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個人向け国債と投資信託は何が違うのか。どちらを選べば良いか

個人向け国債を始めるか、投資信託への投資を始めるか。 特に、初めて投資や資産運用を志す方には難しい質問かもしれません。

一言で言えば、個人向け国債は銀行の定期預金に近く、投資信託は株式投資に近いと言えます。

  • 元本割れを避けるならば、個人向け国債
  • 金銭的リターンを求める場合や任意で運用期間を決めたい場合には、投資信託

投資信託は、その投資先によってリスクとリターンの関係が大きく変わります。 例えば、株式や新興国へ投資を行うものは値動きが大きくなりやすいです。

投資信託へ投資を行う場合には、投資前にその投資先がどこなのかをしっかり押さえておくことをオススメします。

個人向け国債と投資信託への投資は、いずれも1万円からでき、かつ同時に行うことが出来ます。 あなたが投資素人だと言うなら、まずは2万円で両方買ってみてください。

もし、そのお試し運用すら恐怖を感じるなら、あなたは個人向け国債で運用したほうが幸せになれるはずです。

株式投資と債券投資は何が違うのか。どちらを選べば良いかも併せてどうぞ!

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公開:2016年06月19日 最終更新:2016年08月22日

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はじめに

株式投資と投資信託への投資。どちらを選べば良いかでは株式投資と投資信託の違いについて紹介したため、ここでは個人向け国債と投資信託の違いについて紹介します。

株式投資と投資信託の話同様に、それぞれには一長一短があります。 絶対的にどちらが良い、というものではなく、あなたの予算や日常生活を省みて選択していくのが良いです。

もちろん、個人向け国債と投資信託への投資は同時に行うことが出来ます。 両方利用する選択もありですので、それも踏まえて下記をご覧ください。

個人向け国債と投資信託は何が違う?

個人向け国債を始めるか、投資信託を始めるかは、それぞれがどのような特徴を持っているかを把握することで選択しやすくなります。 ここでは両者の特徴を見てみましょう。

  1. 個人向け国債の特徴
  2. 投資信託の特徴
  3. 表にまとめると・・・

個人向け国債の特徴

個人向け国債(詳細は1万円から始める個人向け国債)は債券投資の1種です。 ただ、個人向けに利用しやすくアレンジされているため、普通の債券投資とは少々異なります

一般的な日本国債(利付国債)の特徴

一般に債券は、償還時には額面価格が返済されるものの、中途換金時は額面価格は保証されません。 中途換金時の債券価格は株式同様に流動的で、買い手が集まれば価格は高く、買い手が少なければ価格は安くなります。

また、債券価格に反比例して動くのが金利です。 債券価格が下がると金利は上がり、債券価格が挙がると金利は下がります。

このような仕組みで運用されている日本国債が利付国債です。 利付国債は個人のほかにも機関投資家(ファンドや銀行など)も購入できます。

個人向け国債の特徴

個人向け国債は中途換金時にも日本政府が債券価格を保証する仕組みで運用されています。 元本保証ではないものの、極めて元本が保証されやすい商品です。

個人向け国債は個人しか買えず、また個人投資家間での売買といった制度はありません。 購入できるのは新規発行されるものに限られ、中途換金は必ず日本国政府との取引になります(もちろん間に証券会社などが入ります)。

個人向け国債は元本が保全されやすい、特殊な債券だといえます。

投資信託の特徴

投資信託の解説は投資信託の始め方。そもそも投資信託って何?株式投資と投資信託への投資。どちらを選べば良いかにて行っています。 機関投資家を通じて、全世界の株式や債券などに間接的に投資をする仕組みです。

投資信託は幅が広いために、以下では投資信託を通じて日本国債に投資をすることを考えてみます。

日本債券ファンドの特徴

国内債券物の投資信託が保有する日本国債は、利付国債のように、個人向け国債とは異なる仕組みで運用されている国債です。 投資信託は個人向け国債を保有できませんので、債券価格の変動する国債を保有することになります。

国債価格が変化すると、投資信託の総資産も変化するため、時価も毎日変動することになります。 つまり、売却時に手元に帰ってくるお金の額は毎日変わるのです。

また、間に機関投資家が入るため、そのコスト(信託報酬。コストの話は投資信託の選び方②。できるだけ手数料がかからない投信を選びたい!)が引かれることになります。

こう書くと個人向け国債が運用に有利に思えますが、機関投資家が投資を行う国債は、個人向け国債に比べて利回りが高いのです。

例えば、DLIBJ公社債オープン(中期コース)は、利回り1.5~2.0%台の利付国債も保有しています。 このような好利回りの国債は運用期間が10年を超える超長期国債と呼ばれ、私たちは購入できません。

