投資信託と債券投資は何が違うのか。どちらを選べば良いか

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債券投資は社債や国債などへの直接投資です。
投資信託は社債や国債などに投資する運用機関への投資で、間接的に社債や国債などを買っているのと同義です。

ただし、投資信託の投資先は必ずしも社債や国債に限らない点で注意を要します。
株式に投資する投資信託もたくさんあるからです。

債券への直接投資には、10万円かそれ以上のお金を要します。
一方、投資信託は1万円か、それ未満から開始できます。

債券投資と債券に投資する投資信託では、理想的には債券投資が儲かります。
投資信託は間に運用機関が入るため、利益から運用コストが引かれるためです。

以上を踏まえ、金銭的にクリアできるなら債券投資を、難しいなら投資信託を選ぶのが良いです。

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はじめに

株式投資に比べると、投資信託と債券投資は少しイメージが付きにくいです。
なんとなく株に比べると安全なイメージもありますが、不明な点が多く、投資に踏み切ることができないこともあるはずです。

これまで紹介してきた、

と同じで、投資信託と債券投資は、それぞれ一長一短があります。
絶対的にどちらが良い、というものではなく、あなたの予算や日常生活を省みて選択していくのが良いです。

もちろん、投資信託と債券投資は同時に行うことが出来ます
個別株への投資も含め、リスクリターンに応じて選択していくのが良いです。

投資信託と債券投資は何が違う?

投資信託を始めるか、債券投資を始めるかは、それぞれがどのような特徴を持っているかを把握することで選択しやすくなります。
ここでは両者の特徴を見てみましょう。

なお、ここで示す債券投資とは個人向け国債を除く、個別の債券投資(債券投資の始め方。債券を買う方法とは?)です。
個人向け国債との比較は個人向け国債と投資信託は何が違うのか。どちらを選べば良いかをご覧になってください。

投資信託の特徴

投資信託は投資を仕事とする運用機関への投資です。
その運用機関の投資先によって、国内債券や海外債券とグループ分けされています。

概要は投資信託の始め方。そもそも投資信託って何?株式投資と投資信託は何が違うのか。どちらを選べば良いか個人向け国債と投資信託は何が違うのか。どちらを選べば良いかでも紹介しています。

  • 1万円程度から投資可能
  • 投資信託の投資先もリスクリターンも商品ごとに異なる

投資信託は幅が広いので、ここでは海外債券に投資する投資信託を考えてみます。

海外債券に投資する投資信託の特徴

海外債券に投資する投資信託は、海外の国や企業の債券を購入し、その売買益や利子収入を投資信託の収入源とします。
私たちはこの投資信託に投資することで、この売買益や利子収入を得ます。

日本国債と異なり、海外債券は魅力的な利回りのものが多いです。
例えば、ブラジル国債は利回り10%近くに達します。

ですが、これらの債券を私たちを買うことは困難です。
理由は簡単で、

  • 販売単価が高い
  • そもそも購入経路が無い

からです。
投資信託はこのような債券へのアクセスを容易にしています。

その代わり、間に運用機関が入るため、その運用コスト(信託報酬)が発生します。
信託報酬を差し引いた額が私たちの利益です。

債券投資の特徴

債券投資は私たちが直接国債や社債を買う投資方法です(詳しくは債券投資の始め方。債券を買う方法とは?)。

投資信託と異なり、こちらは私たちと債券の間に運用機関を挟みません。
権利を買ったら、その債券の名義人はあなたです。

運用機関を挟まないため、余計な運用コストがかかりません。
国内電力各社の社債など安全性の高い債券もありますので、ある程度のお金があるなら、良い選択肢になるはずです。

債券投資を始めるとき、私たちは市場で売りに出されている債券から選びます。
市場に出ていない債券は買えません。

また、全ての証券会社が同じ債券を販売するとは限らない点に注意を要します。

販売場所やタイミングによって、商品選びが大きく変わってしまうのが債券投資の特徴です。

表にまとめると・・・

表1. 投資信託と債券投資の比較

投資信託債券投資
費用数万円以内数万円~数百万円
売買時間月~金曜日
(休日注文は月曜日に処理)
月~金曜日
(休日注文は月曜日に処理)
ただし募集期間中に限られる
投資範囲全世界(日本国債も含む)全世界(日本国債も含む)
価格変動要因投資国の景気動向など金利との関係。需要と供給
(償還まで保有すれば元本は戻る)
価格変動の大きさ個別株式より小さいものも多い債券の種類による
外貨建て債券は為替リスクも付くため大きめ
中途換金換金申し込み後数営業日以内可能(買い手がつけば)

投資信託と債券投資のどちらを選ぶか

ここからは投資信託と債券投資の違いに基づき、どちらに投資を行うかを検討します。

  1. 投資金額はいくらか
  2. 投資したい債券は何か
  3. どの程度の期間保有するか
  4. 元本保全性をどの程度求めるか
  5. どちらの運用が適しているか

投資金額はいくらか

投資信託は少額から投資できますが、債券投資は大金が必要なものも多いです。

例えば、主要な債券投資の1つである米国債は約10万円から購入できます。
一方、投資信託で購入できる「米国国債ファンド為替ヘッジあり(年1回決算型)」は約9,300円(2017年1月26日現在)で購入できます。

