投資信託で資産形成したいあなたへ長期投資を勧める理由

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投資信託は、高い確度で資産形成できる金融商品だと筆者は考えます。

以下、外国株式ファンドのベンチマークとして利用されるMSCIコクサイインデックスを例に、なぜ長期投資が優れているのかを説明します。

長期投資がうまくいく理由は運用が複利で行われるためです。たしかに、リーマンショックのように50%超のマイナスリターンになる年もありましたが、ある程度運用益が乗ってしまうと、マイナスリターンになっても元本が割れなくなるのです。

一方、投資信託のよくある失敗談に、金融機関の言うがままに数年で回転売買してしまった、という話があります。金融庁のモデルケースでは、わずか2~3年程度で売買を繰り返した投資家は、最終的に運用に失敗したと示されています。長期で保有できなかったのは、「今人気の商品がありますよ」などと、甘い言葉をささやかれたからかもしれません。

これを踏まえると、あなたが運用で成功するかどうかの分岐点は投資信託を長く持ち続けられるかどうかです。多少のマイナスにもめげない我慢強さです。

なお、前提条件として商品選びは大切です。「資産形成に適した商品を選んだ上で」我慢強く投資できるかが大切です。

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投資信託は損をする商品ではない

彼らはなぜ失敗したのか

投資信託は大昔の、そもそも「ゴミ箱みたいに扱われていた時代(※)」を除けば、簡単に損をするような商品ではありません。インストックネットでは、投資信託で失敗する7つの理由と成功するための秘策が人気記事だったりするんですが、失敗することを過度に恐れる必要はないと思います。

※法整備も行われず、金融機関の運用損を投資信託につけていた時代。セゾン投資の中野氏の書籍などでしばしば触れられています。現在から数十年前の話です。

彼らが投資信託の運用で失敗したのはいくつか理由があります。

  • そもそもゴミみたいな投資信託を買っていた
  • その投資信託は資産形成に向いていなかった
  • 金融機関の言うがままに売買していた
  • 我慢が足りなかった

2017年時点で商品選びの失敗は回避できます。

例えば「投資信託 おすすめ」とでも検索すれば、優れたサイトがたくさん出てきます。また、Fund of the yearのように、投信ブロガーが選ぶ投資信託、といったものもあります。それらで名前の出る投資信託は、大抵が資産形成向きで、長く付き合えばよい結果を見込める商品ばかりです。

最初の商品選びさえ間違えなければ、我慢することで運用は成功する可能性が高いのです。

「我慢が足りない」とはどういうことか

「運用期間が短すぎる」ことです。

投資信託に限りませんが、金融市場には10年に1回ぐらいは嵐が吹き荒れます。バブル崩壊の株価下落やリーマンショックによる世界同時株安などです。すると、我慢が足りない投資家は抱えた損失に耐え切れなくなり、損失を抱えた投資信託を手放してしまうのです。

ここに金融機関の営業員が絡むと最悪です。「今、成績が良い商品がありますよ」と甘い言葉をささやいてくるからです。

基本的に、資産運用は短期売買を繰り返すほど損失を抱えやすくなります。投機性が高くなるのと、売買にまつわるコストが発生するためです。

金融庁の調査でも、わずか2~3年程度で回転売買した投資家は最終的に損をするとのモデルケースが示されています(金融モニタリングレポート2014年7月)。

結局のところ、資産形成に適切な商品を選んだら、あとは嵐の中でも商品を持ち続ける意志が運用成果を分けるのでは、と筆者は感じるのです。将来はどうなるかはわかりませんが、少なくとも過去の実績を見る限りはそのようになっています。

参考として、以下の記事では過去のパフォーマンスを用いて、投資信託の積立結果をシミュレーションした話題を紹介しています。

これらの記事では、もちろんリーマンショック後の世界同時株安なども考慮に含まれています。嵐があっても、投資を継続すれば運用はうまくいく可能性が高いのです。

長期投資がうまくいく理由

先に答えを述べると複利運用のためです(複利の詳細は複利と単利でよりお金がたまるのはどっち?)。

以下では外国株式の指標として用いられやすいMSCIコクサイインデックスを例に話を進めます。このインデックスの話は資産運用のオススメはたった1つだけ!サラリーマンが知りたい資産形成術にて紹介しています。

MSCIコクサイインデックスに投資する商品は投資信託の積み立て!何かオススメある?でも触れているように、

  • ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • たわらノーロード 先進国株式
  • iFree 外国株式インデックス