投資信託を通じて国債に投資することで、私たちは投資の幅を広げることが出来るのです。

注意点として、投資信託の投資先は日本国債とは限らない点があります。 投資信託は投資先(詳細は種類とリスクから見る投資信託の選び方)によってその特性が大きく異なるので、何に投資しているかを把握することが重要です。

表にまとめると・・・

表1. 個人向け国債と投資信託の比較

個人向け国債 投資信託
費用 1万円以上1万円単位 数万円以内
売買時間 月~金曜日
(休日注文は月曜日に処理)
ただし募集期間中に限られる
月~金曜日
(休日注文は月曜日に処理)
投資範囲 日本国債 全世界(日本国債も含む)
価格変動要因 原則なし 投資国の景気動向など
価格変動の大きさ 原則なし 個別株式より小さいものも多い
中途換金 購入1年後より可能(ペナルティあり) 換金申し込み後数営業日以内

国債の利回りが下がったら日本債券ファンドは成立しない?

がまぐち

2016年現在、日本債券ファンドは、相対的に利回りの高い超長期国債や社債の利金収入と売買差益を主な収入源としています。 これらを中心に保有する債券ファンドは今後しばらくは成立しつづけるはずです。

一方、短期債券で運用する日本債券ファンドは利回りの低下によって運用難が続いています。 特に、MMFのような超短期の債券での運用は見合った収入が得られないために募集停止・償還となりました。

今後マイナス金利が強化されれば、今以上に日本債券ファンドは運用を止めるはずです。

個人向け国債と投資信託のどちらを選ぶか

ここからは個人向け国債と投資信託の違いに基づき、どちらに投資を行うかを検討します。

  1. 投資金額はいくらか
  2. どの程度利回りが欲しいか
  3. どの程度の期間保有するか
  4. どちらの運用が適しているか

投資金額はいくらか

個人向け国債も投資信託も少額から投資できます。

いくら年収が少ないといえど、1万円の投資額を捻出することはそれほど難しくないはずです。 投資金額の大小で両者を分けるのは難しいです。

どの程度利回りが欲しいか

個人向け国債と投資信託のどちらを選ぶかは、ほとんどどの程度利回りを求めるか、にかかっています。

  • 個人向け国債・・・相対的に低利回りだが元本割れはほとんどない(歴史上割れたことは無い)
  • 投資信託・・・相対的に高利回りだが元本割れはよくある

2016年6月時点で募集されている個人向け国債の利回りは、3年、5年、10年いずれも0.05%です。 1万円を1年間運用しても5円の利子しかつかない計算です。

利回りを求める投資家にはおいしくありません。

これに対し、日本国債に投資を行う投資信託はもっと利回りが高めです。 例えば、ダイワ日本国債ファンドは1回あたり20円の分配金を出しています。

投資信託の分配金にはカラクリがありますが、好意的に解釈すれば、超長期国債の利回りの高さを享受していると言えます。 外国債券や株式に投資を行う投資信託はもっと利回りも高くなります。

ただ、投資信託は、たとえ日本国債に投資を行うものであっても、毎日価格が変動します。 購入時より高く売れる場合もありますし、購入時より値下がり(元本割れ)する場合もあります。

投資信託は個人向け国債に比べて、価格変動リスクが高いのです。

一方、上述のように、個人向け国債は元本保全性が高いため、日本国がデフォルトしない限り、投じたお金を失う可能性は極めて低いです。 ただし、値上がりもしません。

良くも悪くも価格は動かないのが個人向け国債です。

誤解を恐れずに言えば、個人向け国債は銀行の定期預金と同じです。 一方、投資信託は株式投資とほとんど同じです。例えそれが日本国債に投資するものであっても、です。

個人向け国債に比べて、リスクもリターンも高いのが投資信託なのです。

個人向け国債の利回りを上げる方法

がまぐち

証券会社が提供するキャッシュバックキャンペーンを利用します。 50万円~100万円程度から始まりますので、あなたがある程度まとまったお金を持つなら一括での購入がオススメです。

例えばSBI証券ならば50万円で1000円のキャッシュバックですから、運用初年度の利回りは0.25%(税引き前)になります。

どの程度の期間保有するか

個人向け国債と投資信託では、運用期間のルールに違いがあります。

  • 個人向け国債・・・固定3年、固定5年、変動10年と3つの商品
  • 投資信託・・・任意の期間で運用できる(償還期限がある場合は最長で償還まで)

