個人投資家はみんな儲かってるの? 損してるの?

一説には「9割の個人投資家が損をする」ともいわれる個人投資家の収益状況について、雑誌やインターネット上のアンケートを元に調べてみました。

その結果、

  • 株安なら7割近い投資家が損を抱えるかプラスマイナスゼロ
  • 株高なら7割近い投資家が利益を出すかプラスマイナスゼロ

だとわかりました。 「9割が負ける」はいいすぎで、どんな状況下でも3割の人は利益を出し続けています。

株高では利益を出す投資家が増えることから、あなたが株を始めるなら、2013~2014年のような株高の時期に始めると利益を出しやすいと言えます。

ですが、次に述べることを忘れないでください。

投資で最も大儲けできるのは株価が低迷し、皆が絶望しているようなタイミングで大量に仕入れることです。 その時期に株を買うと、次の株高時にあなたの資産は数倍にもなるはずです。

2016年の相場で言えば、6月のイギリス選挙や11月の米国大統領選挙の相場が仕入れ時でした。 同年に利益を出せた投資家は、きっとそのようなタイミングを利用していたはずです。

ちょっと投資に興味が出ました? もしそうなら、初めての株式購入。株を買うにはいくらお金が必要なの?などもあわせてご覧ください。

公開:2014年6月1日 最終更新:2017年01月13日

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調査方法

インターネットで「個人投資家 アンケート」などの検索を行い、損益に関する記述が含まれるものを選択しました。 書籍からは、

を参考にしています。

本記事で参照したアンケート結果は必ずしも株式投資のみとは限らないため、株式投資を含んだ金融商品の運用結果としてご覧いください。

アベノミクス相場で7割が利益をだした!

2013年~2015年という直近の相場状況からご紹介します。 いわゆるアベノミクス相場では5~7割の投資家は運用益がプラスだったと考えられます。

2013~2014年の結果(ダイヤモンドZai)

「ダイヤモンドZai 2014年7月号」では1万人以上を対象とした個人投資家アンケートの結果が発表されました。 その結果、約7割の投資家が運用益を、残り3割の投資家が運用損を出したと公表されています。

加えて、直近1年の運用成績が30%以上(運用額が100万円なら130万円にした人)だった投資家は、アンケートに答えた投資家の1%未満だった、とも評されています。

2014年の結果(日経マネー)

2015年5月に「日経マネー 2015年7月号」が個人投資家調査結果を公表しました。 2014年に5%以上の運用収益をあげた個人投資家は半分を超えており、金額ベースでは3割強が100万円以上の利益を確保したそうです。

アベノミクス相場では、日銀の量的緩和政策の影響で、金融緩和マネーが市場に流入しました。 外国人投資家の大幅な買い越しもあり、2013年1月には10,604円だった日経平均株価が、およそ2倍の2万円台まで上昇しました。

長期的に保有し続けるだけで含み益が膨らむ相場でした。

アベノミクス相場前は半数に評価損があった?

フィデリティ退職・投資研究所は投資家3000人のアンケート結果を2013年9月に公表しました。

これによると「現在の投資商品の評価益の状況」にて、評価益を出している割合は約28%あまり変わらない状況である人は約19%おおよそ半数の人は評価損があると回答しています。

このアンケートは2013年前半の状況で、上述のZAiや日経マネーのアンケートより少し前の状況を反映します。 2013年4月に量的緩和政策が始まり、株価の上昇は始まっていました。 が、リーマンショック前の水準にはほど遠く、その頃からのマイナスを持ち続けている投資家が多いのでは?と想像できます。

興味深いことに、平均8%は現在の損益状況がわからないと回答しています。 他のアンケートにも言えますが、1割程度は損益不明のまま投資を続けているようです。

景気が悪いと評価損を持つ投資家の割合は増える?

転職サイトの@typeでは、「ビジネスパーソンの投資事情」と題して、@type会員へのアンケート結果(母数不明)を掲載しています。

この記事は「5月の金融ニュースはギリシャ危機」と表現していることから、2010年頃のアンケート結果と予想されます。

これによると、46.1%の投資家が損をしていると回答しています。 また、変わらないとの回答も28%あり、そこから利益を得ている投資家は約3割という結果がわかります。

2010年はちょうどリーマンショック以降の株安と景気が低迷した時期にあり、利益を出しにくい相場であったと考えられます。

株を売れない理由

その他、興味深いものとして、野村インベスターリレーションズが2012年に公表した「2012年度 野村IRモニターアンケート調査結果」があります。

これによると、株を長期保有する一番の理由は、「売却すると損が出る」と報告しています。 優待や配当目的ではなく、損失回避で長期保有しているのが意外なところです。

上がるか下がるかの2択なのになぜ損をしてしまうのか

投資(特に短期売買)は、端的には上がるか下がるかの2択です。 それなら損益はプラスマイナスゼロになるのでは?といった質問が散見されます。

「50%の勝ちと50%の負けを合算したらゼロですよね?」と。

たしかに上がるか下がるかは2択ですが、これは必ずしも個人投資家の損益とは結びつきません。

例えば、500円上がったら利益確定をし、1,000円下がったら損失確定をしたらどうでしょうか。 このケースでは株価上昇と下落がそれぞれ1回ですが、2回の損益を合算するとマイナス500円です。

言い換えると、たとえ勝率10%であっても、その10%の利益額が90%の損失額を上回れば、投資家は利益を得ます。 逆に勝率99%でも、残りの1%の損失で全ての利益を失えば、99%の積み重ねはゼロです。

研究などによって、個人投資家は利益確定は早いが損失確定は遅い、と指摘されています。 コツコツと利益を積み重ね、ドカンと大きな損失を出してしまうことで、最終損益がマイナスになってしまうのです。

重要なのは、勝率ではなく利益額が損失額を上回ることです。

まとめ

以上をまとめると、

  • 株高の時期には利益を伸ばす投資家が7割程度まで増える
  • 株安でも3割程度の投資家は利益を出す
  • 上がるか下がるかの2択でも、損失確定が遅すぎるほど負けになりやすい

です。

このアンケート結果を単純にあなたの勝率として考えると、

  • あなたが株安時に勝てる確率は30%
  • あなたが株高時に勝てる確率は70%

です。

ただし、最終的な損益は利益・損失確定の金額で決まります。 勝率99%の相場でも、1%の負けで全てのお金を失うかもしれないことは忘れないでください。

2016年はどうだった?

日経マネー研究所の調査によれば、投資家の4割が運用益を、3割がプラスマイナスゼロだったと示されています。

個人投資家、トランプ相場でひと息 4割がプラスに | NIKKEI STYLE

同年の相場は年初に急落し、何度かのイベントもありつつ、株価をじりじりと戻す展開でした。 11月の米国大統領選挙後のトランプ相場で持ち直した投資家もいたと指摘されています。

一番の勝ち組は、年初に株を売り、相場が荒れたイギリス国民投票や米国大統領選挙時に買い戻した投資家だったはずです。

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