公開:2017年12月04日 最終更新:2017年12月04日

どのように「つみたてNISA」で商品を選ぶ?見るべき3つのポイント

金融庁のつみたてNISA対応商品ページ

2018年から始まる「つみたてNISA」を利用する際に、どの商品(投資信託)を選ぶか、は大変重要です。

つみたてNISAの対象商品 | 金融庁

言うまでも無く、投資した商品によって20年後の運用成績は変わってしまいますので、将来「こんなはずでは」と後悔しないためにも、慎重に考える必要があります。

とはいえ、

  • 商品が多すぎてよくわからない
  • 自分に最適な商品はどれか

といった悩みはよくありますよね。

というわけで、この記事は「つみたてNISA」で商品を選ぶ際のポイントについて考えていきます。

オススメ商品は「「つみたてNISA」のオススメ商品を教えてください」でも記載しているので、本記事では「オススメ商品」の話題は書きません。

選ぶ際のポイントです。

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120本を越える投資信託を選ぶ際のポイント

カテゴリーは最低12種類にまとめられる

「つみたてNISA」の対応商品は、2017年11月末時点で120本以上あり、「初めての投資家が気軽に商品を選べる」というレベルを超えている現状にあります。

これは、

  • 様々な投資信託の運用会社があり、各社が商品を販売した
  • なぜか1つの運用会社が同一カテゴリに属する商品を複数販売している

といった、業界的な理由も大きいです。

「個人投資家のため」本数が増えてしまったわけではない点がちょっと悲しいですが笑

そこで、投資信託に注目すると何がなんだか分からなくなってしまうため、ここでは投資信託が属するインデックスに基づいて、投資信託を選ぶようにします。

筆者別サイト(東北神託)で書いたものを引用すると、以下のような形です。

  1. 日経平均株価:ユニクロやキーエンスなどの主要225銘柄
  2. TOPIX:東証一部上場の全銘柄(約2,000銘柄)
  3. JPX日経400:日本取引所グループが「投資魅力の高い企業」として算出した400銘柄
  4. MSCI ACWI(All Country World Index):日本を除く先進国(アメリカやEU等)と新興国(中国やインド等)の計46カ国に投資(※)
  5. MSCIコクサイ・インデックス:MSCI ACWIから新興国への投資を除いたもの。日本を除く先進国23カ国に投資。
  6. MSCI Emerging Markets Index:MSCI ACWIから先進国への投資を除いたもの。新興国23カ国に投資。
  7. FTSE Global All Cap:日本を含む先進国と新興国の47カ国に投資に投資
  8. FTSE RAFI Emerging Index:新興国の13カ国に投資
  9. S&P500:アメリカの代表的な銘柄500企業に投資
  10. CRSP U.S.Total Market Index:アメリカの様々な企業4000銘柄に投資
  11. (バランス(2指数、3指数、4指数、5指数、6指数、7指数、8指数)※別の記事にするため、以下の話では省きます)
  12. (その他アクティブファンド)

つみたてNISAの難しい投資信託選びを恐ろしく簡単に考えるための方法 | 東北神託

投資信託は120本以上ありますが、投資信託が連動を目指すインデックス(指数)で言えば、その種類は12種類しかありません。

120本から投資信託を選ぶのは困難でしょうが、12種類から1つか2つを選び出すのは、難易度も下がるかと思います。

そこで、あなたがあなた自身の力で投資信託を選ぼうとしたら、最初に行うべきはインデックスを選ぶことなのです。

普段どの程度、日本に「投資」しているか

12種類からさらに絞り込む際に重要な点として、「日本に投資するかどうか」があります。

これは何も「日本の将来が悲観的だ」という話ではなく、多くの人はどうしても日本の資産(円貨資産)にバランスが偏りがちなのです。

そりゃ、日本円で現金や預金を持っているのですから、当然ですよね?

それを踏まえ、先の12種類のカテゴリの話に戻ります。

先に挙げた指数には、日本に投資するものもありますし、日本に投資しないものもあります。

例えば、TOPIXはその構成銘柄が100%日本株式ですので、たわらノーロードTOPIXやニッセイTOPIXインデックスファンドの投資先は100%日本になります。

同様に、MSCI コクサイインデックスは日本を除く先進国が投資対象ですから、たわらノーロード先進国株式やニッセイ外国株式インデックスファンドの投資先に、日本を含まれません。

ここで考慮すべきは、あなたが普段どの程度日本に投資しているか、です。

  • 日本円での現金・預金は当然お持ちですね(あなたの金融資産の何割をしめていますか?)
  • 日本企業の株式やお持ちですか?
  • 個人向け国債はお持ちですか?
  • 外貨預金などの外国資産はお持ちですか?

多くの人は、外貨資産よりも円貨資産のほうが圧倒的に多くなるはずです。

きっとあなたもそうですよね?

