投資信託を運用するなら知っておくべきこと

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投資信託の失敗談には以下のような典型的な形があります。

  • 不適切な場所で
  • 不適切な投資信託を
  • 不適切な方法で

一方、様々な報告や資料から勘案すると、20年を超える超長期の世界分散投資は、誰でも失敗無しに資産形成できうる投資手法になりそうです。運用期間中に元本割れする可能性がありますが、複利運用のため、ある時期から元本割れしにくくなるからです。

もしあなたが投資信託選びで悩んでいるなら、

  • 適切な場所で
  • 適切な投資信託を
  • 適切な方法で

運用することをおすすめします。

なお、以下の話は過去の実績に基づいており、将来も同じになるとは限らない点にご留意ください。

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「投資信託は損をしない」

「損をしない」というと語弊がありますが、

  • 適切な場所で
  • 適切な投資信託を
  • 適切な方法で

運用すると、資産形成に失敗する可能性は極めて低くなります。

例えば、金融庁は以下のように報告をしています。

過去30年間の各年において国内外の株式・債券に分散投資を行い、その後売却せずに保有し続けたものとする。保有期間を5年とした場合と20年とした場合における保有期間終了後の投資収益率の分布を比較すると、保有期間5年の場合には投資収益率が安定せず、マイナスとなっていた場合もあるのに対し、保有期間20年の場合には、プラスの投資収益率に収斂していた

平成27事務年度 金融レポート | 金融庁

これは投資信託で資産形成したいあなたへ長期投資を勧める理由で紹介するように、投資信託が複利で運用されることに起因します(複利については複利と単利でよりお金がたまるのはどっち?)。

ところで、投資信託の失敗談には典型的な形があります。

  • 金融機関窓口に相談してしまう
  • 毎月分配型を好んで買ってしまう
  • 投資経験が浅いうちに金融危機を経験してしまう

これらの失敗談を分かりやすく分類すると、

  • 不適切な場所で
  • 不適切な投資信託を
  • 不適切な方法で

のいずれかが原因になっています。

彼らはなぜ投資信託で失敗したのか

以下、彼らがのどこが不適切だったのか、あなたと一緒に見直してみたいと思います。ネット上の失敗談を2つご紹介します。

運用方法で間違えてしまったケース

なぜ資産運用が必要なのか。将来生じうる2つの問題で紹介した失敗談です。

Aさんはやみくもに投資をしたわけではなかった。老後に貯蓄が不足しないようにと、退職金での資産運用を計画し、雑誌や書籍で勉強もしていた。銀行の窓口でプロに相談し、慎重に選んだつもりだ。金融機関も決して無理な運用をさせたわけではなく、「ミドルリスク」と言われていたバランス型を中心に、分散投資を勧めていた。

しかし、タイミングが悪かった。Aさんが退職したのは2007年のことで、退職金が出てすぐに投資信託を購入した。良かったのは最初の半年ほど。その後は株式相場が下がりだした。保有資産はみるみるうちに減りだし、私のところに来た2010年には600万円もの損失になっていた。この時期、このようなケースは多く、退職金が半分に減ってしまう人もいた。

退職金が半分に!?…「老後破産」の現実(4) | YOMIURI ONLINE

この失敗談は運用期間が4年目と短すぎること、すなわち運用方法の誤りです。

上述の金融庁の報告にも、保有期間5年では投資収益率が安定しないとあります。4年目ではマイナスになっても仕方ないのです。

加えて、初心者が一括で数百万円投資するのも不適切です。運用に慣れるまで毎月10万円の投資にしていたら、話は変わったはずです。

ところで、上記引用記事には以下のような続きがあります。

2013年から回復に向かい、ほとんどが購入価格を回復した。Aさんは、買値に戻ったものから売却し、すべてを銀行預金にした。

退職金が半分に!?…「老後破産」の現実(4) | YOMIURI ONLINE

もし、購入価格に戻ったものを売らずに2017年現在まで持ち続けていたなら、購入価格の1.5倍程度の資産まで増やせていたかもしれません。2017年現在、日経平均は19000円前後、アメリカのダウ工業株価は史上最高値を更新しているのですから。

