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インフレ対策を実現できる資産運用

時価が変動する純金、債券、株式などの金融商品はインフレ対策に利用できます。その効果は純金がもっとも小さく、株式はもっとも大きく、債券は両者の中間的な特徴を持ちます。

純金、債券、株式の全てを買う必要はありません。例えば純金や債券だけ、もしくは株式でも対策可能です。

ただ一般的には「株式や債券を中心に、わずかに純金にも投資する」といった資産ポートフォリオを組むことになると思います。この配分は、あなたがどの程度、時価総額の触れ幅に許容できるかにかかっています。

これら金融商品への投資は投資信託を通じて間接投資するのが手軽です(種類とリスクから見る投資信託の選び方)。最少500円から投資できるため、今すぐインフレ対策を開始できます。

よく分からなければ、投資信託お手軽運用術 -バランスファンド入門-で紹介するバランスファンドを利用するのも手です。債券主体に構成されたバランスファンドを選んでおけば、時価総額の触れ幅に不安を感じる可能性を低くできます。

インフレ対策を始めるには証券会社を通じて、上記に挙げた商品を購入します。純金投資(純金積立)サービスは他の取引業者の利用が必要になるかもしれません。

公開:2017年01月12日 最終更新:2017年03月01日

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インフレ対策がなぜ必要か

なぜ資産運用が必要なのか。将来生じうる2つの問題で示したように、インフレが進むとお金の価値が下がるからです。

今あなたが100万円を持っていたとして、将来その100万円の価値が「100万円のまま」かはわからないのです。

これについて興味深い報告があります。

書籍「株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル著)」では、1802年から2003年までの米国における主要な金融商品の実質トータルリターンを示しています。実質トータルリターンとは、商品の値上がり益からインフレの影響を差し引いた、金融資産の純粋なリターンを求めたものです。

1802年における金融資産の価値を1(基準)とし、1以上ならばインフレに勝ち、1以下ならインフレに負けたことを示します。その結果が下記です。

  • 株・・・597,485
  • 長期国債・・・1,072
  • 短期国債・・・301
  • 金・・・1.39
  • ドル(現金)・・・0.07

株や債券が1を大きく上回ったのに対して、ドル(現金)は0.07と1を割り込みました。これは1802年の1ドルは2003年時点で0.07ドル(7セント)の価値しかないことを示します。

これはアメリカの事例ですが、日本でも同じことが生じていました(銀行預金は投資?賢い人が預金をやめるのはなぜ?)。近年の日本のデフレは異常なことなのです。

インフレ対策できる商品

さて本題は、インフレの影響を憂慮してあなたと一緒に頭を抱えることではなく、インフレ対策を前提にした資産運用ですね。

結論から述べると、インフレで価値が上昇する金融資産を保有すればインフレ対策になります。

いくつか例を紹介します。

  1. 純金投資
  2. 債券投資(物価連動国債)
  3. 株式投資

インフレ対策できる商品例

純金 債券 株式
メリット
実物と交換可能
時価の変動が小さい
高いリターンを期待できる
デメリット
付加価値を生まない
価格の変動は意外と大きい
日本国債はインフレターゲット以下の利回り
時価の変動が大きい

純金投資

先ほどのシーゲルの例では、インフレ調整後の純金価格は200年で1.39倍になりました。純金はインフレには追従するが、それ以上の付加価値はほとんど付かない特徴を持っています。

  • 純金はインフレに追従する(インフレ対策はできる)
  • 純金では大儲けはできない

純金投資の方法はいくつかあります(1万円で純金投資!希少金属への投資とは)が、最も現実的なのは以下の2つです。

  • 純金ETF(例えば金の果実ETF(証券コード:1540))を利用した積立投資
  • ゴールドパーク(三菱マテリアル)など専門業者での純金積立

いずれも運用コストが最小限で盗難リスクがありません。その気になれば実物の金と交換できるのがメリットです。前者は証券会社で、後者は専門業者(三菱マテリアル)で利用できます。

債券投資(物価連動国債)

シーゲルの例では301~1,072倍になった債券投資もインフレ対策に効果的でした。が、マイナス金利下の日本ではちょっと事情が異なります

日銀が目指すマイルドなインフレは2%ですから、金利が1%に満たない日本国債はインフレに負けます

  • 債券もインフレに追従する
  • が、利回りの低い日本国債はインフレに負ける

そこで、通常の日本国債ではなく、物価連動国債を候補に挙げてみます。

物価連動国債は将来の物価に応じて元本価格が変動する国債です。インフレで値上がりし、デフレで値下がりする(厳密にはCPI(消費者物価指数)で価値が変動します)ため、インフレ耐性があります

2017年3月現在、私たちは直接物価連動国債を買うことができませんが、投資信託を通じて間接的に買うことはできます(例えばMHAM物価連動国債ファンド)。それを購入するためには、銀行や証券会社経由で取引します。

株式投資

シーゲルの例で、株式投資は200年間で597,485倍にもなりました。バブル崩壊以後の日本の相場からはなかなか想像できませんが、株式には強いインフレ耐性があることがわかります。

とはいえ、株式投資と聞いて、どの企業に投資するか悩みますよね。インフレ対策で持っていた企業が倒産したりしたら困りますから。

そこで、資産運用はこれがオススメ!初めてでも大丈夫!で紹介するような投資信託を通じた株式市場への分散投資を行うのが手軽です。

どの商品が一番良い?

最後に紹介した投資信託を通じた世界株式市場への分散投資をオススメします。

これが最もインフレに耐性を持ち、かつそれ以上に儲かる可能性のある運用方法だからです。

ただし、この投資がハイリスクだと感じるなら、一定の割合で債券や純金などの資産も加えます。債券や純金は株式よりも時価が変動しにくいため、資産全体の値動きや緩やかになります。

それを難しく感じるなら、例えば、投資信託お手軽運用術 -バランスファンド入門-で紹介したバランスファンドを利用するのも1つの手です。バランスファンドはそれ自体が債券と株式の混合資産からなる商品ですから、「株にxx%、債券にxx%・・・」と投資配分を考える必要がありません。

インフレ対策はどうやって始めるか

ここで挙げた商品の大半は証券会社経由で購入できます。証券口座を開設し、ここに挙げた商品を定期的に購入することでインフレ対策を実現できます。

あなたが初めての投資の場合、純金も債券も株式も、投資信託(と上場投資信託)を通じて運用するのがお手軽です。最少500円から利用できるため、お試しで運用できるからです。

楽天証券を利用すれば、純金積立含めて、ここで挙げた全ての投資信託を選ぶことができます。

ただ、楽天証券の純金積立は現物と交換できないため、もし実物を手にしたいならばSBI証券経由で金の果実ETF(証券コード:1540)を買うと良いです。

まとめ

以上をまとめると、

  • 時価で変動する金融資産を持てばインフレ対策になる(効果は純金<債券<株式)
  • 運用は投資信託(と上場投資信託)を通じて買うと数千円~1万円程度から開始できる
  • 商品の購入は証券口座から

です。

なお、各商品はそれ1つでインフレ対策できる商品ですので、ここに挙げた商品の全てを買う必要はありません。

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30代兼業投資家。株式と投資信託中心に少額投資中。

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