その場合には、「つみたてNISA」で敢えて日本を投資先から外すことによって、外貨資産と円貨資産のバランスをとるようにします。

投資でよく言われる分散投資ですよね。

その投資信託、「信託報酬」は高くないか

信託報酬(しんたくほうしゅう)とは投資信託の運用期間中に生じるコストのことで、毎日あなたの利益から自動的に差し引かれています。

そのため、信託報酬の高い投資信託は運用成績の足を引っ張ってしまい、あなたが最終的に得られる利益も少なくなってしまいます

例えば、「つみたてNISA」を通じて選択できる、TOPIXに連動する投資信託を見ると、

  • 信託報酬の低いもの(eMAXIS Slim 国内株式インデックス:年0.17172%)
  • 信託報酬の高いもの(ニッセイTOPIXオープン:年0.54%)

と、およそ0.36%の違いもあります。

この違いを実感するには、「銀行預金で金利0.36%もらえたら」と想像してみてください。

ね?結構大きいでしょ?

つまり、12種類のカテゴリ(インデックス)から投資先を絞りこむことが出来たら、あとは投資信託の信託報酬が1つのポイントになります

信託報酬の高いものは選ばない

投資信託選びの基本です。

大切な「リスク許容度」

あなたのタイプはどっち?

商品をいろいろ絞り込むことはできても、最終的に投資に成功するかどうかは、あなたの「リスク許容度」もかかっています。

「1円も損することなく、できるだけ大きな資産が欲しい」という感情はわかります。

みんなそう考えています。

でも、そう上手くはいかないから「リスク許容度」を考える必要があるのです。

一般に、

  • 大金を得ようとしたら、大きな損失の可能性も許容する必要があります(ハイリスクハイリターン)
  • できるだけ損をしたくないならば、大きな利益も捨てる必要があります(ローリスクローリターン)

です。

そのため、あなたが

  • できるだけ大儲けしたいのか
  • できるだけ元本割れを防ぎたいのか

のどちらを大切にするかを考えてみてください。

ローリスクローリターン型は「バランスファンドを選ぶ」

「つみたてNISA」で投資できる商品の大半は、株式100%で構成されていますので、普通に投資するとハイリスクハイリターンな成績になりがちです。

そこで、あなたがローリスクローリターンな成績を求めるならば、「バランスファンド」を選ぶことになります。

バランスファンドとは投資信託の1つのカテゴリであり、株式や債券などの複数資産から構成される投資信託です。

関連記事:「つみたてNISA」においてバランスファンドを選ぶメリットとデメリット

上記記事で触れているように、バランスファンドを選ぶと、

  • 世界中の株式や債券に分散投資
  • たった1つの投資信託で資産形成できる

といったメリットがある一方で、

  • リターンが少なくなる
  • 信託報酬(運用コスト)が高くなりがち

といったデメリットも出てきます。

「万能な投資信託」が無いのが辛いですね。

とはいえ、ローリスクローリターンな成績を求めるなら「バランスファンド」は扱いやすい投資信託の1つだと思います。

特に、ローリスクな投資信託の選択肢が限られている「つみたてNISA」において、「バランスファンド」は利用検討すべき投資信託の1グループだと筆者は考えます。

あとは実際に投資して挑戦してみよう

「つみたてNISA」は「確定拠出年金(iDeCo)」ほどには縛りがきつくなく、

  • 毎月1,000円投資してみて試すのもOK
  • 途中で投資信託を乗り換えるのもOK

と、お試ししやすい特徴があります。

弊サイトのような投資情報サイトを見ても、なかなかピンと来ないことは多いと思いますので、そういった場合には試しに毎月1,000円ずつ投資してみるのもオススメです。

「つみたてNISA」の制度が始まるのは2018年からですが、「つみたてNISA」に対応する投資信託自体は現在でももちろん購入可能です。

なので、実際に複数買ってみて、

  • どのような値動きをするのか
  • どの値動きを経験して、どう感じたか

を押さえていけば、きっと「つみたてNISA」でも良い運用ができると思います。

まとめ

  • あなたが「つみたてNISA」の商品選びで困ったら、120本超の投資信託ではなく、最低12種類の指数(インデックス)に注目しよう
  • 投資信託を選ぶ際に、あなたがどの程度、日本の資産を持っているか、その偏りも意識してみよう
  • 「つみたてNISA」対応の投資信託を実際に購入し、その値動きを経験してみよう。そして、それを見てどう感じたか、を大切にしてみて

ちなみにあちこちに書きましたが、筆者はMSCI ACWIという指数に連動する「三井住友・DCつみたてNISA全海外株インデックスファンド」という投資信託を利用する予定です。

日本の株主優待銘柄を保有していますから、そのバランスを取って、「つみたてNISA」では日本に投資しないことにした次第です。

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