ソーシャルレンディングはなぜ利回りが高いのか

ソーシャルレンディングの案件の利回りが高いのは、リスクが高いからです。 金利を高く設定しないと、より安全な資産にお金が流れるために、お金が集まらないのです。

例えば、日本国債やアメリカ国債は金利が0%や2%と低く設定されています。 一方、しばしばデフォルト騒ぎを起こす新興国の国債利回りは10%を超えることもあります。

ソーシャルレンディングは株式や投資信託と異なり、あなたのタイミングで換金することができません。 一度投資したら、お金が返済されるまで祈るしかありません

故に、元本割れリスクを嫌うなら、利回りが低くとも敢えて担保や保証付きの案件を狙うのも1つの手段です。

ちなみに約4%までの利回りは国内株式の配当金で得ることも可能です。 その代わり、株式は元本が簡単に動きますので、元本保全性を重視するならソーシャルレンディングを選ぶことになります。

公開:2016年12月07日 最終更新:2016年12月07日

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はじめに

あなたがソーシャルレンディングに興味を持ったなら、その理由はおそらく案件の利回りのはずです。 低くても5%、時には10%を超える利回りは、現在のマイナス金利政策下においては非常に魅力的です。

しかし、その高い利回り設定には理由があります

以下では、ソーシャルレンディングの利回りが高い理由と、それを踏まえてどのような運用をするかを考えていきます。

金利の高さはリスクの高さ

キャンペーンなどで金利上乗せといった理由を除くと、金利の高さは返済リスクの高さを表します

例えば、ソーシャルレンディング初心者はどのような案件を選ぶべきかで触れたように、日本やアメリカの国債に比べて、ロシアやブラジルの国債利回りは高めです。 しばしばデフォルト騒ぎになるギリシャ国債なんかは利回り40%近くまで上昇したこともあります。

また、高い利回りで人気が出やすいハイイールド債(高利回り債)は、別名「投資不適格債」とも言います。 債券発行元の信用が低く、格付けが低いため、金利を上げないと誰も投資してくれないのです。

この原理に則ると、ソーシャルレンディングの利回りの高さはおおよそリスクの高さに比例すると考えることが出来ます。

なお、その時の金利状況にも依存しますが、投資適格債である地方公共債や社債は高くてもせいぜい1%程度です。 また、安定的なリターンが期待できる案件は銀行の融資が行われるはずですから、やはりソーシャルレンディングはハイイールド債的な性格だと感じます。

なぜ貸し倒れないのか

金利の高さは返済リスクの高さなのですが、2016年現在で仲介事業者は貸し倒れ件数ゼロを謳っています。 ハイイールド的なのになぜ貸し倒れないのかについても考えます。

といっても理由は簡単で、2016年現在の金融政策の影響がプラスに働いているからです。

現在の金融緩和政策やマイナス金利政策は、不動産や他の金融資産にお金を流れやすくしています。 低い金利でお金を借りられるためです。

推測で語りますが、2016年現在の市況で貸し倒れるような案件は相当にハイリスクです。

一方、貸し倒れが一番懸念されるのは1990年ごろのバブル崩壊時のように、信用収縮が発生したときです。 信用収縮が発生すると市場からお金が無くなるため、事業の収益も下がり、不動産の価格も下がります。

ゆえに、今はうまく回っていても、将来日銀が金融政策の転換を決めるか、もしくは内外要因で景気が変化してきた時に注意を要します。 ソーシャルレンディングが本当に貸し倒れないのか試されるのはそのようなタイミングです。

株や投資信託と異なり中途換金が出来ないため、資金が返済されるまで私たちは祈るしかできません

私たちはどうするべき?

これを踏まえて、私たちはどうソーシャルレンディングを利用するかもちょっとだけ。

と言っても、リスクの判断は仲介業者に一任しており、私たちは投資するかしないかの判断しかできません。 それを前提に。

高利回りはハイリスクと知るべし

ソーシャルレンディングのウェブサイトでは、定期預金との利回り比較が表示されていることが多いです。 定期預金金利はゼロに近いため、ソーシャルレンディングではいかにリターンが大きいのかが一目で分かるようになっています。

が、これを参考に利回りの高い案件ばかりを探していると、必然的にハイリスクの案件を追うことになります。 ソーシャルレンディングは定期預金とは異なり、元本保証はされない点に注意です。

ちなみに、利回り4%台なら国内株式の配当金でも十分狙えます。 中途換金性を考慮するなら株式もありです。

不動産投資信託(REIT)を利用すれば利回り5%も出ますが、ソーシャルレンディング初心者はどのような案件を選ぶべきかで触れた保証付き案件とどちらを利用するかは悩みますね。

元本割れリスクを嫌うなら保証や担保のある案件を

あまり数はありませんが、ソーシャルレンディング初心者はどのような案件を選ぶべきかで触れたように、保証会社が間に入る案件もあります。 このような案件は、借り手の返済が滞ったとしても、連帯保証人や保証会社の弁済が行われ、お金が戻ってくる可能性が高くなります。

まとめ

以上です。 まとめると、

  • ソーシャルレンディングの金利が高いのはリスクが高いから
  • 現在貸し倒れていないのは、現在の環境が投資に適しているから。将来も貸し倒れないとは限らない
  • 元本割れリスクを嫌うなら保証や担保のある案件を

です。

ソーシャルレンディングは定期預金と異なる点を忘れないでください。 金利の高さはリスクの高さの表れです。

なお、融資先企業が行う事業を取り巻く市況が分かれば、現在が投資に適しているか否かの判断材料にすることができます。 専門的な判断は難しくとも、その分野に関心を持っているだけでも役立つと思います。

どこかのページにも書きましたが、不動産投資信託(REIT)や、不動産関係の株式に注意を払うのも1つの手です。 投資先は別物でも、それを取り巻く環境は同じだからです。

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