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基準価額が下がる投資信託は買い時か?

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基準価額が下がっている投資信託には、低いなりの理由があります。
通常は1万口1万円で設定されますから、1万円を割っていることは、何らかの理由で基準価額が下落したということです。

本記事では基準価額が下落する要因として

  • 分配金を過剰に分配している
  • 株価が落ちている
  • 円高になっている
  • 設定時期が拙かった

の4つをご紹介します。

基本的に、無分配のインデックスファンドが株安や円高で低迷しているなら、追加投資のチャンスと筆者は考えます。
特に先進国に投資する商品であれば、今低迷していても、将来再び勢いが戻ってくるはずです。

一方、毎月分配型が基準価額を落としているのは、分配金の過剰分配に起因することも多いため、追加投資は慎重に考えます。

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はじめに

初めて投資信託を購入しようとしたとき、基準価額が1万円を割っている投資信託を「割安だ」と考えて購入しようと考えていませんか?(基準価額は投資信託の選び方③。基準価額と純資産だけで選ぶ方法)。
さらには、そのような投資信託を買ってしまい、その後基準価額が下がり続ける経験していませんか?

投資信託の基準価額が下がるのはいくつか理由があります。
なぜ基準価額が下がっているのかを見極めないと、運用で損失を出す可能性も高いです。

というわけで、ここでは基準価額が下がる原因をいくつか紹介します。

投資信託の基準価額が下落する理由が分かれば、追加投資するかどうかの判断もできます。
今買い時の商品ならたくさん買っておきたいですよね。

投資信託は1万口1万円から開始する

まず最初に基本的なところを確認しておきます。

投資信託が新たに設定された時、その基準価額は1万口あたり1万円(1口あたり1円)から始まります

もし、基準価額が1万円を割っているということは、何らかの理由があって下落したということです。

基準価額が下落する理由

基準価額が下落するのはいくつか理由があります。

分配金を過剰に分配している

投資信託が過剰に分配金を出すと、ファンドの純資産が少なくなるため基準価額が下がります。
毎月分配型を選べばいいの?みんな買ってる人気商品だよね?で示す毎月分配型には良くある話です。

毎月分配型は、投資信託の選び方③。基準価額と純資産だけで選ぶ方法で示したように、純資産が増えつつも基準価額が下落する傾向を示します。
運用報告書で確認すると、当月の収入外の分配金が出ていることが多いため、このタイプは見分けるのが簡単です。

例えば、投資信託、最初は何を買う?お試しファンド運用例で紹介している、三菱UFJ国際投信が運用するワールド・リート・オープン(毎月決算型)もその中の1つです。

株価や債券価格が落ちている

投資信託の選び方③。基準価額と純資産だけで選ぶ方法で述べたように、株式に投資する投資信託は、ファンドが保有する株価の影響を受けます。
同様に、債券に投資する投資信託は債券価格の影響を受けます。

いずれも、投資対象の時価が低迷すると、純資産の評価額が落ちるため、基準価額は下がります。

例えば、ニッセイ日経225インデックスファンドに代表される各種225系のファンドは、日経平均株価と強く連動しています。
日経平均株価が下がれば、いずれの225系ファンドの基準価額も下がるのです。

ある程度の周期で株価や債券価格が低迷する期間は訪れます。
そのようなタイミングでは、どんなに上手い運用を行っている投資信託でも、基準価額の低下は免れません。

円高になっている

海外資産に投資を行う投資信託は、もれなく為替相場の影響を受けます。
円高になると、円換算での価値は低下しますので、基準価額は下落します。

例えば、三菱UFJ国際投信が設定する短期ロシアルーブル債オープン(毎月分配型)は、ロシアの短期債券に投資を行う新興国債券ファンドです。
このファンドは日本円とロシアルーブルの相場と非常に一致した傾向を示します。

また、債券価格が動かない外貨建てMMF(外貨建てMMFで資産運用!ローリスクさが魅力!)も、ほとんど為替相場が損益を決めています。

短期ロシアルーブル債オープンや各種外貨建てMMFのように、海外に投資を行う商品は、円高になれば基準価額が落ちて損をするのです。

設定時期が拙かった

リーマンショック前の好景気下で設定された投資信託は、リーマンショック時の世界的な景気低迷で大きく基準価額を落としています。

例えば、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが設定するGSエマージング通貨債券ファンドは、リーマンショック直前に設定され、その直後に7,500円まで基準価額を落としています。
再投資込みでは2010年に1万口当たり1万円まで戻していますが、毎月分配型であることも相まって、再投資前の基準価額は低迷を続けています。

株高や債券高の時期に投資信託が設定されると、その後の景気後退期で一気に基準価額を落とすことがあります。
商品云々以前に、投資信託の設定タイミングが悪かった(運が悪かった)としか言えません。

結局、基準価額が下がる投信は買いなの?

