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投信初心者が買ってはいけない投資信託

投資信託で失敗する理由の1つは、なぜ基準価額が動いているのかよくわからないまま買ってしまうことです。 基準価額が動く理由がわからなければ、基準下落時に手放すべきかホールドすべきかの判断ができません。 さらには、今後上昇するのかさらに下落するのかの判断も出来ません。

投資信託を始めたばかりの初心者の方は、なぜ基準価額が動いているのか判断できるものから始めたほうがよいと筆者は考えます。 最初から複雑怪奇な投信を購入するのは控えるべきです。

公開:2015年03月18日 最終更新:2016年06月15日

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はじめに

投資信託自体は、たしかに手軽に様々なものに投資できる魅力がありますが、一方で初心者向けとは思えないほど複雑な商品設計がされた投資信託も存在します。 そこで、ここでは筆者が考える「初心者が買ってはいけない投資信託」がどのようなものかをご紹介します。

ここで挙げているものを選択肢から省くと、投資信託を選ぶ面白みは減るかもしれません。 しかし、きちんと知識が身につけば、ここに挙げている投資信託がどういったメリットとデメリットがあるかも判断できるようになります。

それがわかってから選択肢に入れても良いと思うのです。

投資信託で損を出してしまう理由

筆者が思うに、投資信託で損を出してしまう理由の一つは、なぜ基準価額が下がっているのかがわからないことだと思います(参考:投資信託で失敗してしまう3つのポイント)。 これがわからないと手放すべきか、ホールドすべきかの判断もできません

結果として、さらにずるずる値が下がってしまい、含み損を抱えてしまうケースが多いのでは?と感じています。

初心者が投資信託を選ぶ際に気にして欲しいのは、シンプルイズザベストだと思います。 すなわち、なぜ基準価額が上がるのか/下がるのかが簡単にわかるものが良いです。

買ってはいけない投資信託

通貨選択型の投資信託

通貨選択型の投資信託は、「株式(債券)などの収入に加え、為替での金利を分配金に上乗せします」という売り文句で販売されています。 具体的には、ブラジルレアル、トルコリラ、メキシコペソ、オーストラリアドルなどが対象通貨になります。

このタイプは、投資対象国の株式や債券価格の変動とは別に、通貨の取引対象になる第三国の為替(主に新興国)の影響を大きく受けます。 そのため、それぞれが基準価額をコントロールする要因となり、今後の価格推移を読みにくくなります

こういったタイプの投信に投資をしたければ、日米のみならず、世界の為替相場の先行きにも注目するようにしてください。 通貨選択型の投資信託の詳細は、通貨選択型の投資信託って何?をご覧ください。

カバードコール戦略

オプション取引の一種であるカバードコール戦略は、値下がり時に利益を出す為の運用手法です。 あなたが投資信託の商品選びを行っていれば、オプションプレミアムという言葉とともに説明されている記事をご覧になったことがあると思います。 これを用いている投資信託については、たとえ分配金が多くとも避けたほうが無難です。

残念ながら、カバードコールは投資信託の基準価額の値動きを複雑にする要因の1つで、将来どう値動きするか予想するのが難しくなります。

絶対収益を追求する投信を除いて、筆者はこれを利用している投資信託の購入は総じてお勧めしません。 カバードコールの詳細は、毎月分配型投信で利用されているカバードコール戦略とは何?をご覧ください。

分配金が決算月以前の収益に依存している投資信託

少々本筋から離れますが、基準価額が下がりやすい要因として、分配金が決算月以前の収益に依存している投資信託が挙げられます。 特に毎月分配型の投資信託において見られる傾向です。 このような投資信託は、分配金にまわせるだけの収入が足りないと考えられ、それが長く続くならばいずれ満足に分配できなくなる可能性があります。

分配金が当期の収入に依存しているかどうかは、運用レポートを見て判断することができます。 多くは以下のように表が作成されているはずです。

分配原資の内訳例

決算期 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
当期分配金 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100
当期の収益 12 30 18 20 15 30 25 22 20 50
当期以外の収益 88 70 82 80 85 70 75 78 80 50

この例では、分配金の7~8割が当期以外の収益に依存しています。 収益が足りないと、資産を売却したり他の投資家が投じた資金をもとにしたりして分配を行うしかありません。

いわゆるタコ足と呼ばれる状態になります。

運用レポートの内容をチェックするのは難しいのですが、気になる投資信託を購入する前に、少なくとも過去数回の分配金が決算月の収益から生まれているのか確認することをオススメします。

もし基準価額が下落したら

多くの投資信託は、特定の指数(身近なところで日経平均やTOPIXなど)をベンチマークとして設定し、その指数にあわせるか指数以上のパフォーマンスを出すと定めています。 これは、各ファンドが作成している目論見書に記述してあります。

もし、購入後の投資信託の基準価額が上昇する/下落する場合には、対象となっているベンチマークがどうなっているかもチェックしてみてください。 ベンチマークと基準価額が同時に下落しているならば、株安など相場の影響で下落していると判断できます。 一方、ベンチマークは伸びているのに、投資信託の基準価額が落ちている場合には、株安とは異なる部分に要因がある、などと判断することが可能になります。

まずは値動きの理由を掴むところから

基準価額の値動きの要因がわかれば、どのような投資信託を購入しても利益を出していけるようになると思います。 マイナーだけど利益を出してくれるファンドに投資することもできるようになりますので、是非基準価額が何故動いているのかを判断できるよう調べてみてください。

まとめ

筆者のブログには、基準価額が下がり続ける投信を持っている?方の検索が多いので、こういった記事を書いてみました。 なぜ値動きしているかよくわかっていないのに、その場しのぎ気で「基準価額が下がり続けるのはなぜなのか」と検索してもダメだと思うのです。 大切な自分の資産を増やしていくのですから、よくわからないものには投資しないほうがいいです。

ちなみに筆者は半年ぐらいで投信の仕組みや値動きの理由まで追えるようになりました。 選ぶ楽しさも高まってきましたので、今後はもっといろんな投信に投資していきたいと思います。

いつもご覧頂き励みになります。お気に召しましたら是非シェアしてね!

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