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【海外ETF】PAK(Global X MSCI パキスタン ETF)って激安って思ったら、相応の理由があったという話

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myINDEXの世界のPER・PBRを見ていて、「パキスタンってPERもPBRも低いな」と思って調べてみたら、実は経済危機に陥りそうだったって話です。結論から述べると、そもそも貿易赤字が続く中で、最近の中国の「一帯一路」構想の影響で、さらに赤字を抱えてしまい、国際通貨基金(IMF)に支援を要請するような状況でした。

そんなパキスタンに投資するなら、Global Xシリーズの「PAK(Global X MSCI パキスタン ETF)」を利用できます。1口わずか6ドルちょっと(2019年9月時点)なので、新興国の経済の脆弱性やインドとのカントリーリスクを踏まえても投資したい人はお選びくださいってことで。

なお、配当利回りが7%台と高いのですが、企業としてはそれだけ配当を出す余力はあるのかな?とはちょっと疑問に思ったところです。

パキスタンETFは2019年9月現在で、サクソバンク証券でのみ取り扱っています。

サクソバンク証券
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PAKの基本的な特徴

PAKとは

PAK(Global X MSCI パキスタン ETF)は韓国に拠点を置く金融グループ「Mirae Asset」が設定した上場投資信託(ETF)の1つで、パキスタンの株式市場に投資します。ベンチマークは「MSCI All Pakistan Select 25/50 Index」です。

The MSCI All Pakistan Select 25/50 Index is designed to represent the performance of the Broad Pakistan Equity Universe, while including constituents with minimum level of liquidity and applying the MSCI 25/50 Indexes methodology.

出典:MSCI All Pakistan Select 25/50 Index | MSCI

パキスタンはいわゆるMSCIエマージングマーケットインデックス(MSCI社が定めた新興国株式のインデックス)に属する一国です。そのため、新興国に投資するインデックスファンドなどを買っていれば、知らぬ間に投資している国の1つです。

経費率などのスペック情報

PAKの特徴(2019年9月22日時点)
正式名称Global X MSCI パキスタン ETF
ティッカーPAK
経費率0.87%
配当利回り7.24%(!)
配当月年2回
6月/12月
投資対象パキスタン株式
ベンチマークMSCI オールパキスタンセレクト 25/50 インデックス
価格6.19(記事執筆時)
最新の価格は→ヤフーファイナンス
純資産38百万ドル
(約41億円)
MSCI Pakistan ETF
Global X MSCI Pakistan ETF (PAK) provides investors access to the largest, most liquid companies in Pakistan

分配金は年2回

PAKの分配金分配履歴

出典:https://www.globalxetfs.com/funds/pak/

2018年までは年1回だったようですが、2019年は6月と12月の年2回を予定しています。1口わずか6ドルちょっとで買えるというのに、分配金は0.4~1ドルほどと利回りの高さが目立ちます。

あまり良く知らない。パキスタンの現状

農産品・衣料品を輸出し、石油製品などを輸入する貿易赤字国

PAKの投資先はパキスタン株式です・・・といっても、正直知らないことだらけですねw以下はPAKの構成業種を示したもので、主に金融、素材、エネルギー関連で大部分を占めています。

PAKの構成業種

出典:https://www.globalxetfs.com/funds/pak/

構成上位10銘柄は以下の通りで、肥料メーカーのほか、資源開発や電力、金融関係の企業が並びます。

  1. Oil & Gas Development Co Ltd
  2. Engro Corp Ltd(※肥料メーカー)
  3. Pakistan Petroleum Ltd
  4. MCB Bank Ltd
  5. United Bank Ltd
  6. Lucky Cement Ltd
  7. The Hub Power Co Ltd
  8. Bank Al Habib Ltd
  9. Pakistan Oilfields Ltd
  10. Fauji Fertilizer Co Ltd(※肥料メーカー)

2017年現在でパキスタンの主な輸出品は農産物や衣料品です。逆に石油や石油製品などを海外から輸入しています。工業の発展は、まだまだこれからといったところでしょうか。

以下はJICAの資料から引用した、パキスタンの貿易額の推移を示すものです。ご覧の通り、常に貿易赤字の状態が続いており、これがパキスタン経済に悪影響を与えています

パキスタンの貿易額推移

出典:https://www.jica.go.jp/priv_partner/case/field/ku57pq00002azzsv-att/invest_pak_env01.pdf

https://www.jica.go.jp/priv_partner/case/field/ku57pq00002azzsv-att/invest_pak_env01.pdf

貿易赤字の原因の1つ:中国・パキスタン経済回廊(CPEC)

中国・パキスタン経済回廊とは中国が掲げる「現代版シルクロード構想(一帯一路)」の1つで、周辺地域のインフラ整備や貿易促進をめざす思想のことです。この一帯一路の中で、パキスタンは中国と「中国・パキスタン経済回廊(China Pakistan Economic Corridor:CPEC)」の計画を進めています。

カーン首相(パキスタン首相)は「習近平(シー・ジンピン)国家主席が提唱した『一帯一路』は地域と国際間のつながりを強化する」と称賛した。両国は一帯一路の一環で、発電所や道路などのインフラを約620億ドル(約7兆円)かけて整備する「中パ経済回廊」(CPEC)の建設を進めており、その加速でも一致した

出典:中国とパキスタン、「一帯一路」で協力継続 | 日本経済新聞

ただ、事実上は中国企業の強引な開発のために、途上国が開発資金を負担したり、株式や土地などの資産を取り上げられるなど、そのやり方は問題視されています。パキスタンも例外に漏れず、対外収支が悪化しています。

