ソーシャルレンディングを利回りと信用度から徹底比較!

ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)の事業者の投資案件(案件内容・利回り)と信用リスクをざっと紹介します。 信用リスクは参加資本と財務諸表公開の有無から判断しています。

簡潔にまとめると、以下のようになります。

  • 安定性(仲介事業者の信用リスク含む)を追及するならSBIソーシャルレンディングかmaneo
  • 自然エネルギーに興味があるならクラウドバンク
  • 不動産投資に興味があるならラッキーバンクかOwnersBook
  • 海外に投資したいならクラウドクレジットかスマートエクイティ

です。

案件のリスクを正確に測るのは難しいものの、業者の信用リスクも考えるとSBIソーシャルレンディングかmaneoを利用するのがオススメです。 特にmaneoは利用者が4万人近くと規模も大きく、財務諸表で同社の財務健全性もチェックできるので安心を重視する初心者には最適です(ソーシャルレンディング初心者はどのような案件を選ぶべきか)。

筆者も口座開設してみました(ソーシャルレンディング業界最大手のmaneoマーケットに口座開設してみた!)。

なお、情報は2016年11月3日現在のものですから、将来的には変わる可能性があることもご了承ください。

公開:2016年11月03日 最終更新:2016年12月02日

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はじめに

ソーシャルレンディングの案件利回りや事業者の信用度に基づき、比較を行ってみました。

ソーシャルレンディングの概要は、

を、案件の特徴などについては

なども併せてご覧ください。

比較項目

今回の主な比較項目は以下です。

  • 案件内容
  • 案件利回り
  • 信用リスク
  • 総出資額

投資ファンドの案件とその利回りは、特に利益を追求したいあなたにとっては重要です。 なるべく高利回りの案件に投資したいですよね。

とはいえ、会社が倒産してしまう信用リスクはなるべく抑えておきたいものです。 本記事では、ソーシャルレンディングの安全性について考えるに基づき、財務諸表の公開や、大手資本が入っている場合に相対的に安全性が高いと判断することにしました。

なお、総出資額は「どの程度選ばれているか」や「どの程度継続的に投資が行われているか」の指標になります。 案件数にも依存しますが、多ければ多いほど、選ばれやすく、継続性が強いと考えてよいと思います。

ソーシャルレンディング事業者を比較!

SBIソーシャルレンディング

表1. SBIソーシャルレンディングの主な特徴

SBIソーシャルレンディング
案件内容 証券担保ローンファンド
不動産担保ローン事業者ファンド
オーダーメード型ローンファンド
案件利回り 2.0%
2.8~4.3%
3.6~5.0%
安全性 財務諸表公開なし
上場企業資本あり
総出資額 約90億円
最低投資額 1万円

2016年11月03日現在インストックネット調べ。

SBIソーシャルレンディングはSBIホールディングス(証券コード:8473)が出資しています。 インストックネットで紹介しているSBI証券と同じグループ企業です。

同社の案件は、他のソーシャルレンディング案件に比べるとそれほど高い利回りとは言えません。 その代わり、低く設定された初期投資額大手資本がバックにつく安定さが魅力です。

どちらかといえば、堅実性を重視する場合に選びたい事業者だと筆者は考えます。

maneo

表2. maneoの主な特徴

maneo
案件内容 不動産担保付きローンファンド
(非不動産)事業者向けローンファンド
案件利回り 5.0~5.5%
4.5~5.0%
安全性 財務諸表公開あり
上場企業資本あり
総出資額 約556億円
最低投資額 2万円~

2016年11月03日現在インストックネット調べ。

maneoはGMOクリックホールディングス(証券コード:7177)やSMBCベンチャーキャピタル(三井住友銀行グループ)が出資しています。 日本で初めてソーシャルレンディング事業を行ったと同時に、37000人を超える登録ユーザーを抱える業界最大手です。

大手資本がバックにつくとともに、財務諸表を公開しており、他事業者よりも透明性が高い運営がされています。 個人的には、SBIソーシャルレンディングかmaneoのいずれかを選んでおけば、ある程度の利回りと低い信用リスクを享受できると考えています。

口座開設先に困ったら、この2者のいずれかを選ぶのがよいと思います(関連記事:ソーシャルレンディング業界最大手のmaneoマーケットに口座開設してみた!)。

クラウドバンク(日本クラウド証券)

