投資信託で失敗はイヤだ!成功したいなら知るべきただ1つの事柄

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以前、「投資信託で失敗する7つの理由と成功するための秘策」という記事にて、

  • 自分で考えない(買いも売りも他人任せ)
  • 運用の仕組みを把握していない(自分が何に投資しているのかもわからない)
  • 分配金の仕組みを理解していない(特別分配金は利益ではない)

の3つを失敗要因として挙げました。

が、最近になって、筆者はもっと根本的なところで投資信託の失敗要因があると感じてきたため紹介します。

個人投資家が投資信託で失敗する理由は、一言で言うと運用期間の問題。その原因は個人投資家の「心」に起因しています。

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失敗するのは投資信託の運用期間が短すぎるから

冒頭で述べたとおり、個人投資家が投資信託で失敗する理由は投資信託の運用期間が短すぎることです。

金融庁が2014年に公表した金融モニタリングレポートでは以下のような事柄が指摘されています。

投資信託全体の平均保有期間を見ると(中略)短期化の傾向が見受けられる。銀行における平均保有期間はこれよりは長い(2013年度末の主要行等の顧客の平均保
有期間は 2.5年、地域銀行は2.8年)ものの、銀行の顧客において、総じて2~3年間での乗換え売買が行われている傾向にあることが見受けられる。

金融モニタリングレポート | 金融庁(pdf)

投資信託全体の平均保有期間(金融モニタリングレポートより)

投資信託全体の平均保有期間(金融モニタリングレポートより)

資料によると、

  • 投資信託全体の平均保有年数は2013年時点で約2年
  • 銀行の顧客に限ると約2.5~2.8年

と、比較的短期で乗換えられていることがわかります。

しかし、この2~3年での乗換えが問題なのです。

運用期間が短いと元本が割れやすい

筆者は乱数シミュレーション(モンテカルロ法)を用いて、投資信託の運用年数と元本割れの確率を計算しました(下図)。

2つの投資信託の元本割れ確率と運用年数の関係

2つの投資信託の元本割れ確率と運用年数の関係

たとえ、効率的に運用できたとしても、2年後に元本が割れている確率は、5年後に元本が割れている確率よりも高いです。例えば、上図で赤いラインの成績で運用できたとすると、2年目に元本が割れている確率は20%と高く、7年目を超えて10%を下回ってきます。

関連記事:投資信託の運用年数と元本が割れる確率の関係

また、書籍「敗者のゲーム」では、運用期間と収益率変動幅の関係が示されています。収益率とはいわゆるリターン(利回り)のことであり、収益率変動幅とはリターンがどの程度振れるかを示すものです。

これによると、株式に投資する投資信託を利用した場合の収益率変動幅は、

運用年数収益率変動幅
1-35~+50%
5-10~+30%
10-5~+20%
200~+15%

と、運用年数が長くなるほど収益率変動幅が小さくなり、20年目の収益率変動幅は最低でも0(つまり成績が悪くても利回りゼロ)になるとの試算が示されています。

さらに金融庁の試算においても、運用年数が長いほど有利な運用を期待できることが示されています。下図では5年目の運用成績はマイナス利回りもありえますが、20年後の運用成績はいずれもプラスの利回りになっています。

長期投資による投資収益の安定性(平成27年金融レポートより)

長期投資による投資収益の安定性(平成27年金融レポートより)

関連記事:「つみたてNISA」はなぜ20年?資産形成に役立つ長期分散投資の魅力

これらの結果は、いずれも投資信託の運用期間が短いと元本割れ確率が高いことを示しています

事実、市場では2年連続マイナスになる相場もしばしば発生しています。例えば、日経平均株価はリーマンショックに伴う相場の急落で、2007年、2008年と2年連続でマイナスリターンになりました。また、2000年から2002年には、ITバブル崩壊の影響を受けて、3年連続マイナスになりました。

個人投資家の平均保有年数が約2~3年であることを考えると・・・あとは説明不要だと思います。

なんとかショックのどん底で投資信託を手放すと、投資額の半値以上の損失を被る可能性があります。しかし、売るタイミングを先延ばしすれば、その損失は回避できた、となります。

投資信託で大損したらいくら損失を抱えるか | 東北神託

なぜ個人投資家は2~3年で投資信託を乗り換えるのか

「失敗」というテーマなので、ネガティブな理由を挙げましょう。

  • 保有している投資信託の評価額がマイナスになり、損失に耐え切れずに売却してしまう
  • 銀行の担当者に「今儲かっている投資信託がありますよ」と手放してしまう

結局、心の問題なんですよね。今、自分がやっている投資が正しいのか、自信を持てないから不安になり、誰かに相談してしまう。そこに付け込まれて、別の商品を提案され、乗り換えてしまう。誰かに相談しなかったとしても、損失に耐え切れなくて手放してしまう。

例えば、評価額がマイナスになった投資信託の扱いに困ってしまい、QAサイトに質問してしまうケースは散見されますよね。

2007年6月、初めての投資信託に手を出しました(中略)300万円が現在150万を切っています。
満期は来年6月(5年満期)
解約は3ヶ月に一度。今月11~17日の間です。指しあたって使う予定のないお金ですが、解約した方が良いのか、様子を見て満期まで待ったら良いのか迷っています。この間、勉強不足と経済音痴で放っておいた結果の現象です。
有識者の方の御意見をお聞かせ下さい。

