「つみたてNISA」と「個人型確定拠出年金(iDeCo)」どっちを使えばいい?

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あなたが「つみたてNISA(NISAとは少額投資非課税制度のこと)」を始めるに当たって、一緒に考えたいのが個人型確定拠出年金(以下:iDeCo)との併用です。

  • iDeCoを利用している人は「つみたてNISA」を利用すべき?
  • iDeCoと「つみたてNISA」はどちらを優先的に投資すべき?

「つみたてNISA」も「iDeCo」も投資信託の積み立てを利用した税制優遇制度ですが、いくつか異なるポイントがあります

筆者は2018年からつみたてNISAの利用申し込みを既に済ませており、2018年以降はつみたてNISAとiDeCoの両者を併用する予定です。

そこで、実際に運用を始める前に、「つみたてNISA」と「個人型確定拠出年金(iDeCo)」の違いを確認し、両者にどのように投資していくかを考えてみよう、という話です。

記事のポイント

  • つみたてNISAは途中で取り崩せるが、税制優遇はNISAを利用して得た利益のみ
  • iDeCoは途中で換金できないが、税制優遇は利益と掛け金と効果抜群
  • 筆者なりの優先順位は「つみたてNISA > iDeCo」いずれにせよ、途中で取り崩す可能性のあるお金は投資しないようにしたい

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つみたてNISAと個人型確定拠出年金(iDeCo)の違い

様々違いはありますが、特に大きな違いに絞って考えると以下が挙げられます。

  • つみたてNISAは途中で換金できるが、iDeCoは途中で換金できない
  • つみたてNISAは利益は非課税になるが、投資したお金自体は非課税にならない。iDeCoは投資したお金自体が所得控除
  • つみたてNISAは投資信託のみ。iDeCoは預金や保険商品なども選択できる
  • つみたてNISAは最長20年まで運用できる。iDeCoはあなたの年齢~最短で60歳まで運用できる
  • つみたてNISAは無料で利用できる。iDeCoは口座管理手数料がかかる

つみたてNISAは途中で換金できる

つみたてNISAを利用して購入した投資信託は、いつでも売却し現金化して手元に戻せます

例えば、解約を申し込んでから約1週間程度で、あなたはそのお金を出金し、買い物や支払いなどに利用することができます。

一方、iDeCoは途中で売却することはできますが、それを手元に戻すことはできません

引き出しは原則60歳以上と決められており、一度払い込んだお金は、60歳になるまで使うことはできません。

仮に、iDeCoを通じて運用している投資信託を売却したとしても、そのお金はiDeCoの口座内にプールされ、次の定期預金や投資信託の買い付けに使うことしかできません。

つまり、運用上、厳しいルールが決められているのがiDeCoで、つみたてNISAはもう少しゆるい商品です。

つみたてNISAは掛け金が所得控除にならない

つみたてNISAの税制優遇は、NISAを利用して得た運用益のみが非課税になります。

年間40万円をフルでかけたとしても、その40万円に対する税制優遇はありません。

一方、iDeCoは、最終的な運用益が非課税になるのはもちろん、掛け金そのものが所得税・住民税の控除対象になります。

例えば、サラリーマンなら毎月23,000円、筆者のような自営業者ならば毎月最大で68,000円までが収入から引かれます。

つまり、税制優遇度合いで言えば、つみたてNISAのほうが弱いといえます。

つみたてNISAは投資信託のみ選べる

つみたてNISAの対象商品は、その全てが投資信託です。

一方、投資信託以外に預金や保険商品も選択できるのがiDeCoの特徴。

すなわち、つみたてNISAは積極的に「資産運用」「資産形成」という言葉が見えている人のための商品とも言えます。

「初めての投資で損失はちょっと怖いんです」というあなたには、つみたてNISAは少しハードルが高いかもしれません。

つみたてNISAとiDeCoで選べる投資信託の違い

そもそも「つみたてNISA」もiDeCoも、制度を通じて選択できる商品は、利用する金融機関によって異なります。

「つみたてNISA」は制度開始前に金融庁が厳しい制限を加えたことから、選択できる商品のほぼ全てが資産形成向きな投資信託に絞られています。

一方、iDeCoの商品は「つみたてNISA」のような制限が設定されなかったため、「ぼったくり商品」が混じっている金融機関も多いです。

そういう観点で見ると、投資初心者が投資信託を選ぼうとしたときに、失敗する可能性が低いのが「つみたてNISA」です。

iDeCoは、始める前に利用する金融機関を慎重に検討しなければ、ハズレを引いてしまう可能性がまあまああると言えます。

つみたてNISAの運用期間は最大20年

「つみたてNISA」には最大20年間という運用期限が設定されています。

関連記事:「つみたてNISA」と「一般NISA」どっちを使えばいい?