表3. クラウドバンク(日本クラウド証券)の主な特徴

クラウドバンク
案件内容 不動産担保付きローンファンド
中小企業支援型ローンファンド
代替エネルギー特化型ローンファンド
案件利回り 4.2~5.0%
4.9~6.4%
5.8~6.4%
安全性 財務諸表公開なし
上場企業資本なし
総出資額 約88億円
最低投資額 1万円

2016年11月03日現在インストックネット調べ。

クラウドバンク(日本クラウド証券)はもともと「みどり証券」という証券会社でしたが、現在の経営陣がみどり証券にTOBを行い、経営権を獲得しました。 その流れもあり、日本クラウド証券株式会社と企業名に「証券」の名がついています。

2015年まではグリーンシート銘柄制度を利用した非上場株式の売買サービスも提供していましたが、こちらは法改正に伴い制度が廃止されました。 そのため、現在はソーシャルレンディング事業をメイン事業にしています。

同社のサービスには「代替エネルギー特化型ローンファンド」が含まれます。 これは風力や太陽光など、自然エネルギー発電施設への投資案件です。

あなたが脱原発など、代替エネルギー開発に興味があるならば、魅力を感じるはずです。

なお、同社のサービスは1万円でクラウドファンディング投資を始める方法でも紹介しています。

クラウドクレジット

表4. クラウドクレジットの主な特徴

クラウドクレジット
案件内容 海外事業者支援ファンド
案件利回り 6.0~13.2%
安全性 財務諸表公開なし
上場企業資本あり
総出資額 約12億円
最低投資額 1万円

2016年11月03日現在インストックネット調べ。

クラウドクレジットは経営資本に伊藤忠商事株式会社(証券コード:8001)やマネックスベンチャーズ株式会社が参加しています。

クラウドクレジットの案件は海外、特に新興国やフロンティア市場と呼ばれる国の中小事業者を対象とした貸付を行います。 例えば、ソーシャルレンディングでアフリカ・カメルーンに投資しよう!も同社の案件です。

これまで紹介してきた事業者に比べて、案件利回りが高いのが特徴です。 時には10%を超える案件さえあるほどです。

あなたが、筆者のように新興国にロマンを感じるならきっと魅力を感じるはず。

ただ、海外への投資案件ですから、リスクは少し高くなります。 例えば為替リスクや新興国のカントリーリスク(紛争や政変など)にょって、投資した元本の一部が失われる可能性があるからです。

maneoを初心者向けと考えるなら、クラウドクレジットは中級者向けになるでしょうか。

ラッキーバンク

表5. ラッキーバンクの主な特徴

ラッキーバンク
案件内容 不動産担保付きローンファンド
案件利回り 9.8~10.3%
安全性 財務諸表公開なし
上場企業資本なし
総出資額 約64億円
最低投資額 6万円

2016年11月03日現在インストックネット調べ。

ラッキーバンクは国内の不動産開発事業を専門にローンファンドを組成しています(ソーシャルレンディングを資産運用で活用するには? -ラッキーバンクの案件を例に-)。

例えば、同社案件で頻出するコンバージョンプロジェクトとは、既存の施設を別の用途に改造し、不動産として売却する事業です。 また、不動産物件の建売販売事業へも融資を行うなど、私たちの身近の開発に利用されています。

SBIソーシャルレンディングやmaneoの案件に比べ、利回りが高いのが特徴です。 その代わり、ラッキーバンク本体の経営状況は非公開なため、仲介事業者への信用リスクは高めです。

他事業者の案件に比べると、初期投資額が少し高めに設定されています。 おおよそ6~9万円程度を要することが多いです。

みんなのクレジット

表6. みんなのクレジットの主な特徴

みんなのクレジット
案件内容 不動産担保付きローンファンド
(非不動産)事業者向けローンファンド
案件利回り 6.20〜14.40%
安全性 財務諸表公開なし
上場企業資本なし
総出資額 約16億円
最低投資額 10万円

2016年11月03日現在インストックネット調べ。

みんなのクレジットは国内の不動産やその他物販やサービス事業者への融資を行っています。 抱き合わせにすることが多く、1案件で2事業者へ投資を行います。

案件利回りが6.20〜14.40%と表示されることが多いのですが、これは抱き合わせにしているからです。 案件1は6.20%で数千万、案件2は14.40%で数十万、といったケースが多いので、実際には7~8%程度が期待利回りです。

