10万円で始める株式投資編

新規上場株の買い方。IPO投資の流れ

企業が株式市場に新しく上場することをIPOと呼び、私たちがIPO銘柄に投資することをIPO投資と呼びます。

IPO投資は、金銭的リターンを得やすい投資の一つです。 上場前に決定する公募価格よりも上場後の初値が高くなることが多いからです。

特に郵政3グループやLINEのように、話題性の高い銘柄には投資家の関心も高くなりやすく、実際いずれも公募価格以上の初値がつきました。

IPO投資を始める際には、主幹事証券会社か元引受証券会社に口座を持っている必要があります。 また、ブックビルディングに参加し、抽選に当選しなければ、新規上場株の割り当て対象にはなれません。

抽選で落ちたり公募割れしたりするケースもありますが、借金を抱えるなどのリスクはありませんから、一度参加してみてはいかがでしょうか。

公開:2016年7月22日 最終更新:2016年7月22日

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はじめに

これから上場する株式、新規上場株への投資は、金銭的リターンを得やすいために、一部の個人投資家に人気があります。 それを専門に投資を行う投資家もいらっしゃるほどです。

そこで、以下では新規上場株の上場について、私たち側から見た流れを紹介すると同時に、そのメリットデメリットもあわせて紹介していきます。

ちなみに、2016年7月22日現在では、今後上場する話題性の高い企業にJR九州があります。 JR九州は10月ごろの上場を予定しているため、今から証券口座を開設するなど、準備をしておくのもオススメです。

株式の新規上場(IPO)とは

これまで非公開株式だった株を、証券市場で購入できるように上場することをIPO(Initial Public Offering)と呼びます。 IPOとは日本語では「株式を市場に公開する」という意味を持ちます。

例えば、2015年に注目を集めたIPO銘柄として郵政三事業があります。

  • 日本郵政(証券コード:6178)
  • ゆうちょ銀行(証券コード:7182)
  • かんぽ生命(証券コード:7181)

郵政三事業はもともと国営の事業でしたが、郵政民営化を通じて民間の企業へと改編されました。 上場前の段階で、これら三社の株式を保有していたのは政府で、もちろんこの時点ではまだ株式は購入できません。

日本郵政グループ3社が上場したのは、2015年11月4日です。 この日、機関投資家や個人投資家に公開され、グループ3社の株式は株式市場を通じて購入できるようになりました。

2016年3月31日の時点で80%超を政府と地方公共団体が保有していますが、一方で15%近くを個人投資家らが保有しています。

2016年の注目銘柄として、LINE株式会社(証券コード:3938)や、JR九州があります。 JR九州は2016年10月ごろの上場を予定してします。

未公開株とIPO公募株の違い

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現在、株式を市場で公開していない株式が未公開株です。 その未公開株のうち、これから上場して株式を公開することが決まっているのがIPO公募株です。

未公開株においても、第三者割当増資と呼ばれる方法で株式の発行と資金の調達が行われる場合があります。 しかし、それはIPOでの公募とは異なるものです。

「これから上場したら絶対値が上がる」と、あなたの元に近寄ってくる人物には注意してください。 それはおそらく詐欺の可能性が高いです。

IPOの流れ

先に株式が新規上場する際の流れについて、簡単に紹介します。

  • 幹事の決定
  • 仮条件の決定
  • ブックビルディング方式による公募価格の決定
  • 抽選
  • 株式の上場

幹事の決定

IPOを仕切る幹事となる証券会社などを決めます。例えば、LINE上場時の主幹事は

  • 野村證券
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
  • ゴールドマン・サックス証券
  • JPモルガン証券

でした。

また、

  • みずほ証券
  • 大和証券
  • SMBC日興証券
  • SBI証券
  • 東海東京証券
  • マネックス証券

の各社が元引受証券会社(主幹事以外で上場前のタイミングで株式を買える証券会社)として決まりました。

IPO銘柄を購入する為には、主幹事もしくは元引受証券会社に口座を開設している必要があります。 言い換えれば、幹事となる証券会社次第では、あなたが普段利用する証券会社でIPO銘柄を購入できない可能性があります。

新規上場株への投資(IPO)投資を主体にする個人投資家らは、多数の証券会社に口座を開設し、IPOが割り当たった証券会社のうち、もっとも抽選に当たる可能性が高い証券会社を通じて、次に述べるブックビルディングに参加しているようです。

仮条件の決定とブックビルディング方式による公募価格の決定

幹事が決まると、株式の仮条件が決まります。 仮条件とは、企業規模や業績などを元に、株式の適性価格を決めることです。

適性価格は、xx円~xx円と幅を持って決められます。 例えば、LINEのケースでは1株2,900~3,300円と決まりました。

この仮条件に対して、ブックビルディングが行われます。

ブックビルディングは、その仮条件を個人投資家らに提示し、「仮条件の範囲ならばいくらで買うか」と問うものです。 このタイミングでIPO投資に興味がある個人投資家は入札することになります。

