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マイナス金利政策にあわせた保守的なポートフォリオ

マイナス金利に煽られて、しぶしぶ資産運用を始めようかなぁと考えている方もいらっしゃると思います。 あなたがもしそうなら、できるだけ手持ちの現金を失わない運用方法を模索しているかもしれませんね。

以下では、特に低リスクの商品である個人向け国債と米ドルMMFの2つを例に、その投資割合とそこから得られるリターンの関係を考えます。

米ドルMMFは簡単に元本が割れる商品の1つです。 もし現金残高を守ることに力を入れたいなら個人向け国債の投資比率を上げることをオススメします。

現在なら、まだ銀行にそのまま寝かせておいたほうが良いようにも思いますが、インフレ政策への備えや外貨を持つメリットはありますので、少額でもお試しいただければと思います。

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公開:2016年05月31日 最終更新:2016年06月13日

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はじめに

投資初心者向けのバランスと経験値獲得を重視したポートフォリオでは、コモディティ商品を除く債券・株式に50%ずつの割合で投資するポートフォリオ例を考えたので、ここではマイナス金利政策にあわせたポートフォリオ例を考えてみたいと思います。

あなたがマイナス金利になったことをきっかけに運用を始めようとされているなら、積極的なリスク選好にはあまり興味がないかと思います。 どちらかといえば、将来的な銀行でのマイナス金利付加を恐れて、現在のお金を守る方に興味をお持ちかと思います。

そこで本記事では、なるべく資産を守ることを前提にポートフォリオや投資すべき商品を考えてみました。

ただ、2016年5月現在で、絶対的な現金残高を守るなら、まだ銀行にお金を預けておくほうが有利です。 預金以外の金融商品はどうしても元本割れの可能性は捨てきれません。

その代わり、現在のわが国がインフレ政策を取っている以上、あなたも資産運用に慣れておいたほうが良いと筆者は考えます。 外国通貨や商品に対するわが国の通貨の価値は相対的であり、現在100万円で買える物が、将来も100万円で買えるとは限らないからです。

ちなみに投資初心者向けのバランスと経験値獲得を重視したポートフォリオ同様に、以下現預金は資産運用の範囲から除外して考えます。

低リスク商品といえば

なるべく資産を守ることを目的とすると、低リスクの商品を選ぶことになります。 具体的には以下のような商品です。

  • 個人向け国債
  • 外貨建てMMF(特に米ドルMMF)

株式やデュレーションの長い外債を扱う投資信託は少しリスクが高めです。

そこで以下では、個人向け国債と米ドルMMFで、どれだけ元本割れを許容できるかを考えて投資配分を考えることにします。

個人向け国債の利回りは?

個人向け国債(商品詳細は1万円から始める個人向け国債)は、我が国の政府によって高い安全性が保証されている金融商品です。 元本が保証されない金融商品の中で、もっとも元本が保全される可能性の高い金融商品と言えます。

マイナス金利によっては利回りは最低になってしまいましたが、それでも銀行預金の金利に比べれば旨味があります。 運用期間が3年、5年、10年の3種類に限られるものの、おおよそ定期預金と同じ感覚で運用できるのも良い点です。

途中解約時には過去2回分の利子が引かれるペナルティーがあるため、原則長期的に動かすあての無いお金を投じるのが良いです。

2016年5月時点での期待利回りは0.05%です。

米ドルMMFの利回りは?

外貨建てMMF(商品詳細は外貨建てMMFで資産運用!外貨預金に似た低リスクが魅力!)は、比較的安全性の高い債券で運用される投資信託の一種です。

日本円MMFは募集が止まってしまいましたので、ここでは米ドルMMFを選択します。 リターンが少ないものの、外貨建てMMFの中でももっともリスクの低いMMFです。

2016年5月時点での期待利回りは0.2〜0.3%程度です。

なお、外貨建てMMFによく似た商品に外貨預金がありますが、一般に外貨預金は外貨建てMMFに比べて為替スプレッドが広いのがネックです。 為替スプレッドの広さはあなたの損益に直結しますので、ここではスプレッドの狭い外貨MMFを選択します。

個人向け国債と米ドルMMFへの投資について

個人向け国債と米ドルMMFのうち、元本割れの可能性が高いのは米ドルMMFです。 為替レートの変化を受けるためで、ドル建てでは元本は割れませんが、円換算では簡単に元本は割れます。