運用商品で間違えてしまったケース

すると店員はにこりと微笑んで「いま新しく募集しているこのファンドが大変人気です。検討されてはいかがでしょうか」。見せられたのは中東や北アフリカの湾岸諸国などに投資するファンドのパンフレット。(中略)3%の手数料を払って100万円分の投信を購入した。

1万円だった基準価格(原文ママ)は約3100円。落ちるところまで落ちた。分配金はもう何年間も出ていない。69万円の含み損を抱えた塩漬けファンドと、安易に投信を買った自分の軽率な投資行動に対する後悔の念だけが残っている。

なぜあなたはおすすめ投信の正体に気づかないのか | NIKKEI STYLE

これは不適切な投資信託を運用した結果です。

ある地域に集中投資する投資信託は資産形成に向きません(投資信託で失敗しないためにどうすればよいか?)。リスクが高くなるからです。

また、運用する場所も間違えています

金融機関窓口でおすすめを聞いて、あなたの資産形成に適した商品はきっと出てきません。資産形成に適した商品を1つも扱っていない金融機関さえあるのですから。

適切な運用をしよう

以上を踏まえ、筆者が考える適切な運用方法を紹介します。

適切な運用場所とは

適切な運用場所はネット証券です(関連して投資信託を始める前に知っておきたい3つのこと)。

少し脱線しますが、2017年2月10日、三菱UFJ国際投信は新しい投資信託としてeMAXIS slimを発表しました。主要ネット証券であるSBI証券、楽天証券、カブドットコム証券、マネックス証券の4社で購入できます。

slimの特徴は同社の投資信託「eMAXISシリーズ」最低の手数料体系です。運用期間中のコストである信託報酬は業界最低水準です。

ただ、本題はslimの紹介ではないです。なぜ既存のeMAXISシリーズの信託報酬引き下げではなかったかです。というのも、slimとまったく同じ商品性のeMAXISシリーズは既に販売されています。今回slimが設定されたことで、商品性は同じで信託報酬が異なる2つの投資信託が生まれたのです。

このことは、金融機関窓口で販売される投資信託の手数料はこれ以上下がらない可能性を暗示します。銀行でも購入できる既存のeMAXISシリーズは、おそらく人件費のために下げられないから、ネット証券用に低コストのeMAXIS slimを発表したのです。

より巨額の資産を築くなら、信託報酬は絶対的に安い方が優れています。それを入手できるのはネット証券しかないことを示す出来事です。

適切な投資信託とは

金融庁の指摘にあるように、国内外の株式・債券に分散投資を行った商品が良いです。投資信託の積み立て!何かオススメある?でも紹介しています。

筆者はオススメの資産運用で紹介するように、MSCIコクサイインデックスに連動するもの(例えばニッセイ外国株式インデックスファンド)が良いと思います。

ただ、MSCIコクサイインデックスに連動する商品はハイリスクハイリターンなので、少しリスクを下げてeMAXIS 8資産均等型や世界経済インデックスファンドなどのバランスファンド投資信託お手軽運用術 -バランスファンド入門-も良いと考えます。

このあたりは、あなたが実際に運用してみないとわかりません。運用してみて「リスクが高すぎる or もっとリターンが欲しい」と感じることはよくありますから。

適切な運用方法とは

これは積立投信です。最強の資産運用が積立投信である5つの理由で示すように、人を選びません。

また、投資信託は何年運用し続ければよいのか?で示すように、運用期間は長いほうが良いです。少なくとも20年は続けたいところです。

まとめ

  • 適切な方法で適切な投資信託を運用すると失敗の可能性は低くなる
  • よくある失敗談はどこかで不適切な運用を行っている
  • ネット証券で試しながら運用を始めるのが良い

です。

この記事をご覧になって、それでも毎月分配型を選べばいいの?みんな買ってる人気商品だよね?で紹介するような毎月分配型が欲しいなら、それはそれで良いと思います。投資信託の運用の仕方など投資家それぞれですから。

しかし、あなたが「資産運用は何をどうすれば」と悩んでいるなら、上記の話は絶対に知っておくべきです。このことを知っているかどうかで運用スタイルは変わるはずです。

投資の是非はあなたがご判断ください。

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