あなたが少額投資を行うなら、投資信託が買いやすいです。

投資したい債券は何か

投資信託は原則常時募集を行っています。
例えばブラジル国債やトルコ国債といった国債も、投資信託を通じて投資できるのです。

ただし、投資信託は債券への間接投資を実現しますので、債券をあなた名義で保有することはできません。
また運用側の取り分もありますので、個別の債券の利回りを全て享受することもできません。

一方、債券投資は、債券市場に商品が無ければ購入できません。
買いたい商品を買えるかどうかはタイミング次第なのです。

例えば、新発の国内社債は募集期間が10日程度と短いです。
このタイミングを逃すと、誰かが中途換金して市場に出てきたもの(既発債)を探すことになります。

当然誰も換金しなければ市場には出てきません。

条件の良い社債は、個人向けの販売に出てくる前に機関投資家らに買われてしまうケースもあります。
「いつでもすぐに手軽になんでも買えるよ」とはいかないのです。

どの程度の期間保有するか

投資信託も債券も運用期間のルールは似ています。

  • 投資信託・・・任意の期間で運用できる(運用期限がある場合はその期限まで)
  • 債券・・・任意の期間で運用できる(債券の返済期限を迎えるまで)

投資信託も債券も売却したくなったらいつでも売却できます
いずれも時価で売買しますので、元本が割れる場合も利益が出る場合もあります。

この換金性は投資信託が優れます。
債券は買い手がつかないと売れない場合があります。

元本保全性をどの程度求めるか

投資信託は、たとえ債券に投資するものであっても、「償還まで保有したら額面金額が戻ってくる」という約束はありません
運用益が乗っていれば元本 + 利益が戻りますし、運用に失敗すれば元本 – 損失が戻るお金です。

それに対し債券投資では、貸し倒れしなければ返済時に額面金額が戻る特徴があります。
この点は個人投資家が債券投資に興味を持ちやすい理由の1つです。

なお、外貨建ての債券投資は、外貨ベースでの額面は戻っても、円換算では元本が割れる場合があります。
為替相場が円高に進むほど運用結果は不利になります。

どちらの運用が適しているか

まとめると以下のようになります。

  • 少額で投資したい場合や、特に商品にこだわりが無い場合には投資信託
  • 社債など特定の商品が欲しい場合や、将来お金が戻ることをに期待したいなら債券投資

1つのポイントは投資金額の違いです。
例えば、10万円の運用ならば投資信託を選んだほうが柔軟な運用ができます。

債券は満期まで保有すれば額面が戻る可能性があります。
国内債券や国内社債を中心に運用するなら、ローリスクの安定的な運用が見込めるはずです。

投資信託の運用が適している人

投資額が少ない若年層に最適です。
1万円から、もしくは500円から積み立てできるため、収入によらず誰でも選択できます。

投資信託は、長期にわたっての積立投資(月々500円から積立できる積立投信!1年間でわずか6000円の投資)が一番手軽で利益を見込みやすい投資方法です。

積極的に資産を築きたいならば、こちらの利用をオススメします。

債券の運用が適している人

投資信託の値動きさえ怖いと思う場合や、まとまった投資額(100万円以上)を持っている場合は債券の直接投資もオススメです。
金額の高さから、おそらく中高年層がその投資主体になるはずです。

若年層でも購入しやすい債券に外貨建て債券があります。
例えば、米国債投資に興味があるなら、10万円程度で購入できる既発債を物色するのもオススメです。

運用時に注意すること

  1. 投資信託
  2. 債券投資

投資信託

投資信託はその投資先の商品が多様で、一口に投資信託と言っても、リスクリターンは千差万別です。
株式同様にハイリスクハイリターンな商品も混じっていますので、選択に注意なさってください。

債券投資

債券投資の主なリスクは、

  • お金が返済されないデフォルトリスク
  • 為替変動で評価額が下がる為替リスク(外貨建て債券のみ)

です。

元本保全性を重視するならば、債券の格付けがA以上を目安に選ぶのが良いです。
B以下(具体的には格付け企業ごとに異なる)はハイイールド債と呼ばれ、投機的な債券として扱われます。

また、債券には運用に条件がつく劣後債や仕組み債など、選択が難しいものも販売されています。
運用に慣れないうちは、日本国債(利付国債。現在は募集停止)や米国債など、単純な仕組みのものから選んでいくことをお勧めします。

まとめ

以上です。

まとめると・・・

表2. 投資信託と債券投資のどちらが良いか

選ぶ商品
投資金額で決めたいより少額で投資できるのは投資信託
元本維持にこだわりたい国内債券への直接投資
目安として債券格付けが高いものを選ぶのが良い
利回りにこだわりたい投資信託外貨建て債券
国内債券は投資信託も直接投資も利回り低め
運用期間で決めたい運用期間を自分で決めるなら投資信託
債券も中途換金できるが額面は保証されない

です。

なお、個人的には将来は米国債に投資してみたいと考えています。
現在米国債はETF経由で保有していますが、せっかくなので直接投資もしてみたいと思うためです。

債券投資を主体に行いたい場合は、SMBC日興証券かHS証券がオススメです。
両証券会社は債券の取り扱いが多い印象を受けます。

ただ、ネット証券でも外貨建て債券を中心に取り扱いがあります。
SBI証券や楽天証券に口座を持っていれば、購入できる機会もあるはずです。

最後に、1つの証券口座で投資信託も債券も同時に投資できますから、両方持ってみるのもオススメです。

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