ソーシャルレンディングにはどんな投資案件がある?種類とリスクを併せて紹介!

ソーシャルレンディングには様々な案件の種類があります。 ざっと挙げると、

  1. 証券担保ローンファンド
  2. 不動産担保ローンファンド
  3. 新興国マイクロファイナンス支援ファンド
  4. 代替エネルギー特化型ローンファンド

などです。

各案件には個別のリスクがあります。 例えば、海外にお金を投資する新興国マイクロファイナンス支援ファンドは、たとえ為替ヘッジしたとしても為替の影響は避けられません。

もしあなたが運用上のリスクを嫌うなら、

  1. 国外より国内案件
  2. 担保なしより担保あり
  3. 集中投資より分散投資

が、良いと筆者は考えます。

なお、個別案件のリスクについては各事業者のウェブサイトをご覧になってください。 ここで紹介しているのはあくまで概要です。

公開:2016年10月21日 最終更新:2016年10月21日

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はじめに

ソーシャルレンディングでは国内外の様々な事業に投資できます。 投資案件の違いによって、発生するリスクも異なってくると予想されます。

そこで、本記事ではソーシャルレンディングで投資できる案件の種類を、その案件に付随するリスクとともにご紹介します。

ここで紹介するリスクは案件のジャンルからざっくりと予想されるもので、個別の案件のリスクを厳密に図ることはできません。 投資の際には、各仲介業者のウェブサイト等もしっかりご覧になることをオススメします。

なお、ソーシャルレンディングの始め方はソーシャルレンディングの始め方。ハイリターンの金融商品にて紹介しています。

ソーシャルレンディングの種類とリスク

2016年現在、大まかには以下のような案件が多く設定されています。

証券担保ローンファンド

ソーシャルレンディングの始め方。ハイリターンの金融商品でも紹介しましたが、SBI証券を利用する投資家が借り手となる証券担保ローン(コムストックローン)への出資です。 私たち投資家から集めたお金の貸し出し先は、SBI証券を利用する投資家です。

約1年間、最大3000万円まで利用できます。

投資リスク

期日までに返済されなかった場合に元本割れリスクがあります。

借り手の担保(株式)は、貸し出し額に対して時価70%を維持するように要求されています。 そのため、返済が滞っても元本の70%程度は返済されると考えられます。

不動産担保ローンファンド

国内不動産を担保にした投資ファンドです。 私たち投資家から集めたお金を利用して、不動産開発等の事業を行います(詳しくはソーシャルレンディングを資産運用で活用するには? -ラッキーバンクの案件を例に-で紹介)。

融資するにあたっては、不動産に抵当権(返済できなかったら優先的に取り上げます、という権利)を登記するため、貸し倒れが生じたときに優先的に弁済を受ける権利を保有します。

例えば、1万円でクラウドファンディング投資を始める方法で紹介したクラウドバンクの案件では、担保にする不動産価格よりも低い融資価格を設定することで、貸し倒れ時の元本保全を図ります。 加えて、担保の不動産を市場で売却する際には、不動産評価額よりも低い価格で売却するため、換金の可能性が高まります。

投資リスク

担保になる不動産のリスクについて紹介します。

不動産価格は株式同様に、その時の経済情勢によって相場が変化します。 そのため、予想以上に不動産価格が下落した場合には、損失の全額を保証できない可能性があります。

不動産価格は日銀の金融政策の影響を受けます(マイナス金利と不動産の関係。REITへの投資を始めるなら今かも?)。 金利が下がるとローン金利や債券の利回りも下がるため、不動産にお金が集まりやすいからです。

将来、追加緩和政策の引き締めを行ったときに、担保となっている不動産の価格が下落する可能性があります。

新興国マイクロファイナンス支援ファンド

ソーシャルレンディングでアフリカ・カメルーンに投資しよう!で紹介したような新興国の事業者に融資することで、高い利回りを追求します。 アジア(例えばカンボジア)やアフリカ(例えばカメルーン)、南アメリカ(例えばペルー)など、貧困が問題になる地域への投資が多いようです。

この事業では案件の担保が有る場合と無い場合があります。

例えば、上記リンク先で紹介したカメルーンの案件(カメルーン中小企業支援プロジェクト)では、貸付事業者の生産品が担保となりました。 貸し倒れた場合には、その生産品を売却することで、損失額を補填します。

一方、クラウド証券が設定した新興国マイクロファイナンス支援事業(新興国マイクロファイナンスファンド第1号)では、担保はありませんでした。 その代わり、複数の機関を利用し、かつ1事業者あたりへの貸付額が4万円程度と少額にする「超」分散投資で、案件のリスクをカバーしています。

この案件は元本が割れず、全額償還に至り、約6%の運用利回りになりました。

どちらかといえば、担保がある案件のほうが私たち投資家も安心できるかと思います。

投資リスク

投資対象国で生じるリスクとして、

  • 為替変動リスク(円高に進むと損)
  • 政変や紛争などのカントリーリスク

があります。

基本的には新興国の債券に投資するリスクと似ています。

筆者が見ている限りは、おそらく一事業者への貸付額はかなり少ないものと感じます。 そのため、いくつかの事業者が貸し倒れた場合でも、その他の事業者からの収入でカバーできそうな印象です。

