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【ウェルスナビ】リスク許容度1はあまりお金が増えない?いやいや大損するよりマシでしょ??

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ウェルスナビウェブサイト

この記事では、ロボアド「ウェルスナビ(WealthNavi)」のリスク許容度1について語ります。結論から述べると、以下のような話をします。

  • リスク許容度1は米国債(7~10年)相当の運用。様々な金融商品と比較しても、損失回避を重視している
  • 将来予想される損失は、投資額の10~25%程度を失う可能性。これを大きいと思うなら、ウェルスナビ自体選ばないほうが良い
  • 運用に成功すれば、20年で2倍程度お金が増えるだろう

投資初心者にとって、リスク許容度1はオススメです。「あまりお金が増えない」と感じるかもしれませんが、金融危機でお金を失う怖さに比べたら、まだマシだと思います。もし運用に慣れてきたら、リスク許容度3ぐらいに変えれば良いのです。

なお、ウェルスナビは手数料の高い投資ですので、その点は承知の上で始めることをオススメします。

オススメのリスク許容度は以下の記事を。

【ウェルスナビ】おすすめのリスク許容度はどれか?過去実績から考えてみた
結論から述べると、ウェルスナビのオススメリスク許容度は「3」です。「1」でも良いのですが、ウェルスナビの高額な手数料の影響も無視できません。 この記事では、リスク許容度3(もしくは1)を提案する理由を紹介します。過去の実績に基...
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リスク許容度1とは

2008年以降の利回り・実績

リスク許容度1と同じポートフォリオの利回り・標準偏差
幾何平均利回り
(リターン)
4.84% / 年
標準偏差
(リスク)
6.48%
大きく儲かった年15.57%
(2013年)
大きく損をした年-8.43%
(2008年)

出典:Portfolio Visualizer

2008年から2019年までの、1年あたりの資産の成長率は5.55%でした。しかし、この利回りは毎年同じとは限らない点に注意が必要です。

米国債を中心とした「損失回避」の性格が強い設定

ウェルスナビのリスク許容度1とは、選択できる5種類の「リスク許容度」の中で一番リスクが低い(= 価格変動が小さい分、期待される利益も少ない)資産配分のことです。

ウェルスナビリスク許容度1

出典:ウェルスナビ

リスク許容度1のポートフォリオ

出典:Portfolio Visualizer

ポートフォリオの大部分をAGGとTIPが占めており、米国債の特徴が強く出やすい配分になっています。

【海外ETF】iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF「AGG」の特徴。アメリカの債券市場に幅広く投資
iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF「AGG」は米国債を含む、米国の債券市場を幅広くカバーするETFです。記事執筆時点で米国債のカバー率は40%程度で、残りはモーゲージ・パススルー証券や社債、政府機関発行の債券などから構成されていま...

TIPとは物価連動債です。このリスク許容度1は「最低でもインフレリスクに備え、それに加えて超過利益も少しだけ狙う」といった配分とも言えます。

物価連動債(インフレ連動債)は、物価上昇率(インフレ率)に応じて、元本が調整される債券です。(中略)物価連動債は、インフレがおきても実質的な価値が低下しない債券、といえます。

出典:物価連動債とは | PIMCO

つみたてNISAの「バランスファンド相当

以前、別サイトにてウェルスナビのリスク許容度1のアセットアロケーションを求めています。

つみたてNISAとウェルスナビの「リスク許容度1」の比較。為替リスクは無視できないよ! – 東北投信

これによれば、リスク許容度1はつみたてNISAのバランスファンド相当で、やはり損失が怖い初心者が慎重に投資を始めるときに選びやすい水準になっています。正直なところ、あなた自身のリスク許容度なんて実際に運用してみなければわからない(頭で考えても分からない)ので、投資をおそるおそる始めるにはちょうど良い水準だと思います。

リスク許容度1の過去の実績

2008年以降の運用成績は「米国債(7~10年)」相当

以下はPortfolio Visualizerを利用して、リスク許容度1と残存期間が7~10年の米国債(IEF)との運用成績を比較したものです。外部サイトを利用した比較ですので、ウェルスナビの年1%という手数料は反映されていません。

  • Portfolio 1:ウェルスナビ リスク許容度1
  • Portfolio 2:iシェアーズ米国国債7-10年ETF(IEF)

リスク許容度1 vs IEF(米国債7-10年)

出典:Portfolio Visualizer

リスク許容度1 vs IEF(米国債7-10年)

