資産運用に「ロボアド」が必要ない3つの理由

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WealthNaviにTHEO、楽ラップやマネックスアドバイザーなど、近年は様々な「ロボアド(ロボアドバイザー)」が登場してきました。私たち個人投資家にとっては、「どのロボアドが良いのか」が悩みの種になっている気もしますが、それ以前に筆者は「資産運用にロボアドは不要」のスタンスを取っています。

もちろん、「趣味」でやる分には好きにすればいいと思いますし、ロボアドにはロボアド特有にワクワク感もあると思っています。

では、「ロボアドのどこが問題で、資産運用には不要だと思っているのか」。筆者の考えを紹介します。

記事のポイント

  • 資産運用にロボアドが不要な理由は、ロボアドの投資先は投資信託やETFで、何か特別な金融商品ではない。しかも、手数料が高い
  • それでもロボアドが必要な人は、本当に自分で投資方針や配分などを決められない人
  • ロボアドは必ず儲かる代物ではないので、フィンテックやAIといった言葉の「万能感」に釣られないように

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資産運用にロボアドが不要なわけ

  • ロボアドの実体は投資信託やETFを束ねているだけ。何か新しい金融商品に投資しているわけではない
  • ロボアドの年間手数料は投資信託の10倍近い場合も
  • iDeCoやNISAのような節税策は一切使えない

ロボアドの実体は、投資信託を束ねているだけ

そもそも、「ロボアドに投資したお金はどこに流れるか」をチェックされたことはありますか?例えば、有名なロボアドの場合、投資信託かETF(上場投資信託)であることが多いんです。

  • WealthNavi(※):海外ETF
  • THEO(※):海外ETF
  • 楽ラップ:投資信託

WealtNavi for SBI証券やTHEO + SBI証券のような派生版も含む

ロボアドの二大巨頭とも言えるWealthNaviとTHEOは、アメリカのETF(いわゆる海外ETF)が投資先です。例えば、THEOの組み入れ銘柄は、同社のウェブサイトからでも閲覧できます。

ロボアドバイザーで、おまかせ資産運用 | THEO[テオ]
「お金」を通じて、兄であり、画家のゴッホをサポートしたテオ。私たちも、テクノロジーを駆使することで、すべての人にとっての「テオ」になれないか。そんな想いから、新たな資産運用のサービスをTHEOと名付けスタートさせました。

この中には、例えば「iシェアーズ米国国債7-10年上場投資信託 / IEF」という商品が含まれていますが、これはSBI証券や楽天証券などの海外ETFを購入できる証券会社を通じて、直接購入することもできます。

楽ラップの場合はもう少し分かりやすくて、「たわらノーロード」という、投資信託の運用経験があれば聞き覚えのあるようなファンドも含まれています。

つまり、私たちはロボアドを通じて投資信託やETFを買っているのであり、「それなら、直接投資信託やETFを買ったほうが良いんじゃないの?」って話です。

ロボアドの手数料は「1%程度/年」と高い!

ロボアドを通じて投資信託やETFを購入すると何が問題か、と言えば手数料です。

  • WealthNavi:年1.0%(3000万円以上を超えると0.5%)
  • THEO:年1.0%(3000万円以上を超えると0.5%)
  • 楽ラップ:年0.990%

年1%の手数料って、例えば、100万円を1年間預けると年間1万円取られる計算です。残り99万円を運用して、1万円以上の利益を出せて、初めて年間収支はプラスになります。

これって、ちょっと高い、もったいないと思いませんか?

ちなみに、資産形成向きの投資信託の1つである、eMAXIS slim 先進国株式の年間手数料(信託報酬)は、年0.11826%です。上記ロボアドの10分の1ですよ??

NISAやiDeCo・・・非課税制度には一切対応していない

資産運用を行う際に活用したい、NISAやiDeCoのような非課税制度。ロボアドは一切対応していません

  • 一般NISA:年120万円 × 5年間までの運用益が非課税・・・ですが、ロボアドは非対応
  • つみたてNISA:年40万円 × 20年間までの運用益が非課税・・・ですが、ロボアドは非対応
  • iDeCo:掛け金全額が所得控除・・・ですが、ロボアドは非対応

例えば、35歳で配偶者と子供が1人いる、年収400万円の男性サラリーマンが、毎月1万円をiDeCoを契約すると、住民税と所得税を合わせて年間18,100円の節税になります。この計算は以下のシミュレータでできますので、少し遊んでみてください。

イデコの節税シミュレーター|iDeCoスペシャルサイトbyろうきん
あなたもトライ!ろうきんのスペシャルサイ...

一方、同じ条件のサラリーマンがTHEOやWealthNaviに毎月積み立てても、所得控除の恩恵はありません

ちなみに、上述のeMAXIS slim 先進国株式はつみたてNISAやiDeCoで購入することもできますので、手数料は10分の1と安いし、節税策の恩恵も受けられるんです。

これって、ちょっと心揺らぎません?

ロボアドでなくとも、資産運用はできる!

