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1万円から始める個人向け国債

個人向け国債は、満期まで保有すると全額返金される安全性の高い投資商品です。 証券口座を開設すれば、最少1万円から投資できるので、少額投資に最適な商品の一つです。

固定3年、固定5年、変動10年の3つがあり、運用期間と金利から選択できます。 本来は変動10年は、他2つよりも有利な利回りで運用できます。

ただし、2016年のマイナス金利下ではいずれも利回りが0.05%になっているため、

  • 運用期間が決まっている場合はそれを前提に選ぶ
  • 変動10年を買って将来の利回りの上昇に備えるのも良い

です。

個人向け国債は利回りがあまり高くないので、大きくお金を増やすのは苦手です。 より積極的にお金を増やしたいのであれば、日本債券ものの投資信託を選びます。

なお、証券会社のキャッシュバックキャンペーンを併用すると、ちょっとだけ利回りを上げることができます。

公開:2014年12月13日 最終更新:2016年09月10日

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はじめに

初めての投資に最適な、超低リスク商品が個人向け国債です。 日本国が発行する債券で、利回りは低めですが信頼度の高さが特徴です。

最少投資額が1万円と安価です。 投資信託の始め方。そもそも投資信託って何?で紹介した投資信託と同じく、少額投資を始めやすい商品の一つです。

また、定期的なメンテナンスも不要で、あなたの年収や普段の忙しさを関係なく投資できます。

最近は、マイナス金利の影響で下がった銀行預金金利に対して、ほんのり高い金利も魅力の1つです。 少し好利回りの定期預金といった感覚で利用されてはいかがでしょうか。

個人向け国債とは

そもそも債券投資って?

そもそも債券投資とはどのようなものかをご紹介します。

債券投資とは、債券の発行体(債務者)に対してお金を貸すことです。 日本国など国が発行する国債の他、会社が発行する社債などがあります。

債券も株式も、発行体にお金を出資する点は同じで、最終的にお金が戻ってくる約束ならば債券、出資し続ける代わりに配当金や株主優待でお礼をもらうのが株式です。

どちらも、市場からお金を集めるための仕組みです。

債券はお金を賃借期間が決まっており、早ければ数日(コマーシャルペーパーなど)、長ければ10年(利付国債10年や超長期国債など)を超えます。 満期まで保有することで元本 + 利子(※)が手元に戻るので、その利息分が運用の利益になります。

※利払いが無い代わりに額面より格安に発行され、額面で返金される「ゼロクーポン債」という種類もあります。

改めて個人向け国債とは

以上のような債券のうち、日本国が発行し、個人が購入・運用しやすくした債券が個人向け国債です。 額面1万円から1万円単位で購入できるため、誰でも投資しやすいのが特徴です。

購入代金は日本国の歳入の一部になり、社会福祉や国の整備などに利用されます。 社会貢献の1つの形です。

なお、個人が購入できる日本債券に利付国債というものもあります。 こちらは少々仕組みが異なり、本格的な債券投資になりますので、ここでは省略します。

固定3年・固定5年・変動10年の3種類

個人向け国債には3つの商品があります。

  • 固定3年
  • 固定5年
  • 変動10年

これは満期までの期間のことで、それぞれ3年、5年、10年の期間で日本国にお金を貸すことになります。

個人向け国債の種類

商品名 償還日 利率
3年 3年後の指定日 固定(0.05% / 第75回)
5年 5年後の指定日 固定(0.05% / 第65回)
10年 10年後の指定日 変動(0.05%(※) / 第77回)

※金利は発行時

期間以外での主な違いは金利です。 固定3年と固定5年は固定利率で、募集時に公表された利率が満期まで適用されます。

一方、変動10年は金利が半年ごとに見直される変動利率です。 変動10年の金利は、10年物利付国債金利(基準金利)の0.66倍になるため、保有中に金利が高くなることも低くなることもあります。