一方、あなたが40歳よりも若いならば、期限のないiDeCoを利用することで、つみたてNISA以上に長期投資を実現できます。

なお、計算上は投資信託はできるだけ長く運用したほうが有利です。

関連記事:投資信託の運用年数と元本が割れる確率の関係

どちらも長期投資に適した制度ではありますが、あなたが40歳未満ならば、iDeCoはさらに強力な長期投資のための非課税制度になりえます。

つみたてNISAは無料で利用できる

つみたてNISAは、口座管理料や維持費の類が一切不要で、無料で利用できるメリットがあります。

一方、iDeCoは金融機関にもよりますが口座管理手数料のほか、国民年金基金への手数料支払いも必ず発生します(この支払いは、あなたが拠出した掛け金から自動で引かれます)。

SBI証券や楽天証券など、口座管理手数料ゼロ円の金融機関も出てきましたが、一般的には年額5,000円~6,000円程度発生することも多いです。

やはりこの点も、iDeCoを始める前に利用する金融機関を慎重に検討しなければ、ハズレを引いてしまう可能性があると言えます。

投資初心者にとってはちょっと難しいポイントなんですよね。

つみたてNISAとiDeCoの違いから投資配分を考える

以上のように、つみたてNISAとiDeCoには、運用ルールと税制面において、様々な違いがあります。

そこで、これら違いに基づいて、つみたてNISAとiDeCoへの投資配分や運用方法を考えることになります。

途中で取り崩すおそれのあるお金は「つみたてNISA」

上述の通り、iDeCoでは一度預けてしまったお金を出金することはできません。

そこで、例えば、

  • 自動車や住宅の購入資金
  • 子供の養育費

など、あなたが60歳以前に取り崩す可能性のあるお金は、つみたてNISAを利用することになります。

本当は20年フルで使って欲しい

ただ、筆者のホンネを言えば、つみたてNISAを利用していても、20年間フルで投資し続けたほうが良いと思います。

投資信託を利用した投資では、過去の研究に基づく限り、できるだけ長く運用したほうが元本割れの可能性が少なく、運用上有利な結果を得やすいからです。

関連記事:「つみたてNISA」はなぜ20年?資産形成に役立つ長期分散投資の魅力

税制優遇を受けたいならば「iDeCo」

つみたてNISAは、投資したお金自体には税制優遇がありませんので、あなたが

  • 将来、特に老後に備えたい
  • もっとお金を貯めるために、税金を安くしたい

と考えるなら、iDeCoを選ぶことになります。

優先順位はiDeCo > つみたてNISA

これは筆者なりの考えですが、iDeCoとつみたてNISAを併用した場合に、その優先順位は「iDeCo > つみたてNISA」とすべきだと思います。

  1. まずiDeCoの拠出額上限まで投資枠を利用する(あなたがサラリーマンなら、拠出額は毎月23,000円まで)
  2. iDeCoを利用して、かつお金に余力があるなら「つみたてNISA」を上限まで利用する
  3. つみたてNISAを利用して、まだ余力があるならば、その他金融商品を選ぶ

このケースでは、あなたの老後まで取り崩せない制約がつきます。

しかし、iDeCoの所得税・住民税控除を利用して、毎月の税金を安くできますので、より加速度的にお金を貯めることが可能になります。

また、上述のとおり、長期投資の優位性を考えたときに、(あなたの年齢にもよりますが)より長く運用できるiDeCoだと思います。

頑張ってiDeCoとつみたてNISAを併用しよう

理想はiDeCoとつみたてNISAの併用ですよね。

もし、会社員のあなたが両制度の掛け金上限まで利用するとなると、

  • iDeCo:23,000円/月
  • つみたてNISA: 33,333円/月

となり、おおよそ5.6万円/月の投資となります。

例えばこのペースで20年間継続できると、5.6万円 × 12ヶ月 × 20年 = 1,344万円に達します。

うまく利益が乗れば2,000万円程度になっているかもしれませんね!

まとめ

  • つみたてNISAは途中で取り崩せるが、税制優遇はNISAを利用して得た利益のみ
  • iDeCoは途中で換金できないが、税制優遇は利益と掛け金と効果抜群
  • 筆者なりの優先順位は「つみたてNISA > iDeCo」いずれにせよ、途中で取り崩す可能性のあるお金は投資しないようにしたい

ほかにもつみたてNISAとiDeCoでは、どんな商品を投資するか、とか、両者で保有する商品は何にするか、とか悩むポイントが多いですよね。

そのあたりの話は、また別の記事で紹介していきます。

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