というわけで、資産運用にロボアドは不要なんです。「資産運用は絶対ロボアドでしょ」みたいに熱く語る人がいたら、大抵アフィリエイト目的ですよw

それでも資産運用にロボアドが必要な人 = 自分で物事を決められない人

では、筆者もアフィリエイト目的でロボアドの有用性を語ります(笑)。とはいえ、前述のように、資産運用自体にロボアドは必要ないため、それでも「どういう人がロボアドを選ぶべきか」を語ります。

  • 自分で物事を決めることに不安感が強い人(自己肯定感が低い人)
  • 近所に相談できるファイナンシャルプランナーなどがいない人
  • あとは、「手数料はしょうがない」と納得できる人

基本的に、ロボアドは自分で物事を決められない人向きのツール、とお考えください。「いや、自分そんなことないし」って1mmでも思うなら、iDeCoやつみたてNISAをオススメしますね。

「どうしても資産運用に不安を感じる・・・」

資産運用や資産形成自体は投資信託を運用すれば十分です。が、それでもどうしても、難しいと感じる方は多くいらっしゃるかと思います。

  • 投資信託のポートフォリオってどうやって決めればいいの?
  • リバランス(投資信託の配分調整。iDeCoのスイッチングみたいなもの)ってやったこと無くて不安なんだけど、どうすればいい?
  • そもそも、自分にあった投資信託ってなんだろう??

このあたりは筆者もよく質問されるところですし、不安を感じる方が多くいらっしゃることは知っています。いくらネット上の記事を参考にしても、ここをピンポイントで答えてくれる記事にたどり着けるかはわかりません。

ロボアドのポートフォリオ診断やリスク診断は、投信初心者のこれらの課題に答えてくれる可能性が高い機能です。加えて、ロボアドのリバランスは自動で行いますので、ポートフォリオを見直す時期や、どの程度調整すべきか、を考えたり調べたりする必要もなくなります。

自分で物事を決めることに強く不安を感じる方は、投資信託を独自に運用するよりもロボアドのほうが良いかもしれない、という話ですね(自己肯定感が低い方向きとも言えますね)。

資産運用の相談をできる人がいない

自分で物事が決められずとも、近所に相談できるファイナンシャルプランナーなどがいらっしゃれば、話は別です。いろいろアドバイスを受けたり、一緒にポートフォリオを決めてもらったりすれば、つみたてNISAやiDeCoを上手く運用できるはずです。

そういう意味では、誰にも資産運用の相談できない人もロボアド向きかもしれません。先に述べたように、ロボアドの自動診断機能(ポートフォリオ診断など)は、ファイナンシャルプランナーの代わりになるツールでもあるからです。

ロボアドの高い手数料に納得できる?

あとは、ロボアドの手数料体系は「しょうがない」と目を瞑れる人。加えて、iDeCoやつみたてNISAの節税策を無視してでも、ロボアドに投資を一任したい人向きですね。

「ロボアドは絶対儲かる」は誤解なので注意すること

ロボアドは現在のフィンテックの技術を持ってしても、暴落相場を予測したり、顧客の損失をゼロにしたりはできません。もし、あなたが「ロボアドは絶対に儲かる」と誤解をして、ロボアドを選ぼうとしているなら、どのような資産運用をすべきか、もう一度検討しなおすことをオススメします。

コンピューターシステムが投資のアドバイスをしてくれる「ロボアドバイザー」は、相場急落の経験があまりなく、5日にそうした事態に直面して悪戦苦闘した。

ロボアドバイザー・サービスで米大手のウェルスフロントとベターメントのウェブサイトは、S&P500種株価指数が一時4.5%下げて終値では4.1%安となる中、クラッシュした。口座にログインできなかった顧客からの苦情がレディットなどインターネットのサイト上に急速に広がった。

出典:ロボアドバイザーのサイトが機能停止、一時口座アクセスできず | ブルームバーグ

ロボアドバイザーのサイトが機能停止、一時口座アクセスできず
コンピューターシステムが投資のアドバイスをしてくれる「ロボアドバイザー」は、相場急落の経験があまりなく、5日にそうした事態に直面して悪戦苦闘した。

先に述べたように、ロボアドはフィンテックの技術を利用して、投資信託やETFの運用をコントロールしているだけで、SF映画のように将来は予測できないんです。

まとめ

  • 資産運用にロボアドが不要な理由は、ロボアドの投資先は投資信託やETFで、何か特別な金融商品ではない。しかも、手数料が高い
  • それでもロボアドが必要な人は、本当に自分で投資方針や配分などを決められない人
  • ロボアドは必ず儲かる代物ではないので、フィンテックやAIといった言葉の「万能感」に釣られないように

これを踏まえた上で、ロボアドを利用するなら、それはそれで良いと思います。が、節税など話も考えると、一番最初の投資がロボアドはちょっぴり勿体ない気もしますね。

個人的には、最初の投資はつみたてNISAをオススメしたいと思っています。先にそれを試してから、ダメだったらロボアド、でも遅くないと思いますが、いかがでしょうか。

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