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投資信託の運用時によくある誤解

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投資信託は株式とは異なるルールで運用される商品であり、投資信託独自の言葉やルールが登場します。
その原理が必ずしも分かりやすいものではないため、投資家の中でいくつか誤解が生じているケースがあるようです。

よくある誤解としては

  • 分配金は全額利益(預けたお金は元本が保全されている)
  • 総資産が増えると儲かる(ファンドの資産が大切だと思っている)
  • 手数料を払うのが当たり前(銀行などで売っている高コストファンドが当たり前だと思っている)

です。

また、全ての投資家が毎月分配型orインデックスファンドを選ぶはず、といった思い込みもあるようです。

結局、投資信託を通じて適切に運用を行っていくためには、投資信託特有のルールや商品の特徴を把握した上で、自分で考えて運用して行くことが重要です。

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はじめに

筆者が適当に記事を書いているブログ「しおづけびより」には、投資信託にまつわる様々な検索での流入があります。
その中にたまに投資信託を誤解していると思われる検索も含まれているため、ここでまとめたいと思います。

以下では、筆者ブログで記録された誤解を含む検索例を挙げ、どこが誤解で、正しくはどうなのか、を紹介します。
お役に立てば幸いです。

なお、最もよくある誤解の1つである「普通分配金と特別分配金」については別ページで書いています。
詳しくは分配型投信から分配金を貰うときに注意しておきたいことをご覧ください。

投資信託にまつわる誤解

投資信託にまつわる誤解には以下のようなものがあります。

総資産が増えると儲かる?

投資信託の総資産が増えると自身(検索者)の利益になると考えている方がいらっしゃいます。
あなたもそうではありませんか?

たしかに順調に資産が増えることは良いことなのですが、資産の増加が個人の利益に繋がるかどうかはまた別です。
投資信託の選び方③。基準価額と純資産だけで選ぶ方法で述べたとおり、「純資産 / 口数 = 基準価額」であり、最終的にあなたの利益に関係するのは基準価額の高低だからです。

特に毎月分配型は資産が増えやすいのですが、基準価額は下落しやすいです。
これは購入者の資産流入がある一方で、ファンドが抱える金融資産からの収入以上の分配金を出しているために、個人一人当たりの資産(基準価額)には下落の圧力がかかっているためと考えられます。

最終的に選ぶべきなのは、基準価額が増加しやすい投資信託です。

投資信託の中身は全部一緒?

よく「なぜ投資信託が下落するのか」と検索されて流入してくる方がいらっしゃいます。
そんな検索をしたことありませんか?

筆者が考えるに、この検索者は「投資信託の中身はどの商品も同じだと考えている」と思っています。
投資している投資信託が何に投資を行っているのかわかっていないことの表れですが、すべての投資信託が同じ値動きをしているとお考えなのです。

種類とリスクから見る投資信託の選び方で述べたように、投資信託の投資対象は千差万別です。
例えば、筆者が保有するファンドとあなたが興味を持っている(投資している)ファンドが違う投資対象(例えば日本債券と海外株式)なのであれば、値動きはまったく異なります。

つまり、「なぜ投資信託が下落するのか」と検索をしても意味がないのです。

もし、あなたがネット検索を通じて投資信託の基準価額の値動き要因を知りたいのであれば、ファンド名や愛称を利用して検索を行うべきです。
例えば「月桂樹 基準価額」のように。

基準価額が高くなる投資信託は買い手が多い?

投資信託を株式と同じ考え方をされている誤解の例です。
株式はオークション形式で値段が付く為、投資信託も同じような仕組みで値段が決まると誤解されていらっしゃいます。

前述のとおり、投資信託は資産と口数からの計算であり、買い手の多さは基準価額に直接的な影響を与えません
せいぜい買い手が多いと総資産が増えやすいぐらいです。

買い気配や売り気配といった用語もありません。
投資信託は私たち投資家と販売元の金融機関の静的な取引で、投資先のファンドはあなたの投資額に応じて投資口を設定するだけだからです。

売買時に手数料払うのは当たり前?