ただし、金利がどんなに下がっても0.05%を下回ることはありません。

もともと変動10年は他の2つよりも好利回りの利率で運営されていました。 しかし、2016年1月末に導入されたマイナス金利政策の影響で国債利回りが低下したため、現在では変動10年も最低利回りになりました。

現在のマイナス金利下では、しばらく0.05%の金利が維持されるはずです。

例えば、1万円で変動10年を購入した場合、年間の利金は5円。 そこから20.315%の税金(所得税、住民税、復興特別所得税)が源泉徴収されるため、収益期待値は約4円です。

1万円から購入出来るものの、大きなリターンを目指して購入する金融商品ではありません。 保守的に運用する側面が大きい商品です。

個人向け国債のメリットとデメリット

メリットは?

メリットには以下のような点があります。

  • 最低金利が保証されている
  • 中途換金時も購入時の債券価格が保証されている
  • 中途換金したくとも出来ない流動性リスクが無い

最低金利が保証されている

2016年8月現在の個人向け国債の利回りは最低金利の0.05%です。 制度上、これより低下することはありません。

一方、銀行の預金金利は、各行が収益悪化した場合に引き下げられる可能性があります。 定期預金も金利0.001%になれば、その分個人向け国債はより魅力的な利回りになります。

中途換金時も購入時の債券価格が保証されている

通常、債券は満期まで保有すると全額返金されますが、満期前に売買すると、その時の相場によって売却価格が決まります。 価格は金利に反比例するため、例えば購入時よりも金利が上昇していると債券価格は下落しているのです。

つまり、通常の債券投資では、購入金額に比べ手元に戻ってくるお金が少なくなるケースもあるのです(詳しくは個人向け国債と投資信託は何が違うのか。どちらを選べば良いかで説明)。

しかし、個人向け国債は中途換金時も購入金額が全額戻ってきます。 日本国が購入金額の価格で買い取っているためです。

中途換金したくとも出来ない流動性リスクが無い

国が買い手になるため、換金したいのに買い手がつかずに売れないリスク(流動性リスク)もありません。

個人向け国債の中途換金は、購入後1年経過すれば可能になります。 ただし、直前2回分の利子相当額だけ引かれるペナルティがつきます。

例外的に、大規模災害の被災や保有者死亡時は、購入後1年未満でも中途換金が可能です。

デメリットは?

デメリットには以下のような点があります。

  • 債務不履行(デフォルト)リスクがある

債務不履行(デフォルト)リスクがある

あなたが既にご存知のように、大きな債務を抱える日本国が債務不履行(デフォルト)に陥れば、元本は返金されない可能性があります。 これをデフォルトリスクと言います。

と書くと、ちょっと心配になりますね。

ですが、2016年現在、個人向け国債は安心な商品です。

日本はたしかに債務国ですが、一方でアメリカを中心とする諸外国にお金を貸している世界最大の債権国でもあります。 借金も貸してるお金もたくさんあるという、不思議な国なのです。

加えて、日本国債の保有者の大半は、銀行などの日本国内の法人・個人です。 国外の投資家が国債を保有する諸外国と異なり、国内でうまくやりくりすることでデフォルトの発生をカバーできるのも特徴です。

極論を言えば、国内のお金が足りなければお金を刷れば良いわけですから。

日本は、戦後の混乱期でさえデフォルトすることはありませんでした。 太平洋戦争時、日本は戦時国債(戦争国債)を乱発していたものの、戦後の物不足による極端なインフレによって債券は無価値になったためです(インフレの話はなぜ資産運用が必要なのか。将来生じうる2つの問題)。

一般に、国がデフォルトの危機や破綻危機に陥ると、債券の信用が急落するため、債券価格は下落し金利は急上昇します。 例えば、定期的に騒がれるギリシャ国債は、金利が40%近くまで上昇したこともあります。