LINEのケースでは、ブックビルディングの結果、上限の3,300円と決まりました。

抽選

各証券会社の割り当て株数に対して、応募した投資家が多い場合には、抽選で株式の割り当てが決められます。

抽選は主幹事の証券会社を利用したほうが有利ですが、元引受証券会社を利用していてもチャンスはあります。

抽選に当たれば、株式の公開日にあなたはIPO銘柄を手にすることになります。 例えばLINEのケースならば、1株3,300円で割り当てられ、株式の上場を迎えることになるのです。

なお、当然ですが、買い付け余力が無ければ抽選に参加することは出来ません。 ブックビルディングに参加する際には、入札額の余力を用意しておくことも忘れないでください。

株式の上場

そして上場当日を迎えます。

上場当日を迎えると、一斉にIPO銘柄が売り出されますので、あなたの保有するIPO銘柄も売るか持ち続けるかを判断することが出来ます。

LINEのケースでは、初値は公開価格を48.4%上回る1株4,900円の値がつきました。 もし抽選で100株当選していたならば、16万円の含み益を手にしていたはずです。

上場日の終値は4,345円、また20016年7月22日の時点でも公募価格を上回る3,945円の株価がついています。 上場時よりはだいぶ値下がりしましたが、それでも1株3,300円のままで持ち続けていれば、いまだ含み益を持っているのです。

新規上場株投資(IPO投資)のメリットとデメリット

新規上場株への投資(以下IPO投資)は、メリットデメリットがあります。

IPO投資のデメリット

株価が公募価格を上回るとは限らない

最初にデメリットを紹介しますが、上述のLINEのケースのように公募価格を上回る値がつくとは限らない点です。 このことを公募割れと呼びます。

例えば、2016年6月29日に上場したコメダホールディングス(コメダ珈琲店運営。証券コード:3543)は、公開価格1,960円に対して、初値1,867円、終値1,879円と上場当日の価格はあまり奮いませんでした。 翌日終値で1,988円をつけましたが、その後は株価が下落し、2016年7月現在で1,800円台で値動きしています。

抽選で当たるとは限らない

抽選の仕組みは完全にクローズであり、良く当たる人もいればあまり当たらない人がいるのも事実です。 あまり当たらなければ、「何か操作されている!」と思うこともあるはずです。

ある証券会社の抽選は、銘柄の初値が公募価格を上回りそうな時にはひいきの顧客に、公募価格を下回りそうな時にはあまりひいきにしていない顧客に回す、といった噂があります。

中で操作をされているかはともかく、抽選での当選確度を高める為には、

  • 複数の証券会社に口座を持つ
  • そのうち主幹事証券会社を通じてIPOに応募する

のが良いです。

ちなみにIPO銘柄を扱いやすい証券会社も存在します。 これについては別ページにてご紹介します。

上場ゴールとは

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期待外れのIPO銘柄を上場ゴールと呼んで揶揄することがあります。

株価が公募価格や初値を上回らずに下落し続けたり、業績の下方修正ばかりを行ったりする銘柄に対して使われ、創業者やベンチャーキャピタルの換金が目的になっている(上場して持ち株を売却できれば良い)のでは、というニュアンスで使われます。

実際に創業者やベンチャーキャピタルがそういう目的でIPOを目指したのかは不明です。 あくまでネット上のスラングとして、そう言われているだけです。

主幹事証券会社の誠意

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IPO銘柄の上場初日の株価が奮わないときに、大量の買い注文が入る場合があります。 「主幹事となった証券会社が買っているのではないか?」といった想像から、誠意と呼ばれたりします。

実際に主幹事の証券会社が買い支えているのかは不明です。 あくまでネット上のスラングとして、そう言われているだけです。

IPO投資のメリット

株価は公募価格を上回りやすい

上述のコメダ珈琲の例もありますが、基本はIPO銘柄は公募価格を上回ることが多いです。 抽選に当たれば利益を見込みやすいため、金銭的余力があれば積極的に狙ってみるのが良いと思います。

例えば、郵政3グループの場合には、

  • 日本郵政(証券コード:6178)・・・1,400円に対し初値は1,631円
  • ゆうちょ銀行(証券コード:7182)・・・1,450円に対し初値が1,680円
  • かんぽ生命(証券コード:7181)・・・2,200円に対し初値が2,929円

と3社とも公募価格を上回りました。

郵政3グループやLINEのように話題性の高い銘柄や、そもそも企業の成長が見込める場合には、公募価格以上の値がつくことが多いです。 話題性という観点で見れば、おそらくJR九州の上場も初値は公募価格を上回るのでは?と筆者は考えます。

まとめ

以上です。

ちなみに筆者はこれまで投資予算などの都合もあって、実はIPO銘柄の売買に参加したことがありませんでした。 どちらかといえば、上場時の話題を見て楽しむことが多かったです。

今後は余力があれば参加してみたいと思いますが、少しお金がたまるとすぐ株やら投資信託やら買ってしまうので、計画性が無いというかなんというか。

もっと計画的に運用していきたいと思います。

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