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公開:2017年10月22日 最終更新:2017年10月22日

【書き起こし】マネックス、東証、ブラックロック・ジャパンが考える国内ETFの魅力と未来(2017年10月20日)

マネックス、東証、ブラックロック・ジャパンが考える国内ETFの魅力と未来

2017年10月20日、筆者は東京証券取引所(東証Arrows)で行われたマネックス証券の新しいロボアド「マネックスアドバイザー」の発表会に行ってきました!

以下は、その発表会で行われた「マネックス、東証、ブラックロック・ジャパンが考える国内ETF(上場投資信託)の魅力と未来」という20分の座談会の内容を記事に起こしたものです。

発表者は、

  • 松本 大 様:マネックス証券 取締役会長
  • 三木 誠 様:東京証券取引所:金融リテラシーサポート部 課長
  • 新井 洋子 様:ブラックロック・ジャパン ETF事業部ディレクター インベストメント・ストラテジスト

また、進行役として、株式会社フィスコのマーケットレポートである三井 智映子様が担当されています。

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2017年現在のETFの動向について

※敬称略にて進めます。

三井「それではどうぞよろしくお願いいたいます。現在のETFの動向についてお伺いしてまいりたいと思います。三木様いかがでしょうか」

三木「東証の三木でございます。ETFの現在の動向なんですけども、ETFは信託報酬が様々な金融商品の中でいちばん安いというのが、最大の特徴かなと思っております。

つみたてNISA」が導入される流れの中で、公募投信(投資信託)の信託報酬が値下げ傾向にある状況だと思っております。

今回iシェアーズ様のETF(iシェアーズ TOPIX ETF。証券コード:1475)は信託報酬が0.06%ということで、公募投信の中でいちばん安いもので0.17%(iFree TOPIXインデックスなど)のものよりも、まだまだ安い状況にあるのがETFの現在おかれている状況かなと」

iシェアーズ TOPIX ETF | ブラックロック

三木「もう1点、急成長したETFはどれかなという話も有ります。ETFは本格的にスタートしてから17年経ちまして、さまざまなETFが上場しております。

ご存知の通り、日銀(日本銀行)がETFをたくさん買っているということもありますので、TOPIXや225(日経平均株価を構成する225銘柄に連動するもの)を中心に増えている銘柄もありますが、今急成長しており、伸び率で1番が米国債券の物。2番がREITのもの。「高配当」というキーワードを通じて、個人投資家のお金が入ってきているのではないかなと、東証では考えています。

三木「2017年の新顔として、日経平均高配当株50や日本株高配当といったものが、1年弱で100億円を超えるお金が集まってきております」

三木「このように、面白いテーマで上場すると、新しいニーズが生まれるのではないか、と考えています」

ETFの課題とは?

東京証券取引所が考えるETFの課題

ETFを買う投資家は積立投資に興味がある

三木「東証ではETFをどのように使っているか、市場動向調査を行ったところ、大変面白いデータが出ました。ETFを買う投資家が、定期的に一定額を積み立てを行いたいとお考えの個人投資家は、一般の個人投資家よりも高い割り合いが出ていることがわかりました。

今、東証のETF市場で一定額の積み立てがしやすいか、と言われると、必ずしもそうではないかなと思っておりまして、今回の「マネックスアドバイザー」がこの課題を解決するブレイクスルーになるのではないかと思っております」

三井「はい、ありがとうございます」

ブラックロックが考えるETFの課題

三井「それではグローバルで活躍されているブラックロックさんから見ると、課題というのはどのように見えますでしょうか」

新井「ブラックロックの新井と申します。よろしくお願いします。ブラックロックではETFを設定しておりまして、「iシェアーズ」というブランドで展開しておりますが、 iシェアーズ は世界にも上場しておりますので、世界市場の規模で見ると、2017年9月末時点で純資産が4.3兆ドルほどございます。2016年に3兆ドル越えということで、今年に入っても市場に拡大が続いております。年初来の資金フローを見ましても4850億ドルと、非常に大きな伸びでございます。

日本の市場も拡大傾向ではございますが、ブラックロックとしてはまだまだ成長機会のある市場であると思っておりまして、我々も日々いかに個人投資家の裾野を広げるか、が大きな課題であると考えております。その中で考えますのが、1つはやはり個人投資家のために使いやすいETFの商品を開発すること。まさに、我々「iシェアーズ」がやるべきことだと日々思っております。

それに加えまして、ETFをどのように活用していったらよいか、利用方法も指南していく必要があるのではないか、と。ETFが拡大してきた米国の歴史を紐解きますと、米国ではファイナンシャルアドバイザーと呼ばれる、個人投資家に指南・アドバイスの役割を果たす人たちがいまして、その中で発展してきております。

今回「マネックスアドバイザー」という形でマネックス証券さんの提供するツールが、ETFの活用方法を啓蒙する・助言をする有意義な機会になるだろうと、非常に楽しみにしている状況でございます」

