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公開:2017年04月18日 最終更新:2017年04月24日

投資信託の運用年数と元本が割れる確率の関係

あなたが投資信託を通じて資産形成を計りたいなら、とにかく知っておいて欲しい事柄があります。

  • 投資信託は10年単位でできるだけ長く運用し続ける

さまざまな実績やシミュレーション結果は投資信託、特にインデックスファンドを利用した超長期投資の有用性を証明しています。

本記事では仮想の投資信託を用いて、投資年数と元本割れ頻度の関係を紹介します。

  • なんとかショックが来ても、投資信託は手放さないでください
  • 銀行員が「おすすめ」と言っても、投資信託は乗り換えないでください

分配金を出さない、無期限で運用できる投資信託に毎月投資し続けるだけ。

私たちはそれで資産形成できると筆者は考えます。

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成功するために長期投資は必須である

何年運用すればいいの?(Photo by ぱくたそ)

図1. 何年運用すればいいの?(Photo by ぱくたそ)

投資信託での資産運用を成功させるためには長期投資は必須です(投資信託は何年運用し続ければよいのか?)。

あなたに何か特別な才能があれば別です。特別な才能があるなら、きっと短期投資でも儲けられます。

でも特別な才能が無いならば。

それなら、できるだけ長く投資信託を運用し続けることを前提に資産運用を始めることをオススメします。

1年や2年ではなく、10年や20年です

運用期間と元本割れの関係を算出する方法

エクセルで計算します

図2. エクセルで計算します

ここでは同一の投資信託(架空)に毎月積立投資を行い、

  • 5年
  • 20年
  • 40年
  • 60年
  • 80年

運用期間を変えた場合に、元本割れの回数が減るかどうかを計算します。

同一の投資信託に5,000回投資したと仮定

計算に用いる投資信託の実績は以下のように仮定します。

  • ハイリスクローリターン型ファンド(リターン1%:リスク10%)

リスクとリターンの関係は以下の図で示しています。リターンが期待利回りで、リスクはリターンの触れ幅を示します。

リスクとリターンの関係

図3. リスクとリターンの関係

この仮想のハイリスクローリターン型ファンドは、特定の投資信託を意識したものではありませんが、新興国債券や原油・金などのコモディティ商品に投資する投資信託は近い特徴を示す場合があります

例えば、野村アセットマネジメントの投信アシストによると、2014年3月31日から2017年3月31日までの新興国債券は、年利0.8%に対し、リスクは11.4%もありました。

ハイリスクローリターン型ファンドとリスクとリターンが似ていますね。

見かけ上、新興国債券は高利回り商品が多いため、よく高齢者が火傷する商品カテゴリの1つだったりもします。

銀行員が「最近売れているから~」とか「毎月年金の変わりに収入が~」とか理由をつけて、こんな成績のものを売りつけてくるのです。

さて、このハイリスクローリターン型ファンドは、期待リスク10%に対して、期待リターンが1%と小さすぎるため、普通は資産運用に向いていない商品です。

表1. 架空ファンドの特徴

ハイリスクローリターン型
タイプ ハイリスク
ローリターン型
リターン 1%
リスク 10%
近似商品のカテゴリ 新興国債券など

計算回数は各投資信託ともに1セット100回 × 10セット × 5つのケース(5年~80年) = 5,000回。5,000回人生を生きて、5,000回資産運用をやったものとして考えます。

なお、計算はモンテカルロ法に基づき作成したエクセルファイルを利用しています。

運用年数が増えると元本割れ回数は減る

では結果をご紹介。

表2. ハイリスクローリターン型ファンドの運用成績

年数 元本割れ確率
元本割れ回数
5年 44.9%
449回/1,000回
20年 38.6%
386回/1,000回
40年 41.1%
411回/1,000回
60年 32.7%
327回/1,000回
80年 30.1%
301回/1,000回

運用成績は以下のようになりました。

  • 5年間運用:44.9%の確率で元本割れ
  • 20年間運用:38.6%の確率で元本割れ
  • 40年間運用:41.1%の確率で元本割れ
  • 60年間運用:32.7%の確率で元本割れ
  • 80年間運用:30.1%の確率で元本割れ

ご覧のように、同じリスクリターンを期待できる限り、長期投資になるほど元本割れの可能性が下がります

全ての投資信託の元本割れ確率を代表しない点に注意

ここで示した結果は、全ての投資信託の元本割れの確率を代表しない点にご注意ください。条件が変われば、将来の運用成績も変わります。

例えば、以下は運用成績の異なる投資信託の元本割れ確率を算出したもので、縦軸に元本割れの確率、横軸に運用年数を示しています。

2つの投資信託の元本割れ確率と運用年数の関係

図4. 2つの投資信託の元本割れ確率と運用年数の関係

ご覧のように、リスクとリターンの数値の組み合わせで、運用結果は大きく変わります。

ここでの重要な点は、

  • 同じリスクリターンを期待できる限り、長く運用し続ければ元本は割れにくくなる

その1点のみです。

多少成績が悪くとも運用し続ければなんとかなる

この計算結果は、多少パフォーマンスの悪い投資信託を選んだとしても、無期限で運用し続ければ損失を回避できる可能性は高まることを示します(運用期限については投資信託は償還日があるものと無期限のもののどちらを選ぶべき?)。

やはり投資信託で成功するための基本は長期投資なのです。

なんとかショックによる下落に注意

このように計算で長期投資が有利であることを算出するのは簡単なのですが、いざなんとかショックみたいな相場急落が訪れると怖くなってしまうのが私たちです。

多くの失敗談では、そこで投資信託を手放してしまうことも多いようです(投資信託を運用するなら知っておくべきこと)。

損失(評価損)に対する耐性を身につけることも、投資信託での資産形成を成功に導く要因の1つになると感じます。

まとめ

以上をまとめると、

  • あなたが投資信託を通じて資産形成を計るなら、とにかく継続して運用し続けることを第一にする
  • 運用期間が長くなると元本割れの可能性が下がる
  • なんとかショックのような相場急落に注意。評価損がストレスとなり、投資信託を手放したくなってしまう

です。

「数値だけじゃよくわからんよ」て感じるなら、お試しで毎月500円や1000円から投資信託を始めてみると、実感がわいてくると思いますよ!

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30代兼業投資家。株式と投資信託中心に少額投資中。

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