クラウドファンディングを通じて海外定期預金に申し込む方法

ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)にはしばしば特徴的な案件も含まれています。 本記事で紹介するスリランカ預金ファンドもその1つです。

スリランカ預金ファンドは、AIP証券が運営するスマートエクイティ(Smart Equity)の1サービスです。 スリランカのパンアジア銀行に3年間の定期預金を行い、年利5%のリターンを目指します。

一見、国内の外貨預金や外貨建てMMFと大差ないサービスです。 年利だけ見れば、トルコリラや南アランドなどの通貨を利用したほうが高利回りを享受できそうに思えます。

しかし、スリランカには

  1. 産業構造と治安が安定している
  2. 為替の値動きがおだやか

といった特徴もあります。 外貨を扱う投資は為替相場が損益に関わるため、相対的におだやかに変動するスリランカに投資するメリットはあると考えます。

なお、定期預金とはいえ、日本国内の預金保護制度(ペイオフ)は適用されません。 加えて、例え緩やかな相場であっても、円高に進めば期待通りのリターンは出ないかもしれません。

スリランカ預金ファンドは定常的に募集しているファンドではありません。 もしあなたが利用を希望するなら、次の募集のタイミングまでにスマートエクイティの会員登録を行っておくのが良いです。

公開:2016年11月04日 最終更新:2016年11月04日

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はじめに

日本の銀行預金はほとんど誤差のようなもの。 少なくとも、ここ数年の間は現在の状況が続くはずです。

もっと金利の良い定期預金を利用したい!

そんなあなたに紹介したいのが海外定期預金です。 単なる外貨預金ではなく、海外の銀行にお願いして預ける定期預金です。

実は、とあるサービスを利用することで、簡単に海外定期預金に申し込むことが出来ます。 オプションなどをつけたりは出来ませんが、手軽な海外預金デビューは実現できるはず。

というわけで、今回はソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)を通じて海外定期預金に申し込む方法をご紹介します。

海外定期預金に申し込む方法

ソーシャルレンディングサービスを提供する、スマートエクイティを利用します。 同サービスはAIP証券が手がけています。

スマートエクイティには変り種商品が多いのですが、今回紹介するのがスリランカ預金ファンド(3年満期一括型)です。 スリランカにあるパン・アジア銀行に3年定期預金を申し込むサービスです。

預金ファンドですので、あなたがスリランカに出向いて・・・とか、スリランカから資料を取り寄せて・・・みたいな話にはなりません。 あなたはスマートエクイティに出資するだけです。

申し込み後3年間、年率5%での運用(定期預金)が行われます。

そして3年後、運用結果を享受します。

どうです?簡単ですよね。

外貨預金や外貨MMFと何が違うのか

スリランカ預金ファンドと類似性の高い商品として、

があります。 いずれも日本円から外貨に換えて一定期間運用を行う商品です。

外貨預金とスリランカ預金ファンドの違い

一般的な外貨預金に比べて、年率5%の高い預金利回りが魅力になります。

例えば、みずほ銀行で扱う外貨定期預金のうち、もっとも高利回りな通貨はニュージーランドドルです。 年率1%(2016年11月4日現在)とスリランカ預金ファンドの預金利回りに及びません。

ただし、ネットバンクで扱う南アランドの定期預金には及びません。

例えば、住信SBIネット銀行で扱う外貨定期預金のうち、もっとも高利回りな通貨は南アランドです。 年率6%(2016年11月4日現在)と、スリランカ預金ファンドよりも高い利回りになっています。

単純に利回りだけを追求するなら、同銀行の南アランド定期預金が優れます。

外貨建てMMFとスリランカ預金ファンドの違い

こちらも一般的な外貨建てMMFに比べて高い利回りが魅力になりますが、一部の通貨には及びません。

例えば、SBI証券で扱う外貨建てMMFのうち、スリランカ預金ファンドの利回りを上回るものに、

  • 南アランド(6.643%)
  • トルコリラ(7.568%)

があります(利回りは2016年11月4日現在)。

なお、外貨建てMMFはいつでも売買できる利便性があります。 手軽さでは外貨建てMMFが上かもしれません。

それでもスリランカ預金ファンドを選ぶ理由

上記の比較を見る限り、南アランドやトルコリラを選んだほうよいと感じます。 これらを踏まえて、スリランカ預金ファンドを選ぶ理由はなんでしょう?