三井「ありがとうございます」

ETFの課題解決に期待される「マネックスアドバイザー」

ETFの課題解決に期待される「マネックスアドバイザー」

三井「ETFの課題の解決法として、「マネックスアドバイザー」への期待を伺えましたけども、いかがですか松本さん」

松本「ETFと投資信託と何が違うんだろうと私も思ったりして、みなさんも思わないのかなと興味はあるんですけども、ETFは(市場で取引できるので)値段が見えるという透明性がわかりやすい。それが流動性に繋がって、個人投資家の見る目がそこにひきつけられたり、流動性が増えるとコスト(売買価格の差で生じるスプレッド)がさがり、コストが下がると流動性が増えて、それを使って色々な資産運用の方法が生まれてくる。そういう良いスパイラルが、ETFの運用が始まった15~20年ぐらいで起きてきたのではないか、と思っております。

ETFは棚においておくだけならば、投資信託とはあまり変わらないと思っておりまして、ETFは積極的に関わって行くことで、いっしょにマーケットを耕して流動性を大きく増やして行くものではないのかな、と。

日本のETF市場の状況を見ると、ETFの流動性が足りないという問題があったりして、売買が1銘柄に集中してしまうとか。それはいろいろなETFに対する積極的な興味が生まれるようにしなければいかなと思っています。

そういう点で「マネックスアドバイザー」は放っておくのではなくて、個人投資家が自分で見た上で、「こういうアロケーション(資産配分)になるのか」とボタンを押して、先に行くということの繰り返しなので、そういった形で、個人投資家を導き、それがETFの流動性を増やし、流動性が増えれば目に見えるコストも下がって行く。その結果で投資成績も良くなっていく。マーケット全体も良くなっていくと。冒頭申し上げた良いスパイラル、良い回転を生んでいけるのではないかと。

「マネックスアドバイザー」はETFの本来の魅力、本来の良さを引き出す、良いスパイラルを作るのに貢献できるのではないかと考えておりまして、それが個人投資家にとってもプラスになればいいなと、きっとなると考えております」

三井「ありがとうございます」

個人投資家にとってETFの魅力とは

三井「たしかに個人投資家にとっても、透明性が高いですとか、取引しやすいだとかは良い魅力だと思うのですが、三木さんはETFの魅力について改めて、教えていただけますか?」

三木「大きく3点あるかなと。まず1点目はETFを使うと自動的に分散投資ができますよと。これは投資初心者層に良いポイントなのではないかと思っております。

2番目は東証ETFならではの点で、全アセットクラスに対して、円建て(日本円)で取引できるという点。例えばアメリカのETFをドルで買うことが好きなお客様は良いのですけども、必ずしも全員がそうとは限らないので、円建てできるという点が良いのだろうな、と」

三井「たしかに初心者としては円建てのほうがありがたいですよね」

三木「3点目は松本様からもありましたけども、リアルタイムで取引できる点。買いたいなと思った値段で買えるとか、リアルタイムでできる点が面白い使い方なのではないかなと思っております」

三井「はい、リアルタイムでできるからこそ、今回の「マネックスアドバイザー」が有用なわけですか?」

松本「私、思うんですけども、インターネットの時代でインタラクティブ(対話的、双方向でのやりとり)であって、オンライン証券がこの18年間、個人投資家の間では大きくなった。その1つの理由は、コストなどが全部見えやすいとか、手数料が安いだとか、いろいろあるんですけども、インタラクティブというかエンターテイメント性というか、「自分が投資に関わっているんだ」というのも大変重要な部分だと思うんですよね。そういうところはしっかり大切にしなければいけないと思っていて、リアルタイム性は重要だと思うんですよね。

あとやっぱりリアルタイムで思うのですけども、投信の注文を出しても、誰にも見えないんですよね。結果として値段は付くんですけども、ETFだとそういう需給というものがザラバで見えて、それがマーケットの間でのリアルタイムでのコラボレーションが起きて。リアルタイムかどうかというのは、マーケットに対するエンゲージメントや流動性というところで、(投信と)大きな違いがある。そういったところでETFってマーケットメカニズムにぴったりあっている商品なのではないかと」

個人投資家はどのようにETFを活用する?

個人投資家にとってETFの魅力とは

三井「たしかにETFって個人投資家にとって凄く魅力的な商品だと思うんですけども、プロの投資家から見たETFの活用方法について、新井様に伺っていきたいのですが、個人投資家はETFをどう活用していったら良いのでしょうか」

新井「私が考える、個人投資家のETFの活用の仕方は機関投資家とそんなに大きく変わらないと思っております。先ほどから出ている分散投資であるとか、そういったキーワードが答えになっているのですが、機関投資家も現在行っている主要な手法というのは、複数の資産クラスにまたがって投資することをマルチアセット運用と言ったりしますが、複数の資産に投資することでリスクをコントロールする方法を使っております。

そういった中では、機関投資家ももちろんETFを使っていますし、今回の「マネックスアドバイザー」の中でも、リスクを分散した投資をするということで、手法としては同じアプローチができると考えております。

