスファンドに投資すると、「過去の実績に基づく限り」、毎年約68%(1シグマ)の確率で5.3% ± 11.5%のリターンを享受できると「予想できる」と考えます。

リスクとリターンに関するよくある誤解

世界経済インデックスファンドのリスクとリターン(赤枠)(モーニングスター社ウェブサイトより)

図2. 世界経済インデックスファンドのリスクとリターン(赤枠)(モーニングスター社ウェブサイトより)

リターンもリスクも過去の実績に過ぎない

重要な点として、リターンもリスクも過去の一定期間の実績から計算されたものです。

実際に運用してみて、あとあと振り返ったら平均利回りx%だったと考えるのが正解で、将来の利回りは約束しない点にご注意ください。

ここの認識を誤っていると、投資で「こんなはずではなかった」と後悔するように思います。

決して、「毎年x%ずつ増えていく」わけではないんです。

ローリスクハイリターンはありえない

一般にリターンの大きい商品はリスクも高くなります。触れ幅が大きくなるからこそ、リターンも高くなるためです。

なので、ローリスクハイリターンなんていう、都合の良い商品はありません。

残念ですよね。

ハイリスクローリターンな、どうしようもない商品はたまに見かけますが笑

リスクとリターンに基づき投資信託の運用結果をシミュレートする

さて、ここではリスクとリターンが異なると、最終的な運用成果にどれほど影響がでるのかを紹介したいと思います。

投資信託に20年間 × 300回投資したと仮定

エクセルで計算します

図3. エクセルで計算します

架空の投資信託、3本の運用を考えます。

  • ファンドA:ローリスクローリターン型
  • ファンドB:ハイリスクローリターン型
  • ファンドC:ハイリスクハイリターン型

この投資信託のリターンは、正規分布にしたがって発生する乱数で決めます。

今回用いたリスクとリターンは以下の通りです。

表1. 架空ファンドの特徴比較

ファンドA ファンドB ファンドC
タイプ ローリスク
ローリターン型
ハイリスク
ローリターン型
ハイリスク
ハイリターン型
リターン 1% 1% 7%
リスク 2% 15% 15%
近似商品 日本債券など 新興国債券など 先進国株式など

なお、計算回数は各投資信託ともに1セット100回 × 3セット = 300回です。300回人生を生きて、300回資産運用をやったものとして考えます。

なお、計算はモンテカルロ法に基づき作成したエクセルファイルを利用しています。

1ヶ月あたり2.5万円の投資と仮定

この3つの投資信託に、5年間毎年30万円(1ヶ月あたり2.5万円。総計150万円)投資し、5年後の成績を比較します。

実現可能な金額だと思いますが、いかがでしょうか。

なお、5年という期間はどちらかと言えば短い運用期間です(投資信託は何年運用し続ければよいのか?)。

計算結果

では結果をご紹介。

ファンドA(ローリスクローリターン型)の成績

ファンドAはリターン1%、リスク2%のローリスクローリターン型です。なるべく安定運用したい(元本割れをしたくない)時に利用したい商品の例です。

これに近い商品として日本国債へ投資する投資信託があります。

表2. ファンドA(ローリスクローリターン型)の運用成績

1セット目 2セット目 3セット目
投資額 150万円 150万円 150万円
運用期間 5年 5年 5年
平均評価額 154.02万円 154.07万円 154.40万円
最高評価額 163.47万円 164.01円 164.32万円
最低評価額 144.14万円 144.34万円 144.80万円
元本割れ確率
21% 17% 13%

運用成績は以下のようになりました。

  • 最高評価額:約164万円(+14万円)
  • 最低評価額:約144万円(-6万円)
  • 平均評価額:約154万円(+4万円)

元本が割れたのは300回中51回。もっとも元本が割れたケースでも-6万程度の損失で済んでいます。

ファンドB(ハイリスクローリターン型)の成績

ファンドBはリターン1%、リスク15%のハイリスクローリターン型。こんなに極端な商品は無いのですが、新興国債券やコモディティ商品(原油や金)はこれに近い特徴を示す場合があります。

リターンに対してリスクが高すぎるため、あまり選びたくない商品です。

表3. ファンドB(ハイリスクローリターン型)の運用成績

1セット目 2セット目 3セット目
投資額 150万円 150万円 150万円
運用期間 5年 5年 5年
平均評価額 158.26万円 153.49万円 158.36万円
最高評価額 234.32万円 271.44円 331.07万円
最低評価額 81.92万円 65.87万円 94.21万円
元本割れ確率
42% 52% 50%