パキスタンはCPECに必要な電気設備や鉄鋼製品などの輸入急増で、深刻な外貨不足に陥っている。10月19日時点の外貨準備高は78億ドルと2年前に比べておよそ6割減り、対外的な支払いが滞りかねない状況だ

出典:中国とパキスタン、「一帯一路」で協力継続 | 日本経済新聞

パキスタンは今や経済危機に陥り、620億ドル(約6兆9100億円)規模の中国関連プロジェクトは半分も進まないまま建設にブレーキがかかっている。中国によるインフラ構造物は全て中国国有企業が建設しているが、パキスタン政府は中国政府の融資に対する返済保証を義務付けられている。

出典:経済危機深まるパキスタン、一帯一路で泥沼に | MSNマネー

株価関連のデータを見ると「まったく期待されていない」

というわけで、経済的な問題を抱えていることから、パキスタンの株価は低迷しています

実際ハイリスクローリターンな成績である

MSCI オールパキスタンセレクト 25/50 インデックスのデータによると、2019年8月末時点での実績PER(株価収益率)は6.20倍、PBR(株価純資産倍率)は0.86倍で、PBRに至ってはいわゆる「解散価値」である1倍を割れています。

myINDEXの2019年8月時点の世界各国のPERとPBRを見ると、パキスタンは掲載されている国の中で3番目にPERが低く、やはり3番目にPBRも低くなっています。

世界各国のPER・PBR・時価総額 (毎月更新) - myINDEX

おそらく割安というよりも、まったく期待されていないと表現するのが正しい状況かと思います。

さて、2010年以降のチャートはこちら。一時期はエマージングマーケット指数を上回っていましたが、2017年ごろからは失速してしまい、現在はほぼ同値にまで下がってしまいました。これは2016年8月まではIMFの融資制度が行なわれていたのに対し、2017年に入りCPECの影響で対外収支が悪化したことが懸念されたためです。

MSCIオールパキスタンセレクトのネットリターン

出典:https://www.msci.com/documents/10199/683b6777-69bd-4adf-a2d6-1e7ff9df7deb

そのため、この指数のリスクは20.8%(5年平均)、年率リターンは1.05%(2010年以降)という、とんでもなくハイリスクローリターンな成績になっています。

いやーこれぞ新興国株式ですねw

以下はPAKの株価チャート。2017年には1口17ドルあったのが、いまや6ドルちょっとです。

PAKのチャート

出典:https://finance.yahoo.com/chart/PAK

しかし、将来には期待したい!!

パキスタンは人口が多い国で、2013年現在で約1.8億人の人が住んでいます。この人口は2050年んいは約2.7億人に達する見込みです。

世界の将来推計人口 国別ランキングと推移(2050年・2100年)【国連予測】世界ランキング統計局
政治、経済、ビジネス、社会、文化など、世界の様々な分野のランキングデータ・統計情報をお伝えする専門サイトです

2017~50年の間に予想される世界人口の増加のうち、半数以上はインド、ナイジェリア、コンゴ民主共和国、パキスタン、エチオピア、タンザニア、米国、ウガンダ、インドネシア、エジプトの10か国の人口増によるものとなる見通し。

出典:世界人口は2050年に98億人超に、中国・インドの順位が逆転 | Forbes

人口増加は必ずしも株価の上昇を約束しませんが、まったく期待されていない国に何かポジティブな話題が出たときには、株価は大きく上昇する可能性があります。1口わずか6ドルちょっとで購入できるのですから、そういった可能性には賭けてみたいと思ったのです。

何らかの理由で早期償還してしまったりしたら悲しいですけど、別にこのETFが資産形成の本命ではないので、そこは笑って許しましょう。

もう1つの投資リスク:インドとのカントリーリスク

ご存知の通り、パキスタンはインドと仲の悪い国です。過去には戦争や核開発競争もやってますし、中国やイスラムの国々も近隣にあることから、カントリーリスクは高いと予想されます。

印パ戦争 - Wikipedia

カーン政権はインド及びアフガニスタン等近隣国との関係を重視しており,関係改善に向けた取組を継続

出典:パキスタン・イスラム共和国 | 外務省

先にも述べたように、パキスタンはMSCIエマージングマーケットインデックスに含まれる国ですから、例えばeMAXIS slim 新興国株式インデックスやVWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)に投資すれば、その中に含まれます。あなたが「新興国」好きで無ければ、それらの投資信託やETFを選ぶだけで十分だと思います

PAKに投資できる金融機関

2019年9月現在で、サクソバンク証券で取り扱っています。

サクソバンク証券
サクソバンク証券のウェブサイトを見る

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筆者はEWCを買うためにサクソバンク証券に口座を開いてしまったので、その流れで買おうかと思っていますw

また、人とは違う銘柄がポートフォリオに組み込まれていく・・・w

まとめ

  • PAKはパキスタン株式に投資できる海外ETF。1口約6ドル(2019年9月時点)という安さ
  • 2016年までIMFの融資を利用していたが、近年はそもそも輸入超過であったことに加えて、中国とのCPECの影響で対外収支が悪化し、株価が低迷する要因になっている
  • パキスタンは新興国株式ファンドなどに含まれることが多いので、普通はそれらで十分

というわけで、パキスタンって株価安いし、PERとかPBRとか低いなーと思ったら、相応の理由があった、というお話でした

でも、まあ20年ぐらい保有すれば、ETFが償還されない限りは利益でると思うんですけど、どうでしょうか??

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  • 金融商品の時価は変動しますので、投資元本を割り込む可能性も承知の上で投資するようになさってください。
  • 本コンテンツで紹介している金融商品は、将来必ず値上がり・利益が生じるとは限りません。
  • 筆者調査の上で記事を執筆しておりますが、記事には不備・間違いが含まれる可能性がございます。必ず、あなたご自身が確認するようになさってください。
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