資産運用は銀行と証券会社のどちらで行うのが良いの?で触れたように、特に銀行やゆうちょなどの窓口で販売される投資信託は、買い付け時に手数料を伴うのが普通です。
酷いケースでは、販売される全ての投資信託に買付手数料が設定されている場合もあります。

まぁ、筆者の地元の銀行の話なのですが苦笑

そのため、投資信託を買う時に手数料を払うのが当たり前と誤解されている方がいらっしゃいます。

しかし、そんなことはありません。
賢明なあなたがネット証券で投資信託を選ぼうとしているように、証券会社、特にネット証券を通じて売買できる投資信託には手数料が低い物が多いです。

  • ノーロード(買付手数料無料)
  • 信託報酬0.3%
  • 信託財産留保額なし

といったファンドを選んでいれば、銀行で1~3%の買付手数料を払うのが馬鹿らしくなるはずです。
100万円の3%とかありえないでしょ?

ちなみにETF(上場投資信託)で紹介しているETFも信託報酬の低い優れた商品です。

投資信託は儲からない?

この話は投資信託は儲かる?やめたほうがよい?に。

タイミング次第でどんなファンドも儲かりますし損も出せます。

人気のある投資信託を買っておけば大丈夫?

この話は「人気があるから」という選び方はおかしい -日本株アルファ・カルテットを例に-投資信託は儲かる?やめたほうがよい?を。

最近個人的に驚いたのは、T&D-資源ツインαファンド(通貨選択型)が売れ筋に入っていたことです。
このファンドは、収入のほとんどを原油先物と金先物取引に依存する、超が付くほどの投機的なファンドなのですが、分配金が250円(2016年6月以降は150円)と高額だったためによく売れていたようです。

利益が出る要素が見当たらないのですが、このファンドの評判を求める検索はとても多かったです。

ネットでクチコミを検索しても適した情報を得られるとは限らない

あまり多くないでしょうが、この誤解についても触れておきます。
ネット上には全ての投資信託に対する便利なクチコミや解説記事がある、という誤解です。

一般に、個別の投資信託に対して詳細な解説記事を書いてくれるのは、証券会社のコラムを除けば個人投資家が主体だったりします。
例えばeMAXIS8資産均等や世界経済インデックスファンドなどは、関連するブログ記事などごろごろでてくるはずです。

ですが、すべての投資信託がネット上のブロガー(投信ブロガー)に取り上げられるとは限りません
彼らにとって取るに足らない投資信託も多数存在しているからです。

彼らが好む投信、好まない投信があることを知っておいたほうが良いと思います。

そもそもこの話をする前に、どういった層が投資ブログ(投信ブログ)を書いているか考える必要があります。
投信ブロガーは割とブログ村などにリンクを貼っていたりするので、そこから辿るのが楽です。

個人的に多いなぁと定性的に思っている投信ブロガーの特徴は、

  • ばりばりの現役世代
  • 金融リテラシーが高い(情報収集に抜かりがなく金融知識も豊富)
  • 本業をきちんと持っている(サラリーマンが多め)
  • インデックスファンド投資(もしくはバランスファンド投資)

です。

この属性の人達はもともと分配金を必要とせず、運用を楽しんだり将来に向けて積み立てたりするタイプだと筆者は考えます。
つまり、彼らにとって高分配のREIT(ほぼイコール毎月分配のREITファンド)は必要ないのです。

また、金融リテラシーが高いため、高コスト体質の投資信託は嫌われる傾向にあります。
そのため、高分配のREITファンドが話に挙がる時は、大抵悪い面を強調する形で出てきます。

なので、取るに足らないという話なのです。

なぜ高配当リートの話題は投信ブログに掲載されないのか | しおづけびより。

このことは、ネットのクチコミだけをたよりに投資信託を運用しようとすると失敗する可能性を示唆します。
そもそもクチコミが無いのですから。

ちなみに一部の投信投資家は原理主義者のような振る舞いをされるので個人的には好かんです。
たしかに毎月分配型には非合理的なものも存在しますが、それでも利益がでないわけではないので、それに投資をすること自体は決して間違いではないと筆者は考えています。

上記引用で紹介した彼らの特徴と、あなたの現況が異なるのは当然なのですから。

もしかしたら毎月分配型でお試し運用しろ(投資信託、最初は何を買う?お試しファンド運用例)なんて書いてるのは筆者ぐらいかもしれませんね。

まとめ

以上です。

たとえインデックスファンドだろうが毎月分配ファンドだろうが、その特徴を正しく理解することが利益が出る運用に繋がると筆者は考えています。
もしあなたが上記で紹介した誤解の持っていて、筆者の記事がお役に立ったのでしたら大変幸いです。

今はよく分からなくても安心してください。
1万円でお試し運用していればだいたいわかってくると思いますから。

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