そうすると、日常的によくあるリスクとして為替変動、数年に1回ぐらいあるかもしれない話としてカントリーリスクでしょうか。

なお、あまり表に出てきませんが、おそらく円高時に投資をしたほうが有利だと予想できます。 投資した後に円安に進めば、それだけでリターンが増えるはずだからです。

代替エネルギー特化型ローンファンド

太陽光発電や風力発電など、再生可能エネルギー事業へ投資を行います。 あなたがクリーンエネルギーに投資したいならば魅力的な案件になるのではないでしょうか。

再生可能エネルギー事業が事業として成立する背景には、国の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の存在が大きいです。

再生可能エネルギーの固定価格買取制度は2012年7月にスタートした制度で、電源の種類と発電量に応じて、一定価格で電力を買い取ります。 例えば、20kW以上の風力発電では、1kWあたり22円(+ 税。2016年10月現在)の買取価格が設定されています。

この制度が生まれる前、もともと2009年以降に余剰電力買取制度が始まっていました。 エネルギーの安定供給策、また電源を分散したスマートグリッド構想の発展を目的としています。

その後、東日本大震災の原子力発電所での事故や電力危機も踏まえて、爆発的に普及が進みました。 特に太陽光発電(メガソーラー事業)への参入業者が多いのは、あなたもご存知の通りです。

本案件で投資するのはそのような開発事業です。

案件の担保は、例えばメガソーラープレミアムローンファンド5号では、

  • メガソーラーの開発用地
  • 開発権

などが設定されています。

なお、まったく関係ありませんが、筆者はシムシティ(街を作る箱庭ゲーム)で、太陽光と風力だけで維持する街を作るのが好きです。 だいたい高コストな街づくりになるんですけどね。

ソーシャルレンディングを通じて自然エネルギーに投資する方法でも再生可能エネルギーへの投資方法を紹介しています。

投資リスク

再生可能エネルギー事業は、その収入を固定価格買取制度に依存しています。 そのため、固定価格買取制度の見直し(特に買い取り金額の引き下げ)が事業の収支に大きく直結します。

実際、太陽光発電での買取価格は2012年の制度開始から毎年引き下げられました。 当初40円(10kW超)だった価格は、2016年現在で24円です。

その他の事業に比べ、太陽光発電での参入が容易だったのが理由です。

また、発電施設は無秩序な開発や災害に弱い設備など、しばしば問題が出ています。 今後も現在のように開発が進むかは、経済情勢や周辺住民など利害関係者との関係にかかっています。

その他

クラウドファンディングを通じて海外定期預金に申し込む方法のように、融資ではなく投資型のタイプもあります。

投資型は債券や株式へ投資を行うものもあります。 通常は購入できない商品へ投資できるのが魅力ですが、一方で情報提供が限られるため、投資が難しい点も挙げられます。

どの種類に投資するのが良いのか

各ページで述べていますが、どの案件が良く、どの案件がリスクが高いのかを計ることは難しいと考えます。 私たちが出資する事業者の詳細を知ることができないのもその理由の1つです。

そこで、投資のルールに従って考えるなら、以下のようになるでしょうか。

国外より国内案件

国外への投資は漏れなく為替リスクが付随し、その国独自の事情(カントリーリスク等)も付きまといます。 もしあなたが安全性を重視するなら、国外よりも国内の案件に投資するほうが良いと考えます。

担保なしより担保あり

担保がある案件は、損失が出た場合の補填が期待できます。 担保ありの案件を選ぶことで、運用の安定性を高めることができます。

集中投資より分散投資

分散投資を行うことで、1案件が貸し倒れたとしても、損失額を限定することができます。

ただし、分散投資は利回りを下げる効果も持ちます。 もっとも効率的にリターンを得るなら、高利回り案件への集中投資です。

まとめ

以上です。まとめると、

  • 案件の種類は国内外の事業があり豊富
  • 最も低リスクな運用は国内・担保あり案件への分散投資
  • 個別のリスクはソーシャルレンディング仲介業者のサイトで見てね

です。

個人的には、ソーシャルレンディングの始め方。ハイリターンの金融商品でも述べましたが、ハイリスクでも新興国マイクロファイナンス支援ファンドに興味を持ちます。 新興国株式とか新興国債券とかも大好きですし。

メガソーラーとかへの投資も興味がありますが、これはゲームの世界の中に留めておこうかと思います。

いつもご覧頂き励みになります。お気に召しましたら是非シェアしてね!

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ソーシャルレンディングを始めるなら

2016年12月で約4万人のユーザーが利用する定番サービスです。 同時に走る案件数も多いため、早い者勝ちにならず、案件を選べます。 仲介事業者が財務諸表を公開していて、透明性の高い経営をしているのも嬉しいですよね。
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長期投資派の30代兼業投資家です。 投資を始めた初期は短期売買でガツガツと利益を追っていましたが、毎日売買するのは疲れるため、数ヶ月で飽きてしまいました。

サイトコンテンツは筆者の投資経験に基づいて作成しています。

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