「つみたてNISA」で国内債券ファンドを選べない3つの理由と2つの対策

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「つみたてNISA」を利用する際に、

  • 国内債券へ投資したい
  • ローリスクな運用を始めたい

といった需要もあると思います。

たしかに、「損失を最小限に抑えるなら国内債券を選ぶ」のが一般的ですよね。

しかし、「つみたてNISA」において、実は国内債券100%の投資信託は1つもありません

つまり、教科書的なローリスクな運用はできないんです。

以下では、その理由を挙げるとともに、ローリスクな運用を始めたいあなたが選ぶべき選択肢も提示します。

記事のポイント

  • 「つみたてNISA」では国内債券を選択できない。非課税枠のメリットを生かせない点や、そもそも債券市場が歪んでいるといった理由から
  • それでもローリスクな運用を始めたいなら、債券主体のバランスファンド(例えばDC年金バランス30)などを選ぼう
  • あなたがローリスクさにこだわるなら「つみたてNISA」を選ぶ理由がなくなる。個人向け国債での運用を始めたほうが、幸せになれるかもしれない

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「つみたてNISA」でなぜ国内債券を選べないのか

いろいろと筆者の想像で語ります。

非課税枠のメリットを生かせない

つみたてNISAの最大のメリットは、運用で得た利益に対して税金がかからないこと。つまり非課税枠の存在です。

この非課税が適用される利益には、上限がないことを知っておく必要があります(つみたてNISAの上限は積立額であり、非課税になる利益の額ではない)。

例えば、以下のような2つの例があるとします。

  • Aさんは「つみたてNISA」を通じて50円の利益を得ました(約10円の税金が免除)
  • Bさんは「つみたてNISA」を通じて50万円の利益を得ました(約10万円の税金が免除)

言うまでも無く、この2例で、非課税枠をフルに活用できるのはBさんのケースです。50円と50万円では、そこに発生する税金の額も大きく異なるのですから。

さて、国内債券は様々な資産クラスの中でも、もっとも見込める利益の少ない商品です。

言い変えれば、非課税のメリットをもっともフル活用できない商品とも言えます。

そのため、国内債券は外された可能性があります。

日本銀行の金融緩和で市場が歪んでいる

2017年現在、日本銀行の金融緩和政策のため、国内債券は超高値(超低金利)になっています。

そのため、そもそも満足に運用できる環境になく、今後国内債券ファンドは繰上償還(くりあげしょうかん。予定よりも早く投資信託を解散すること)の可能性さえあるのが現在の市況です。

関連記事:投資信託は償還日があるものと無期限のもののどちらを選ぶべき?

仮に償還しなかったとしても、日銀が金融緩和政策をやめれば、国内債券価格は下落する可能性があります。

金融引き締めとして、債券市場に国債を売却すると、供給過多になる可能性が高いからです。

といった事情から、国内債券は外された可能性があります。

利回りが日本銀行の目指すインフレ率に及ばない

そもそも日本銀行が目指すインフレは年率2.0%なので、現在の国内債券の利回りではインフレの備えになりません(10年物でも0.054%なのですから)。

長期の資産形成目的で国内債券に積み立てたとしても、その利回り以上のスピードでインフレが進んでしまっては、積み立てた意味がありません。

インフレの対策にならないといった理由から、国内債券は外された可能性があります。

国内債券を選びたい人はどうすればいいのか

では、「いやいや、国内債券でローリスクな運用をしたいんだよ」と考える、あなたはどうすれば良いのでしょうか。

対処法を考えます。

関連記事:「つみたてNISA」のオススメ商品を教えてください

バランスファンド(複合ファンド)を選ぶ

国内債券100%で運用される投資信託はありませんが、株式x%・債券x%で運用されるバランスファンド(複合ファンド)であれば、つみたてNISAで選択できます

関連記事:「つみたてNISA」においてバランスファンドを選ぶメリットとデメリット

そこで、比較的債券比率の高いバランスファンドを選ぶことで、国内債券の代用とします。

債券比率の高いバランスファンド

DC年金バランス30(債券重点型)は、国内債券55%・先進国債券10%・短期金融資産5%と、債券の比率が70%のローリスクな投資信託です。

関連記事:【つみたてNISA】「DC年金バランス30(債券重点型)」に毎月1万円積み立てたら20年後いくらになる?

この投資信託を国内債券の代用とします。

詳細は上記リンク先でご覧になって欲しいですが、この投資信託に毎月1万円を20年間に渡って積み立てると、240万円の投資に対して、平均360万円程度のリターンを期待できます(モンテカルロ法による。このシミュレーション結果は将来のあなたの運用成績を保証しない)。

債券主体である以上、お金を増やすという点では向いていないものの、日々の値動きに右往左往しない点で選ぶメリットはあると思います。

DC年金バランス30はSBI証券や楽天証券など10社(2017年12月22日時点)で購入できます。

「つみたてNISA」は利用しない

極論ですが、あなたが国内債券をどうしても買いたいのであれば、「つみたてNISA」の枠にこだわる必要は無いと思います。

そもそも、元本が保証されない国内債券を運用するよりかは、ほぼ元本保証に近い「個人向け国債」を利用したほうが良いわけですし。

あなたがどうしても元本を割らずに運用したいんだ、と考えるなら、たぶん「つみたてNISA」は選ばないほうが良いと思います。

「つみたてNISA」の商品って、「肉を切らせて骨を断つ」みたいなハイリスクハイリターンな商品が多いので。

まとめ

  • 「つみたてNISA」では国内債券を選択できない。非課税枠のメリットを生かせない点や、そもそも債券市場が歪んでいるといった理由から
  • それでもローリスクな運用を始めたいなら、債券主体のバランスファンド(例えばDC年金バランス30)などを選ぼう
  • あなたがローリスクさにこだわるなら「つみたてNISA」を選ぶ理由がなくなる。個人向け国債での運用を始めたほうが、幸せになれるかもしれない

個人的にはDC年金バランス30や、Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型あたりを債券の代用として積み立てることをオススメします。

よりローリスクなのはDC年金バランス30ですが、個人的にはFunds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型のほうがオススメです。

関連記事:【つみたてNISA】「Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型」に毎月1万円積み立てたら20年後いくらになる?

教科書的には「ローリスク = 債券」なんですが、直近の市場は必ずしもそうなっていない点も知っておいて欲しいな、と思います。

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