出典:Portfolio Visualizer

ポートフォリオグロースを見ると、2019年時点で2つのポートフォリオの運用成績はほぼ同等になっており、リスク許容度1がおおよそ米国債(7-10年)の運用成績に近いことが分かります。一般的に米国債への投資はリスクの低い投資と考えられていますので、リスク許容度1への投資も同じくリスクの低い投資と解釈できます。

その一方で、2008年から2009年にかけてはPortfolio 1(リスク許容度1)の成績が落ち込んでいます。これは資産配分の中に株式や不動産もいくらか含んでいるためです。このことから、リスク許容度1は金融危機の際にはある程度の損失が発生する可能性も含んでいます。

なお、この比較はドル建てですので、円建てに換算するともう少し損益が変わります。一般には金融危機時には円高になりやすいため、たとえリスク許容度1でも円建てでの損失が発生する可能性は高いです。

手数料のことを忘れずに

ウェルスナビのデメリットの1つは、大きすぎる手数料の設定です。年間1%の手数料を考慮すると、実際の運用成績は米国債(7~10年)よりも低くなるはずです。

また、2019年時点では「つみたてNISA」などの非課税制度も利用できませんので、その点は考慮した上で始めるかどうかを考えたほうが良いと思います。

【ウェルスナビ】最大のデメリットは手数料の高さ。今後のサービスの強化に期待したい
この記事では、ロボアド「ウェルスナビ(WealthNavi)」の手数料について語ります。結論から述べると、以下のような話をします。 ウェルスナビの手数料「年1%」は高い部類。投資では手数料にこだわることが成功の秘訣であ...

リスク許容度1の将来予測

将来の利益予想

リスク1の20年後の予想損益

出典:Portfolio Visualizer

10000ドル(約105万円。2019年8月13日現在)投資したときの、リスク許容度1の20年後の予想損益は、最も中間的な運用成績で約23000ドル(約241万円。2019年8月13日現在)になります。20年でおおよそ投資額の2.4倍ですね。ただ、実際には手数料1%が足を引っ張りますので、現実的には20年で投資額がおよそ2倍に増えたら成功と考えて良いと思います。

これはドル建ての成績ですので、日本円での評価額は為替相場次第です。

最大損失見込み額

リスク1のマキシマムドローダウン

出典:Portfolio Visualizer

リスク許容度1のマキシマムドローダウンは最大で-30.6%まで分布します。これは、手っ取り早く言えば、資産が最大まで増えたあとに金融危機を経験した場合、資産の約30%(おおよそ3分の1)を失う可能性があることを示します。もちろん、これは計算での算出ですので、それ以上の損失を被る可能性もあります。参考までに、リーマンショック時の下落は-8.4%で、為替の損益も加えれば投資額の10%程度の損失を被ったと概算できます。

例えば「10万円投資して、1~3万円を失うのが怖い(100万円投資したなら、10~30万円の損失)」と考えるなら、ウェルスナビはやらないほうが良いです(これ以上リスクの低い設定はないので)。

このあたりは実際に運用をやってみて、相場と向き合ってみないと分からない点でもありますので、筆者個人としては100円から運用できる「つみたてNISA」のほうをオススメしたいです。

結果として、リスク許容度1はオススメなのか

★リスク許容度1をオススメできる人

  • ウェルスナビの手数料のことを納得できる人
  • 初めて投資を行なう人(かつ、ギャンブルなどの経験がない人)
  • ネットで「リスク許容度 おすすめ」などと検索して右往左往している人

上記に当てはまる人にはオススメできると思います。運用に慣れてきたらリスク許容度は変更したら良いので、最初からやたら高いリスク許容度を設定する必要はありません。

まとめ

  • ウェルスナビの「リスク許容度1」は米国債(残存期間が7~10年のもの)相当。リスクの低い投資である
  • リスクは低いが金融危機では投資額の10%~25%程度を失う可能性がある。リーマンショックではドル建てで、投資額の約8%を失った
  • 投資自体がはじめての人にオススメしたい。慣れてきたらリスク許容度は変えたらいい

偏見承知で語ると、ウェルスナビを利用したいと思う方はリスク許容度3ぐらいまでで十分リスクを取っていると思います。最初はリスク許容度1から始めてみて、なれたら3ぐらいに変えてみるのが良いと筆者は感じます。

手数料が高いことには留意してください。投資で唯一将来の成績をコントロールする方法は、手数料の低い投資を行なうことです。年1%の手数料は、2019年の水準としては高い部類ですので、その点は承知でご利用ください。

承知できないなら、つみたてNISAの利用をオススメします。

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