しかし、個人向け国債は価格が保証されているため、国債暴落で損失を被ることはありません。 むしろ、金利が上昇した分だけリターンが大きくなる可能性もあるのです。

それでもデフォルトリスクに備えたいならば

がまぐち

外貨建てMMFで資産運用!外貨預金に似た低リスクが魅力!で紹介するドル建てのMMFを買ってください。 経済の信用低下は通貨安も招くため、国債価格は下落してもドル建てMMFの評価額が上昇します。

日本債券ベアファンド(5倍型)のような国債に対する売りポジションを持つ手もありますが、これはちょっとマニアックな運用です。

個人向け国債を買うには

証券会社を通じて購入しますので、証券口座の開設が必要です。

個人向け国債は実はゆうちょや地方銀行でも購入できる身近な商品です。 みたことありませんか?パンフレット。

しかし、昼間仕事で忙しい私たちがゆうちょや銀行窓口で国債を買うのは現実的ではありません。 また、キャッシュバックキャンペーンを使おうで紹介するキャンペーンを利用せずに購入するのももったいないです。

そこで、インターネットでのオンライントレードを提供するネット証券を通じて買うことをオススメします。 ネット証券はすべての売買がウェブ上で完結しますので、簡単に売買可能です。

というわけで、筆者はSBI証券で第59回の個人向け国債(変動10年)を購入してみました。 償還日は2025年3月15日、また利払い日は3月15日と9月15日の年2回です。

購入当時は利回りが0.2%だったのですが、現在はその4分の1です。 ちょっと悲しいです。

利払い

個人向け国債の利払い

利払いは年に2回です。 筆者が購入した変動10年は利率0.2%のため、1回につき利金は10円。 そのうち1円が国税として引かれたため、9円が運用利益です。

10年後にしっかり戻ってくることを期待しています。

キャッシュバックキャンペーンを使おう

証券各社は個人向け国債の販売でキャッシュバックキャンペーンを行っています。 最低50万円以上を運用できるお金があるなら、キャンペーンを利用して買い付けるのがオススメです。

例えばSBI証券で固定3年を50万円で買うと、1000円のキャンペーンに該当するため、初年度の利回りは0.25%(税引き前)です。 2年目と3年目は0.05%ですが、平均するとおよそ0.1%で運用できる計算です。

よくある質問

税金の支払いはどうすれば?

個人向け国債は利払い時に税金が源泉徴収されていますので、運用上の手間はありません。 買ったら償還まで放置しておくだけです。

マイナス金利で個人向け国債利回りもマイナスになる?

マイナス金利が強化されても、個人向け国債利回りはマイナスになりません。 最低0.05%が保証されており、これは財務省のウェブサイトにも明記されています。

基準金利が低くなると、適用利率(固定債は利率)がゼロパーセントやマイナスになるなど、著しく低くなるケースが出てきます。

そこで、個人の方に、安心してご購入していただくために、最低でも0.05%(年率)の金利は保証することとしています。

また、すべての銘柄について金利に上限はありません。

個人向け国債Q&A詳細 | 財務省

何日に買えば良いですか?

募集期間内で、購入日による損得はありません。 期間内であればいつ買っても大丈夫です。

まとめ

個人向け国債について紹介しました。 実際のところ、これより金利の良い金融商品は多数ありますので、10万円という枠で資産運用するならば、あまりメリットが無いかもしれません。

デフォルトの心配はあるものの、現在は安全な商品であると筆者は考えています。 もし、あなたがデフォルトにともなう「ハードランディング」を懸念するならば、日本円以外の資産を保有することでリスクヘッジになります。

ちなみに、銀行が国債を買うお金に使っているのが、私たちの銀行預金の一部です。 銀行預金に金利がつくのはそのためです。 と考えると、銀行に預けるのも、国債を購入するのもあまり変わらない気がしてきませんか?

もし、投資信託との運用で悩んでいるなら

もあわせてご覧ください。

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