そこで、できるだけ元本を守るなら個人向け国債を多めに、少しぐらい割れてもリターンが欲しいなら米ドルMMFを多めに設定します。

以下では具体的な例を見てみましょう。

個人向け国債70%

個人向け国債70%

個人向け国債70%

例えば、個人向け国債70%、米ドルMMF30%のポートフォリオを考えてみます。 この場合、個人向け国債は70万円、米ドルMMFは30万円の投資です。

個人向け国債で70万円を1年間運用すると、350円の利金を得ることができます。 うち20%程度が税金になるので、手元に来るお金の期待値は280円程度です。

一方、米ドルMMF30万円の利回りが0.3%だった場合、900円程度の利金が期待できます。 こちらは税金を、手元に来るお金の期待値は630円程度です。

あわせると年間1,000円程度のインカム収入です。

米ドルMMFは為替次第で簡単元本が割れるので、それも計算してみます。

例えば、1ドル110円だった場合、30万円は約2,727ドルです。 それが1ドル108円になった場合、円換算で294,545円になります。

すなわち、約5,000円の損失です。

逆に110円が112円に動いた場合には5,000円の為替差益を得ることができます。 利益確定をした場合、為替差益には課税されてしまうため、手元にくるお金は4,000円程度になります。

個人向け国債90%

個人向け国債90%

個人向け国債90%

この為替の値動きが大きすぎると考えるのであれば、個人向け国債の比率を高めます。 逆にこの以上の変動を許容できるなら、米ドルMMFの比率をあげます。

例えば、個人向け国債90%(90万円)、米ドルMMF10%(10万円)としてみましょうか。 この場合、個人向け国債の利金は450円(税引き前)、米ドルMMFの利金は300円(税引き前)です。

年間500円程度のインカム収入は見込めます。

また、上記と同じように為替が2円動いた時の損益は約2,000円程度になります。 損益の程度は抑えられますが、その代わりインカム収入や為替差益は少なくなります。

利回りと予想される値動き例

個人向け国債70%
米ドルMMF30%
個人向け国債90%
米ドルMMF10%
国債の利息収入(0.05%) 350円 450円
MMFの利息収入(0.3%) 約900円 約300円
為替損益(2円変動時) 約5,000円 約2,000円

※2016年6月13日現在
この表はあくまで一例であり、表を上回る為替変動が発生すれば、その分変動幅も大きくなります。

元本割れは長期運用でカバーできる

重要な点として、為替レートが絶えず円高に向かうことは考えにくいことや、多少元本が割れても積立方式で外貨建てMMFを買っていけば、円安局面でプラス転換しやすくなることが挙げられます。

前者は、2016年5月現在の日米の政策は、将来的に円安ドル高へ向かう政策を行っていることも付記しておきます。

一方、後者は分散購入することで平均取得単価を下げることと、外貨建てMMFの口数という考え方によって、株式のナンピン買いとは状況が変わってきます(積み立て投資方式のメリットは月々500円から積立できる積立投信!1年間でわずか6000円の投資)。

そもそも資産運用自体、長期的な運用を行うことで時間も味方につけることが可能です。 短期的に元本が割れても一喜一憂する必要はまったくなく、再び為替差益が生じるまで「ほったらかす」ことも構わないと筆者は考えます。

あなたが20代や30代といった若い世代ならなおさらです。

忘れてはいけない外貨を持つメリット

余談ですが、外貨を持っていると日本円が信任を失ったときに強さを発揮する可能性があります。 いわゆるわが国のデフォルト論や財政破綻といった問題が生じた場合です。

通貨が信用を失うと、例えばジンバブエのハイパーインフレのように、紙くずになってしまうこともありえます。 このような極端なインフレ下では、急速な円安ドル高が進むと予想されるため、米ドルMMFの円換算の評価額はうなぎのぼりになるかも知れません。

繰り返しになりますが、通貨の価値は相対的です。 日本円ばかりを持つことは、日本円への集中投資であることも忘れないで欲しいのです(関連記事:銀行預金は投資?賢い人が預金をやめるのはなぜ?)。

まとめ

以上のように、マイナス金利の回避を目的とした資産運用では、100万円を投じることで年間数百円の利金が期待できます。

また、米ドルMMFを持つ比率にもよりますが、おおよそ数千円程度の時価の変動はありえます。 もしそれが許容できないなら、なるべく個人向け国債比率を高めて運用します。

ここでは個人向け国債を例に挙げてきましたが、0.05%の利率は銀行の利回りのよい定期預金でも実現できる可能性があります。 何か条件が付く場合があるものの、たとえばキャンペーンなどで利用できるならそちらを選択しても良いと思います。

ちなみにタンス預金の場合には金利がつかないので、100万円を金庫にあずけても100万円のままです。 その代わり、盗難の危険性があるので、デメリットのほうが大きいように思います。

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