難しいところとしましては、これまで貯蓄されていた方が、これから投資を始めるということで、今後の市場動向がどうなるのかと、運用手法もそうですが、考えるのがハードルが高い、難しいのではないかと。

その中で1つオススメしたい考え方は、資産を形成する上で今後の世界の平均的な経済成長率ぐらいの資産の増加を目標とすると。今後物価が上昇するのであれば、物価上昇分ぐらいは資産が増えていないと、実際にお金が目減りしているわけですし。そこを防ぎましょうということで始めるのであれば、パッシブ運用(インデックス運用)という考え方があります。世界株式市場に連動する指数に投資しましょうと、ということでございます。

今回の「マネックスアドバイザー」の中にも世界をカバーする商品ラインナップもございます。これで1つかと。

もう1つ言いますと、長期に投資すると。値上がり値下がりがまったく気にならないという個人投資家の方はいらっしゃらない。そこをリスクコントロールする形で債券のETFだったりを加えて、資産の分散を行ったポートフォリオ効果を期待すると。まさに機関投資家が日々やっていることでございます。

最後に一点だけお伝えしたいのは、いろいろなロボアドバイザーもそうですし、いろんなツールで投資を助けるようなサービスも出てくる中で、「じゃあほったらかして運用していけば良いのか」ということではなくて、日々のニュースや市場動向など、投資のことへの関心ぐらいは持って行く必要があるのではないかと。これは決して、日々の値動きに一喜一憂するのではなくて、関心を高めることも、良い投資ができる材料ではないかなと思っております」

新たな選択肢としての「マネックスアドバイザー」

三井「はい、ありがとうございます。たしかに、インフレで、「貯金だけで大丈夫なのかな?」とか年金問題ですとか、終身雇用が崩壊していたりとか、投資しなければいけないんじゃないかと関心は高まっていると思うんですけども、それでもハードルが高いなと思う方に、「マネックスアドバイザー」が役立っていくと思うのですが、松本さんいかがですか」

松本「「マネックスアドバイザー」だけが有用ではないのですけども(笑)、完全お任せのラップが合っている方もいらっしゃるだろうし、バランス型の投資信託を買って、そのまま持ってるというのが合ってる方も いらっしゃるだろうし、中にはマーケットとキャッチボールをしたり、ニュース等を読んでリターンに対するビューを持って、それをポートフォリオに表現するとか、社会やマーケットと自分のやりとりをして運用したいという人もいるだろうし、様々な選択肢があるだろうと。同じ方であっても、いくつかの選択肢があっていいと思うんですよね。

ただ、今回の「マネックスアドバイザー」のような選択肢は今まで無かったので、それをマネックス証券は今回提供できたのは意味が大きいと思っております」

三井「個人投資家から見たら、新たな選択肢が一つ増えたと考えてよいのでしょうか」

松本「はい、今まで無かったので良い選択肢になるのではないかと思っております」

三井「はい、ありがとうございます」

登壇者の3名から最後に一言

三木「私も今までETFのプロモーションをいろいろやってきたところですけども、今回のサービスが個人投資家のお客様に使われることによって、ETFの潜在的な成長力がまだまだあると。これが良いきっかけになって、来年以降ETF市場が飛躍的に伸びればいいなと考えております」

新井「母体ブラックロックは米国の会社でございますが、ETFを利用したポートフォリオが急成長していると社内でも聞いておりまして、日本の投資家の方にこの高揚を届けたいという思いで日々やっております。マネックス証券さんにすべて一任するわけではないですが、国内発のETFを使っていただけるというわけで、個人投資家の方に意味のあるメッセージを送れるということで、非常に楽しみにしているサービスでございます」

松本「機関投資家水準のものを小口で低コストで日本の個人投資家に提供するというのが、マネックス証券の創業以来の理念、考えであり、まさにそれに沿ったサービスであり、完全なパッシブでなくて、ご自身がマーケットや世界のニュースに関わっていく。そういう風にしながら投資を運用をしていくという新しい選択肢をご提供しているものであるので、我々は自信をもってお届けするものですので、ぜひ多くの方に知っていただいて、使っていただければと思っております」

三井「ありがとうございました」

まとめ

日経平均株価が57年ぶりに14営業日連続で値上がりした「14連騰」

  • 現在のETFの課題は個人投資家が期待する活用方法などが十分提供されていないこと
  • マネックス証券が提供する「マネックスアドバイザー」は個人投資家にとって新たな選択肢
  • 様々な投資手法の1つとして。機関投資家が活用する分散投資やリスクコントロールの方法を簡単に真似てみたいなら

ちなみにこの日は、日経平均株価が57年ぶりに14営業日連続で値上がりした「14連騰」を記録した日でした。

  • ここから先、日本株はさらに上昇するか?
  • それとも下落が待っているか?

判断に悩むところですが、こういったところで悩むならば「マネックスアドバイザー」のような分散投資ツールを利用して、投資を始めてみるのも1つの手だと思います。

「マネックスアドバイザー」は2017年10月中にサービス提供開始予定です。ぜひチェックしてみて!

いつもご覧頂き励みになります。お気に召しましたら是非シェアしてね!

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