などがあります。

運用成績がマイナスになった年はどのくらいあるか

情報サイトのmyINDEXを利用すると、過去30年の各指数のパフォーマンスを閲覧できます。ここから、円ベースのMSCIコクサイインデックスのパフォーマンスもチェックできます。

MSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI) (円) | myINDEX

1976年から2016年の間で、リターンがマイナスになった年は10回あります。最もマイナスになった年は2008年のリーマンショック時で、マイナス52.6%になりました。端的には、この1年で投資金額が半分になるという悲惨な年でした。

それでも運用益がプラスになる理由

さて、投資金額が半分になるような年もありましたが、それでもこの期間投資を続けていると利益が出るのです。例えば、1976年に100万円を投資していると、2016年には1,064万円になっています(myINDEXの計算ツールによる)。途中でリーマンショックを経験してもです。

これは各年のリターンを元に考えてみるとよく分かります。以下、myINDEXの公表データを計算した結果を紹介します(図1)。

MSCIコクサイインデックスのパフォーマンスと運用損益の変遷

図1. MSCIコクサイインデックスのパフォーマンスと運用損益の変遷

ヒストグラムは年次リターン、青い折れ線はその損益です。1987年の初期投資額100万円で、以後投資額の増額は行っていません。

最初に元本が割れるものの、ある程度資産が成長すると元本は割れなくなります。2002年の米ITバブル崩壊(ドットコムバブル)と2008年のリーマンショックを経験するも、元本割れにはなりません。

MSCIコクサイインデックスのパフォーマンスはmyINDEXで公表されているものをヒストグラム化しています。

例えば、1987年初頭に100万円投資します。この年のリターンはマイナス20.4%なので、1987年末時点での運用額は79.6万円になります。

資産形成を始めた最初の年でさっそく赤字を抱えているのですから、「投資信託で資産形成!?嘘っぱちだ!」って投げ出したくなる瞬間ですよね。しかし、ここで止めてはいけません。

1987年に抱えたマイナスを回収できるのは1989年です。この年はリターンが49.1%と高く、前年に96万円まで戻していた投資額は142万円になります。ひさびさにほっとできる瞬間でした。

その翌年、1990年はマイナス8.9%です。142万円は130万円まで減ります

が、ここでの値動きに注目してください

というのも、この年の成績はマイナスにも関わらず、それまで積み重ねたリターンがあるため、元本割れにはならないのです。これが複利の効果です。利益を積み上げたおかげで、1年ぐらいリターンがマイナスになっても元本は割り込まないのです。

以後、しばしばマイナスリターンの年があっても、全体的にはプラスリターンの年が多いため、投資したお金は順調に含み益を増やしていきます。

2008年はリーマンショックの影響で50%超の大幅なマイナスリターンになります。ですが、この時点で最初の100万円は700万円近い評価益に成長しているため、半分になっても元本は割れないのです。

リーマンショック後は再び高いプラスリターンが続くため、5年ほどかけて評価益は800万円に成長します。たしかにリーマンショックで失ったお金は大きな金額でした。しかし、全体的にはこの投資は成功なのです。

「100万円が700万円になったけど、リーマンショックで350万円失いました」と言っても、大衆週刊誌はきっと相手にしてくれません。100万円を省略して、「700万円が350万円になった」と言えば、話は別でしょうが。

まとめ

  • 投資信託で失敗するのは我慢が足りないから?
  • 長期投資なら1年や2年マイナスが続いてもなんとかなりやすい(過去の実績に基づけば)
  • 投資を成功に導くためには、プラスリターンになりやすい商品を選ぶこと

です。

これは、あくまで過去の結果に基づくデータで、将来の運用成績を示すものではありません。そのため、「過去はそうだった」と控えめにご覧ください。

とはいえ、この事実を知っておくと、なぜ投資信託で失敗するのかが不思議にさえ思えてくるはずです。結局彼らが失敗しているのは、

  • 好ましくない場所で
  • 好ましくない投資信託を
  • 好ましくない方法で

運用しているのが原因だと感じます。

なお、何年運用すれば良いのかは投資信託は何年運用し続ければよいのか?にて紹介しています。あくまで目安として。

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  • 金融商品の時価は変動しますので、投資元本を割り込む可能性も承知の上で投資するようになさってください。
  • 本コンテンツで紹介している金融商品は、将来必ず値上がり・利益が生じるとは限りません。
  • 筆者調査の上で記事を執筆しておりますが、記事には不備・間違いが含まれる可能性がございます。必ず、あなたご自身が確認するようになさってください。
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  • 記事を参照したことで生じた損失の補填や保証などは一切行いません。
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