対面の証券会社とネット証券は何が違うの?

「資産運用には証券口座開設を」、と言われても実際証券会社はたくさんあって、その違いがなんだかよくわかならない、という話はよくあります。 超有名なあの証券会社に口座を持てばいいのかな?なんて思いますよね。

証券会社間の大きく異なるのは下記の4点です。

  1. 取扱商品が違う
  2. 店頭ベースがオンラインベースかが違う
  3. 取引手数料が違う
  4. 取引のターゲットが異なる

従来の証券会社は対面営業を是としており、あなたに投資アドバイス(+ 営業)を提供します。 その代わり、取引手数料が高めに設定されているため、特に若年層の少額の資産運用には向きません。

一方、いわゆるネット証券は対面営業を行わない代わりに、取引手数料を安価に設定しています。 アドバイスが欲しい場合には別途ファイナンシャルプランナーなどを探す必要があります。

あなたが現役世代(特に筆者と近い20~30代)なら、オンラインベースでの取引をオススメします。

  • 手数料でお金を取られるのはもったいない(自分のお金を増やそう!)
  • 金融知識は勉強すればOK(仕事にも役立つよ!)

というメリットがあるからです。

ちなみにSMBC日興証券のように、両者の良いとこ取りをしている証券会社も出始めています。

>>株主優待やロボアドについて、ネット証券最大手SBI証券にインタビューしてきました!<<

公開:2016年07月27日 最終更新:2016年07月29日

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はじめに

「資産運用を始めるには証券口座の開設を」と言われても、証券会社はたくさんありますし、初めてだと良くわからないものです。 筆者はたまたま最初に開いた証券会社(SBI証券)が筆者にとって当たりだったのですが、誰しもが自身に最適な証券口座会社を選択できるとは限りません(※)。

そこで以下では証券会社の選択によって、サービスがどう違うのかをご紹介します。 サービスの違いは最終的に私たち個人投資家の投資に対するイメージや運用成績に反映されるので、意外と重要です。

※サービスが悪くても、放置して余所の口座を開けば良いだけ・・・なのですが、なるべく失敗はしたくないですよね。

証券会社間のよくあるサービスの違い

いくつか例をあげて考えてみましょう。

取扱商品が違う

大きな違いの1つは、取り扱い商品が異なる点です。 取扱商品が異なると、必然的にあなたの運用方針にも影響を与えます。

例えば国内の主要証券会社はおおよそ国内株式の取引サービスを提供しています(※)。 これは証券会社なので当然ですよね。

※例外はDMM.com証券で、同社は先物とFXを扱い、株式の現物/信用取引は提供していません。

一方で、投資信託の取り扱いは証券会社によって異なります。

例えば、松井証券のおすすめポイントで紹介する松井証券は投資信託の取り扱いはありません。 同社は株式取引の他に先物取引とFXが取り扱い商品です。

また、投資信託の取り扱い本数を見ても、例えばSBI証券のおすすめポイントで紹介するSBI証券が2000本を越えるのに対して、カブドットコム証券のおすすめポイントは1000本未満の取り扱いです。

幅広く扱うSBI証券に対して、カブドットコム証券は三菱UFJ系列の証券会社故に、同じ系列である三菱UFJ国際投信が設定する商品を優遇して扱う傾向にあります。

このように、証券会社ごとに取扱商品は異なります。 もしあなたが絶対にこれが買いたいという強い意志があるのであれば、その商品を取り扱う証券会社へ口座を開設しなければいけません。

銀行やゆうちょなどとの違いは?