筆者は以下の2点を挙げたいと思います。

  • 産業構造と治安が安定している
  • 為替の値動きがおだやか

産業構造と治安が安定している

それは同国の産業構造治安です。

スリランカ基礎データ | 外務省

スリランカはいわゆる資源国でありません。 主な産業は紅茶をはじめとする農業です。

また、かつては政府軍と反体制派(LTTE)の内戦が行われていたものの、2009年に政府軍が制圧したため、現在は安定的な政情が続いています(将来の安定性を約束するものではありません)。

一方、南アフリカとトルコは産業や治安の面で不安も残ります。

南アフリカは資源国で原油や金の相場の影響を受けやすい特徴があります。 特にスワップ狙いの取引(高金利通貨を運用して毎日お金を増やす方法)でよく買われやすいものの、たびたび極端な急落が発生し、スワップ以上の損失を被るユーザーもいるようです。

もう一方のトルコは治安面がネックです。 同国はしばしば爆弾テロが発生するほか、2016年現在ではISISとの戦闘も行われています。

為替の値動きがおだやか

後述しますが、外国の定期預金ですから、為替相場次第では金利以上の損失を被ります。

図1は2011年11月から2016年11月までの、ドル(USD)、南アランド(ZAR)、インドルピー(INR)、スリランカルピー(LKR)、トルコリラ(TRY)の為替相場を相対値で表したものです。 2011年11月を0%ととし、そこからプラスに振れると円高、マイナスに振れると円安です。

ドル(USD)、南アランド(ZAR)、インドルピー(INR)、スリランカルピー(LKR)、トルコリラ(TRY)の為替相場(相対値)

図1. ドル(USD)、南アランド(ZAR)、インドルピー(INR)、スリランカルピー(LKR)、トルコリラ(TRY)の為替相場(相対値)

データの出展はOANDAより。

例えば、2016年11月4日現在でドルは約-26%です。 2011年11月は1ドル78円でしたが、2016年11月4日現在は1ドル103円と円安ドル高が進んだためです。

この図を見て2つのことが分かります。

  • 南アランドとトルコリラは30%円高が進んだ
  • インドルピーとスリランカルピーは相場が似ている

南アランドとトルコリラは30%円高が進んだ

利回りを追求し南アランドやトルコリラを買うのも良いのですが、相場が激しく動く両通貨は扱いが難しい通貨だったりもします。

加えて、新興国通貨は円高新興国通貨安に進みやすい特徴を持ちます。 これには日本と新興国間のインフレ率や、原油などの資源価格推移も影響していると考えられます。

インドルピーとスリランカルピーは相場が似ている

近隣にあるインドの通貨(インドルピー)と似たような変動をしやすい特徴も持っています(図1)。 また、スリランカの通貨(スリランカルピー)は、米ドルよりは変動しやすく、南アランドやトルコリラよりは変動しにくい特徴を持ちます。

このことは、インドでの大きな事象がスリランカルピーに影響を与える可能性も考えられます。

たしかに金利面では南アランドやトルコリラに劣りますが、一方で低リスクなのです。

運用上のリスク

定期預金ではありますが、運用上のリスクはあります。

  • 為替相場次第で元本が割れる
  • 預金保護制度(ペイオフ)の対象外

為替相場次第で元本が割れる

申し込み時より円高に進むと、円換算での価値が減るために、5%の利回りを享受できない可能性があります。 それどころか、元本が割れてしまい、トータルでマイナスになる可能性もあります。

例えば、2016年11月4日現在、1スリランカルピーは0.698円(1 JPY = 1.407 LKR)です。

10000円(14072.4 LKR)を年利5%で運用すると10500円(14776.0 LKR)になります。 おおよそ5%程度円高スリランカルピー安に進むと、元本が割れてしまいます。

言い換えると、円安スリランカルピー高になると、金利5%以上の利回りにもなるかもしれません。

これは相場次第です。

預金保護制度(ペイオフ)の対象外

スリランカ預金ファンドは預金保護制度(ペイオフ)の対象外です。 なんらかの理由で預金が失われた場合には保証されません。

スリランカ定期預金の始め方

スマートエクイティに会員登録します。

  • スマートエクイティに会員登録
  • 入金する
  • スリランカ定期預金ファンドに申し込む

申し込みはウェブから行い、本人確認書類の提出含め、すべてウェブ上で完了します。 登録には個人確認書類のほかにマイナンバーの登録も必要です。

このあたりは証券会社の口座開設と同じです。

スリランカ定期預金ファンドは定常的な募集は行っていないため、申し込み時期によっては募集を行っていない場合があります。 その場合には、同社の別のファンドを利用してみるのもよいと思います。

  • トランクルーム投資ファンド
  • 中小企業応援ファンド
  • サプリ生活ボンド(社債)

なお、各ファンドへの投資は10万円からです。 ソーシャルレンディングを利回りと信用度から徹底比較!で紹介する他のソーシャルレンディング案件に比べると、少々投資額大きく設定されています。

まとめ

以上です。 まとめると、

  • スマートエクイティを利用すれば10万円でスリランカ定期預金ファンドを利用可能
  • トルコリラや南アランドに比べ、利回りは劣る
  • トルコリラや南アランドに比べ、通貨の値動きは緩やか

です。

より高金利でかつハイリスクな商品を選ぶならトルコリラや南アランドを利用した商品を、よりローリスクながらよい利回りを享受したければスリランカ定期預金ファンドがオススメです。

あとは募集のタイミングで申し込めるかどうか、でしょうか。

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ソーシャルレンディングを始めるなら

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