運用成績は以下のようになりました。

  • 最高評価額:約279万円(+129万円)
  • 最低評価額:約81万円(-69万円)
  • 平均評価額:約157万円(-7万円)

元本割れ回数が300回中144回に達するなど、かなり運用成績にばらつきが出る結果になっています。

危なっかしいですよね。私もこんな商品はネタ目的でしか買わないです。

ファンドC(ハイリスクハイリターン型)の成績

ファンドCはリターン7%、リスク15%のハイリスクハイリターン型。先進国株式(MSCIコクサイインデックス)など、株式もののファンドはこの程度に成績になることが多いです。

積極的に利益を見込みたいときに選びたい商品の例です。

表4. ファンドB(ハイリスクローリターン型)の運用成績

1セット目 2セット目 3セット目
投資額 150万円 150万円 150万円
運用期間 5年 5年 5年
平均評価額 184.19万円 183.45万円 188.48万円
最高評価額 319.04万円 287.59円 287.41万円
最低評価額 77.78万円 87.24万円 98.85万円
元本割れ確率 23% 20% 16%

運用成績は以下のようになりました。

  • 最高評価額:約298万円(+148万円)
  • 最低評価額:約88万円(-62万円)
  • 平均評価額:約185万円(+35万円)

元本割れ回数は300回中59回と、先のファンドB(ハイリスクローリターン型)に比べて半分以下に減りました。

リスクの高い商品を選ぶなら、それに見合ったリターンを期待できる商品を選んだほうが良いことを示す結果です。

3ファンドの運用成績比較

これまでの結果をまとめたのが以下の表です。

あなたはこの中でどのファンドに興味がありますか?

表5. 3ファンドの運用成績比較

ファンドA ファンドB ファンドC
タイプ ローリスク
ローリターン型
ハイリスク
ローリターン型
ハイリスク
ハイリターン型
投資額 150万円 150万円 150万円
運用期間 5年 5年 5年
リターン 1% 1% 7%
リスク 2% 15% 15%
近似商品カテゴリ 日本債券など 新興国債券など 先進国株式など
元本割れ確率 17% 48% 20%
平均評価額 154.16万円 156.71万円 185.37万円
最高評価額 163.93万円 278.95万円 298.02万円
最低評価額 144.42万円 80.67万円 87.96万円

リスクとリターンを投資信託選びにどのように生かすか

この計算結果を踏まえ、リスクとリターンを投資信託選びにどのように生かすかを考えます。

基本は、

  1. あなたが積極的な運用を望むのか元本を割らないことを重視するのか、運用方針を決め
  2. その範囲内でなるべくローリスクハイリターンを実現できる商品を選ぶ(1つとは限らない)
  3. そのリターンを実現できる商品を選んだら、基本それで運用し続ける

のが良いと筆者は考えます。

重要なのは、あなたが積極的な運用を望むのか、元本を割らないことを重視するのか、運用方針を決めるですよね。

ここが決まると、選ぶ商品も絞れてくるからです。

選ぶ投資信託は複数組み合わせても良い

ローリスクハイリターンを実現できる商品は複数選んでもよいです。

  • ○○債券ファンド
  • ××株式ファンド

と組み合わせて、リスクとリターンのバランスを取るケースもOKです。

商品選定が難しいと感じたら

ただ、それでも商品選定は慣れないと難しいですよね。

そこで、よく分からなければ投資信託お手軽運用術 -バランスファンド入門-で紹介したバランスファンドというカテゴリから商品を選択するのも1つの手です。

あなたの運用方針に近いリスクとリターンを示すバランスファンドを探すだけで、資産運用を開始できるからです。

まとめ

以上をまとめると、

  • リターンとは利益・リスクとはリターンの触れ幅のこと
  • あなたが元本を割らないことを願うなら、ローリスクローリターンな投資信託を探す
  • あなたが積極的な利益を望むなら、ハイリスクハイリターンな投資信託を探す

です。

「数値だけじゃよくわからんよ」て感じるなら、お試しで毎月500円や1000円から投資信託を始めてみると、実感がわいてくると思いますよ!

いつもご覧頂き励みになります。お気に召しましたら是非シェアしてね!

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