上記を踏まえ、下記の4つの条件下でそれぞれが買い時なのかどうかを考えてみます。

なお、下記は筆者の考えであり、絶対的にうまく行く定説ではない点はご留意願います。
最終的に投資するか見送るかはあなたが判断するのです。

まとめると・・・表1を作ったので、簡易版はそちらを。

分配金を過剰に分配している投資信託は買いか?

過剰な分配金のために基準価額を落としている投資信託はオススメしません
過剰な分配が続く限りは、基準価額は落ち続ける可能性が高いからです。

毎月分配型は購入希望時点での基準価額と直近の分配金利回り(表面上の利回り)から選択されがちですが、過剰分配で基準価額が落ちれば、その一部(もしくは全部)は特別分配金(分配型投信から分配金を貰うときに注意しておきたいことにて説明)になります。
特別分配金はただの元本払い戻しですから、あなたの利益にはなりません。

つまり、表面上の利回りは出ない、ということです。

また、基準価額が下落し続けた場合、償還(投資信託の償還に関する考え方。個人的には無期限派)などで解約した場合に帰ってくるお金は少なくなります。
預けたお金が全額戻ってくると思って、定期預金感覚で運用していると、「お金が戻ってこない!なんで!!」という話になります。

それを承知の上で選ぶなら良いのですが、あまりよく分からないのであれば、買わないほうが良いです。

株価や債券価格が落ちている投資信託は買いか?

景気後退で株価や債券価格が落ちている投資信託は追加投資のチャンスです。
特に、月々500円から積立できる積立投信!1年間でわずか6000円の投資で紹介している積立投資を行っているならば、この下落タイミングを活かすことで、将来大きな利益を見込める可能性があります。

ただし、無条件に買えば良い、というわけではないので注意を要します。
検討すべきは、

  • 投資信託が投資している対象の株・債券が将来反発するか?

です。

例えば、将来値が上がる前に償還するかもしれない投資信託には追加投資しないほうが良いです。

円高で基準価額が落ちている投資信託は買いか?

株価や債券価格が落ちている投資信託は買いか?同様に、将来投資対象国の通貨に対して円安に進むと予想するなら追加投資を行います。

筆者は、おそらくドルに対してはいずれ円安になる(両国の政策や国力の問題から)と考えていますが、新興国の通貨に対しては直近で円安に進むかは懐疑的に思っています。
故に、米ドルで運用される商品は積極的に買っていますが、トルコや南アみたいな新興国の商品は避けています。

おそらく今後しばらくは引き続きアメリカが経済の中心であり続けるでしょうから、アメリカに投資する投資信託やMMFは持っていて損はしないと考えています。

設定時期が拙かった投資信託は買いか?

この手の投資信託は商品の中身に依存します。

まとめると・・・

まとめると下表1のようになります。

表1. 基準価額下落理由とその時の対応

基準価額が落ちる原因買うかどうか
分配金の過剰分配購入は慎重に
投資の際は特別分配金を覚悟すること
株安・債券安無期限で運用されるなら追加投資
償還がある場合は注意
長期の積み立て前提に考えると利益を狙いやすい
円高投資対象国が先進国なら追加投資
新興国は慎重に
償還がある場合は注意
設定時期の問題投資対象の中身による

重要なのはどの国の何に投資をしているか

結局のところ、表1のような判断をするためには、あなたが投資したい投資信託がどこの国の何に投資しているかを知る必要があります。
それが分からなければ、現在の基準価額がなぜ下がっているのか判断がつきません。

定性的には、投資信託の名前(例えば短期ロシアルーブル債オープンならロシアの債券)で商品の特徴がおおよそわかります。
毎月分配型と付けば、基準価額の下落が過剰な分配金であることも連想できます。

まずはその程度で大丈夫ですから、少しチェックしてみてください。
それが分かれば、次に追加投資をするかロスカットをするかを考えることも出来ますから。

まとめ

以上です。

ちなみに無分配型で償還の無い投資信託(いわゆるインデックスタイプ)ならば、原則ロスカットは不要と筆者は考えます。
基準価額が下落しても、次の株高・債券高を待てば良いからです。

あなたがそのような投資信託を持っている(興味を持っている)なら、基準価額下落時をチャンス捉え、追加投資なさってみてください。

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