がまぐち

銀行やゆうちょ、JAバンクなども債券(個人向け国債)や投資信託を扱いますが、その種類は証券会社より著しく劣ります。 加えて、株式は売買できないため資産運用の手段は限られます。

詳しくは資産運用は銀行と証券会社のどちらで行うのが良いの?をご覧ください。

店頭ベースがオンラインベースかが違う

野村證券や大和証券など、歴史的に名前を良く知られている証券会社は店頭での対面営業を残しつつ、オンライントレードサービスも提供しています。 おそらくこれらの証券会社は今も店頭取引に重点を置いていると考えて良いはずです(そうでなければ余剰社員を一斉に解雇するはず)。

一方、SBI証券や楽天証券などは原則対面営業を提供しておらず、オンライン上でのサービス提供に注力しています。 キャンペーンなどもオンラインで展開しています。

店頭取引が中心の場合、家族や会社に株取引がばれると困るあなたへで触れたように営業行為を伴う場合があります。 オンライン取引では営業行為は行われず、自分のペースで取引できるのがメリットです。

取引手数料が違う

店頭ベースがオンラインベースかの違いがもっとも反映されるのが取引手数料です。 オンラインベースで取引を提供するネット証券の取引手数料は、店頭ベースの証券会社に比べて安価です。

例えば、店頭とオンラインでの両取引サービスを提供するSMBC日興証券の総合コースでは現物株式取引手数料は最少1,890円です。 支店でのコンサルティングを通じて株式を購入する場合には最少5,400円必要になります。

これに対して、ネット最安水準のSBI証券の現物株式取引手数料は最少103円です。 同社の対面コース(SBIマネープラザ店舗でのみ申し込み可能)の場合には最少2,500円です。

手数料体系が異なる最大の理由は、証券会社社内の人件費の可能性が高いです。

単純比較は出来ませんが、例えばウェブサイトを運営する際にレンタルできるサーバー1台の運用料金は月額数万円程度で済みます。 一方、新入社員一人あたりの給料は東京で20万円程度で、1ヶ月のサーバー代よりもお金がかかります。

ネット証券は稼動人員を減らすことで、私たちの取引コストを低減しているのです。

取引のターゲットが異なる

このような状況を踏まえ、店頭ベースの証券会社とオンラインベースの証券会社では、ターゲットにする顧客が異なってきています前者が高収入や貯金のある中高年層(企業の社長や退職した高齢者など)、後者が若年の現役世代(20~40代)です。

これは証券会社のキャンペーンをみれば分かります。

例えば、1万円から始める個人向け国債で紹介した個人向け国債は、キャッシュバックキャンペーンに利用されやすい金融商品です。 ですが、証券会社によってこのキャンペーンの額が異なっているのです。

例えば店頭ベースでの取引を残す大和証券の個人向け国債キャンペーン対象額は100万円からです。 同様に野村證券のキャンペーンもやはり100万円からです。

一方、SBI証券やマネックス証券も最少キャンペーン額は50万円からです。 オンラインで売買できるならば、これらネット証券を利用したほうがよりお得です。

また某証券会社が販売する投資信託はターゲットが明らかに退職した高齢者向けであることを暗示させるものもありました。

高齢者と私たち現役世代では、生活状況も資産も大きく異なります(例えば投資をしている個人投資家とはこんな人たち!)。 両者で住み分けが進むのも当然なのです。

余談ですが、高齢者はインターネットの利用に乏しい点と、人との人とが対面で向きあうことが大事だという価値観を持つ傾向にあります。 保守的な思想もあわせれば、オンライントレードに拒否感を感じるのは仕方がないことです(スマホで株取引。始め方からセキュリティリスク対策までで触れたように)。

店頭ベースの証券会社とオンラインベースの証券会社のどちらに口座を持つべきか

ではこれらを踏まえて、店頭ベースの証券会社とオンラインベースの証券会社のどちらに口座を持つべきかを考えます。

最初に、

  • 口座は1つに限る必要はない
  • 店頭ベースの証券会社とオンラインベースの証券会社を使い分けても良い

と言う点を承知の上でご覧ください。

店頭ベースの証券会社に口座を持つべきか

最初に、あなたが取引に際してアドバイスを受けたいならば、店頭ベースの証券会社をオススメします。 一般にオンラインベースの証券会社は担当者制の投資相談を受け付けていないため、あなたの状況を踏まえてアドバイスを受けられる機会はまずありません。