個人向け国債は、固定3年、固定5年、変動10年と3つの商品があり、それぞれ3年、5年、10年と保有期間が決まっています。 購入1年後は中途換金できますが、その場合には前2回分の利子を引かれるペナルティが生じます。

一方、投資信託は明確な保有期間は決まっていないため、通常は運用期間中はいつでも解約できます。 例外的に解約できないものもありますが、今は少数のようです。

つまり、すぐに使う当てのあるお金を運用したいときは、個人向け国債は利用できません

どちらの運用が適しているか

まとめると以下のようになります。

  • 元本割れを避けるならば個人向け国債
  • 金銭的リターンを求める場合や任意で運用期間を決めたい場合には投資信託

個人向け国債の運用が適している人

個人向け国債は、定期預金のようにお金を安全に運用したいときに選択します。 お金を失いたくない場合はこちらを選びます。

固定3年・5年は、現在の金利下では旨みがありませんが、数年後の金利上昇に備えてお金を寝かせておく、といった使い方が考えられます。 金利が変わったときに、他の商品にスイッチするのです。

もしくは変動10年を購入することで、金利上昇を享受する方法も考えられます。

どちらを選ぶかはあなたの状況にも依存しますが、筆者は変動10年で運用し、そのお金は10年間「なかった」ことにします。

投資信託の運用が適している人

投資信託はお金を増やしたいときに選択します。 老後の不安などを理由に資産を増やしたい場合はこちらを選びます。

既に何度か触れているように、投資信託はその投資先の商品が多様で、一口に投資信託と言っても、リスクリターンは千差万別です。 株式同様にハイリスクハイリターンな商品も混じっていますので、選択に注意なさってください。

例えば、以下のような商品は日本国債で運用する投資信託です。

  • ニッセイ国内債券インデックスファンド
  • DLIBJ公社債オープン(中期コース)
  • SMT国内債券インデックス・オープン

投資信託を選ぶ際、日本債券の利回りが低いために、ファンドの信託報酬(投資信託の選び方②。できるだけ手数料がかからない投信を選びたい!)の少ないものを選びます。

なお、現在のマイナス金利下が継続、もしくはさらに強化されることがあれば、日本国債物の投資信託は募集が止まってしまう可能性があります。 こればかりはその時になってみなければわかりません。

運用時に注意すること

  1. 個人向け国債
  2. 投資信託(日本債券ファンドに限る)

個人向け国債

個人向け国債のリスクはデフォルトリスク(お金が返済されないこと)です。

個人的見解ですが、直近でデフォルトリスクを気にする必要はありません。 国が日本国民に返すお金が足りないなら、お金を刷れば良いだけだからです。

投資信託(日本債券ファンドに限る)

日本債券を保有する投資信託に債券価格の下落(金利の上昇)リスクがあります。

現在のマイナス金利政策は、債券価格を高値にする方向に効果があります。 10年国債までもがマイナス利回りになるほどですから、日本国債価格はかなりの高値です。

現在は日本銀行が国債を買っているため、債券価格は維持されています。 しかし、今後何らかの事情で債券の買い手がいなくなれば、国債価格は下落(金利は上昇)します。

国債価格が下落すると、それを保有する日本債券の基準価額も下落します。

例えば、2016年7月末に10年国債の金利が-0.3%から-0.1%まで上昇しましたが、この際にSMT国内債券インデックス・オープンの基準価額は約150円(1万口あたり)値下がりしました。 他の投資信託ではよくある値幅ですが、日本債券ものの投資信託としては結構な値幅です。

まとめ

以上です。

まとめると・・・

表2. 個人向け国債と投資信託のどちらが良いか

選ぶ商品
投資金額で決めたい どちらも1万円から運用できる
積み立てを利用するなら投資信託
元本維持にこだわりたい 個人向け国債
元本は政府が支払うため
利回りにこだわりたい 投資信託
国債より利回りが高いため
運用期間で決めたい 運用期間を自分で決めるなら投資信託
国債は3年、5年、10年のどれか

繰り返しになりますが、投資信託の投資先にはご注意ください。 それがよくわからないのであれば、以下の投資信託をチェックしてみてください。

  • ニッセイ国内債券インデックスファンド
  • DLIBJ公社債オープン(中期コース)
  • SMT国内債券インデックス・オープン

個人向け国債も投資信託もどちらも1万円程度から購入できるお手軽な金融商品です。 個人向け国債も投資信託も1万円ずつ購入してお試しで運用するのもオススメです。

そうすれば、ここで記述していること以上に、様々な知見が得られるはずです。

もしお試し運用するなら以下もご覧になってね。

他の比較記事も是非併せてご覧くださいませ!

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