それでもSBIソーシャルレンディングやmaneoの案件に比べると利回りは高めです。 その代わり、みんなのクレジット本体の経営状況は非公開なため、仲介事業者への信用リスクは高めです。

他事業者の案件に比べると、初期投資額が少し高めに設定されています。 初期投資額は10万円、追加投資も10万円単位ですので、ここまで紹介してきた事業者の中では最も高いです。

国内への投資で高い利回りを得たい場合に、選ぶのが良いと考えます。

スマートエクイティ(AIP証券株式会社)

表7. スマートエクイティの主な特徴

スマートエクイティ
案件内容 スリランカ預金ファンド
トランクルーム投資
サプリ生活ボンド(債券)
案件利回り 5.0%
1.8%
8%
安全性 財務諸表公開なし
上場企業資本なし
総出資額 約16億円
最低投資額 10万円

2016年11月03日現在インストックネット調べ。

スマートエクイティ(AIP証券株式会社)は国内事業者への融資以外に、預金・社債などへ投資を行う、少々珍しいサービスを提供しています。 運営元のAIP証券株式会社は投資銀行事業も行っており、その応用も期待されるところです。

少し変わったものにスリランカ預金ファンドがあります。 インド洋スリランカにあるパン・アジア銀行に3年間定期預金をするものです。

海外銀行の預金などに興味があれば興味を持つはず。

リスクは為替相場の変動リスクです。 スリランカルピーに対して円高に進むと、円換算の価値が少なくなるため、元本割れの可能性が生じます。

円高のタイミングで申し込めたら最高ですよね。

スマートエクイティの投資案件は少し変わったものが多いです。 これは別記事で紹介したいと思います。

OwnersBook

表8. OwnersBookの主な特徴

OwnersBook
案件内容 不動産担保ローンファンド
案件利回り 5.0~14.0%
安全性 財務諸表公開なし
上場企業資本なし
総出資額 不明
最低投資額 1万円

2016年11月03日現在インストックネット調べ。

OwnersBook(ロードスターキャピタル株式会社)は東京都のマンションやオフィスを担保に不動産関連企業へ融資を行います。 他の事業者に比べて担保となるマンションやオフィスの特徴が詳述されているのが特徴です。

また、同社の貸付期間は極端に短いものが多く、中には1か月で完了してしまったものさえあります。 貸付期間が短くなると分配金収入も少なくなってしまうデメリットがありますが、早々に資金を引き上げたい時には利用価値があります。

ちょっとしたお試し運用には最適です。

OwnersBookを通して行った資金は劣後ローン(メザニン)として扱われます。 劣後ローンは案件で貸し倒れが発生した場合に、弁済の優先順位が低く、場合によっては返済されない可能性があります。

余談ですが、ローンファンド一覧では何人が応募したかが表示されています。 それによると一人当たりの平均投資額は数十万円程度になりそうです。

みんな結構投資しているんですね。

まとめ

以上です。 まとめると、

  • 安定性(仲介事業者の信用リスク含む)を追及するならSBIソーシャルレンディングかmaneo
  • 自然エネルギーに興味があるならクラウドバンク
  • 不動産投資に興味があるならラッキーバンクかOwnersBook
  • 海外に投資したいならクラウドクレジットかスマートエクイティ

です。

個人的には、

  1. 海外事業者支援ファンド(クラウドクレジット)
  2. 高利回りの国内不動産担保付きローンファンド(ラッキーバンク)
  3. スリランカ預金ファンド(スマートエクイティ)

といったものが気になりました(珍しい物好き)。

何かあなたの興味を引くものはありましたでしょうか?

いつもご覧頂き励みになります。お気に召しましたら是非シェアしてね!

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ソーシャルレンディングを始めるなら

2016年12月で約4万人のユーザーが利用する定番サービスです。 同時に走る案件数も多いため、早い者勝ちにならず、案件を選べます。 仲介事業者が財務諸表を公開していて、透明性の高い経営をしているのも嬉しいですよね。
当サイトはmaneoマーケットをお勧めいたします

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筆者情報

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長期投資派の30代兼業投資家です。 投資を始めた初期は短期売買でガツガツと利益を追っていましたが、毎日売買するのは疲れるため、数ヶ月で飽きてしまいました。

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