ただし、注意すべきは、

  • アドバイスは最適とは限らない(プロの判断と鵜呑みしてはいけない)
  • 彼らがやさしくアドバイスしてくれるのは彼らなりの事情があること

です。

担当者に乗せられて、欲しくない商品を買ってしまったというトラブルは後を絶たないため、投資や資産運用を始めるときは誰に相談すればいいの?で触れているように、筆者はあまりオススメしません。

対面営業でよくある問題点は、利用者が金融知識を持たないことと、他者への依存心が強い・物事を断れないなどの性格的な理由から生じているように感じます。 これは日本人的な特性なのかもしれませんね。

なお、店頭ベースの証券会社はオンライントレードも平行して提供していることが多いため、

  • ある時は相談して買う
  • ある時は自己の判断でオンラインから買う

という使いわけも可能です。 ある程度「巣立ち」をしたら、そのままオンラインに移行するのも悪くありません。

オンラインベースの証券会社に口座を持つべきか

上述のようにオンライントレードの優位性は取引手数料が安いことです。 あなたが、

  • スマホやパソコンからインターネットを利用できる
  • 投資額が少額である(例えば数百万円未満)
  • アドバイスは不要

ならば、オンラインベースの証券会社に口座を開設したほうが良いです。

営業やアドバイス行為がないことをメリットと思うかデメリットと思うかはあなた次第です。 ですが、各ネット証券の口座開設数が数百万を超えるように、アドバイスが無くとも資産運用を行っている個人はたくさんいるのは事実です。

筆者の話

2016年7月現在で筆者が保有する口座は、

  • SBI証券(オンライントレード)
  • みずほ証券(対面営業メイン)
  • SMBC日興証券(対面営業 + オンライントレード、※2016年8月口座開設予定)

です。 株式の売買に限ってはSBI証券のみを利用しています。

みずほ証券に口座を開設した理由は、目当ての投資信託がそこでしか取り扱っていなかったためです。 普段はSBI証券を利用しているため、たまにログインIDを忘れるほどです。

今後開設予定のSMBC日興証券の口座は、個人的に「敢えて」アドバイスをもらえるコースにしてみようかなと思います。 インストックネットのネタ作りのために敢えて店頭に乗り込むのです。

なんだか体張ってます

ちなみにSMBC日興証券の口座はアドバイス付きの総合コースと、オンライン証券の手数料体系を持つダイレクトコースへの切り替えが可能な証券会社です。 両者のいいとこ取りをしている珍しい証券会社です。

まとめ

繰り返しになりますが、大きな違いは、

です。

あなたが資産運用を行いたい時の流れは、

  1. 資産運用は必ず証券会社を通じて
  2. 取引したい商品がある場合には、それを扱うか確認する
  3. 取引したい商品が決まっていない場合は、
    • アドバイスを受けたい・オンライントレードは絶対無理・手数料は二の次というなら対面の証券会社に
    • アドバイスは不要・オンライントレードもできそう(興味がある)・手数料は絶対にお得に!というならネット証券に

と選択されるのが良いです。

なお、実際に口座を開いて、(自分の頭で考えて)運用していれば、自身がどのような商品を好むのか分かってきます。 もし現在使う証券会社がそれに弱いのであれば2つめの口座を持てば良いのです。

例えば、普段使いの口座とIPO投資(新規上場株への投資)に強い口座を使い分けるように。

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手数料が安く、取り扱い商品も多いため、少額資産運用に最適なネット証券です。 第三者評価機関調査で10回目の第1位に選ばれるなど人気の高さが特徴です。 安全にお金を増やしたい方に最適な、元本保証で高金利のハイブリット預金目当てで開設される方も多くいらっしゃいます。
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筆者情報

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30代兼業投資家。株式と投資信託中心に少額投資中。

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