初心者の投資信託失敗 2007年6月 | ヤフー知恵袋

相談者は購入した投資信託に大きな不安を抱えており、できれば手放したいとも考えています。そうでなければ、相談する必要が無いわけですから。

このような状況下で、

  • 「あの投資信託は大人気でみんな満足していますよ」と勧誘される
  • ネット上で「超儲かってる!」といった投稿を目にする

といったシーンに出くわしたら、現在持っている投資信託は諦めて、「次こそは」とリベンジしたくなりますよね。

投資信託で失敗しないために

というわけで、失敗しないための方策。テクニックはいくつかありますが、最終的にはあなたの心が重要です。

投資信託を長く保有しよう

平均保有年数が約2~3年が問題ならば、保有年数を延ばせば失敗は回避できます。例えば、20年か30年ぐらい保有するのはどうでしょうか。

20年か30年の超長期保有に適した投資信託を選ぼう

保有年数を延ばすためには、投資信託を選ぶ際に20年か30年の超長期保有に適しているかどうかも検討する必要があります。

  • 投資信託の運用終了予定日(償還日)は無期限ですか?
  • 分配金の出しすぎで、投資信託の基準価額が下がっていませんか?
  • その投資信託、純資産総額が減っていませんか?

私たちが投資信託を長く運用するためには、投資信託にも長く生き残ってもらう必要があります。もともと運用終了予定日(償還日)が決まっている投資信託や、人気が無く、資金流入の乏しい投資信託は、投資先から外すのが無難です。

関連記事:投資信託は償還日があるものと無期限のもののどちらを選ぶべき?

「繰上償還」とは、決められていた償還日以前に運用を終了し、投資家に時価でお金を返すこと。償還日がない無期限の投資信託の運用終了も同様です。

Kさんのように長く運用したくても、繰上償還なら運用は終わりです。ほとんどが解約による投資信託の残高減少(筆者注:純資産の減少)が理由で、運用会社は「この残高では運用が難しい」と、お手上げ状態です。

長期運用で放ったらかしにしたら…「投資信託の残念すぎる失敗例」 | msnマネー

長く保有するための精神力を身につけよう

そして最終的に重要なのが、あなたの精神力何があっても投資信託を手放さない・売却しないという強い気持ちが必要になります。

たとえリーマンショックのような相場が来て、あなたが保有する投資信託の評価額が半分になったとしても。

過去の相場を振り返る限り、どのような大荒れな相場が訪れたとしても、その相場の多くは値を戻しました。特にアメリカのダウ工業株価は、リーマンショック前の14,000ポイントを遥かに超える22,000ポイント超えを記録しています(2017年10月9日現在)

「嵐」が過ぎるのを待てば、だいたいなんとかなったのです。

関連記事:積立投信はリーマンショック級の下落相場でも利益を出せるのか?

長期投資の有用性をテクニックとして知っていたとしても、最終的に心の部分で負けてしまう人は多いのでは?とも思います。

精神力を身につけるためには

精神力を身につけるためには、

  • 投資信託への知識を身につける
  • 自発的に運用プランを考える

など、取り組む姿勢が問われますよね。

依存心が強く、誰かに言われるがままに取引していると、どうしても相場が崩れたときに、運用プランも崩れてしまいます。

まずは少額でも良いので投資した経験を手にすることが大切です。多くの人は、未経験なのになぜか大金を投資し始めるので。

失敗しないためにネット証券の「つみたてNISA」対応投資信託を買おう

というわけで、筆者は投資信託で失敗しないためには、ネット証券の「つみたてNISA」対応投資信託を買うのが良いと思います。

  • ネット証券の売れ筋投資信託なら、他に運用している人たちがたくさんいます(投信ブロガーに注目したい)
  • 「つみたてNISA」対応商品なら、最初から20年運用するつもりで作られています

下手な投資信託を買うよりならば、みんなが買っている「つみたてNISA」対応投資信託を買うのが良いと筆者は思います。例えば、

  • ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • 世界経済インデックスファンド

などです。

有名な投資信託は、多数の投信ブロガーが記事にしたためています。たとえあなたが運用に自信を持てなくなったとしても、彼らのコンテンツに勇気を貰えるはずです。

銀行員に適当なことを言われるよりも、実際に自身の資産を運用している彼らのほうが、よっぽど状況に詳しいですよ!

まとめ

  • 個人投資家が投資信託で失敗するのは、運用年数が2~3年と短いから
  • 運用年数を20年、30年と長くしよう。そのために超長期投資に適した投資信託を選ぶようにしよう(「つみたてNISA」対応商品がわかりやすい)
  • 最後は精神の問題。他人に言われるがままに投資することだけは避けたい

人生で2~3年は長い期間のように感じますが、投資信託で利益を出すためには短い期間です。子供や孫の世代に引き継ぐつもりで運用してみてはいかがでしょうか。

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  • 金融商品の時価は変動しますので、投資元本を割り込む可能性も承知の上で投資するようになさってください。
  • 本コンテンツで紹介している金融商品は、将来必ず値上がり・利益が生じるとは限りません。
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