公開:2017年12月14日 最終更新:2017年12月16日

執筆者:Mirai Takebe 運営者に問い合わせる

「つみたてNISA」って途中で投資信託を売却できる?本当にお金戻ってくる?

今から聞いてもOK!「つみたてNISA」の制度について紹介します

あなたが「つみたてNISA」を始めるにあたって、こんな疑問を感じたことはありませんか?

  • 一度、投資信託にお金を預けたら、お金は戻ってこないのでは?
  • 投資信託を買ってしまうと、お金が必要になったときに困るのでは?

筆者はどちらかといえば、知人に投資の話を教える側にいるので、いろいろなことを質問されます。

その際によく聞かれるのが、上記のような質問、すなわち「投資信託の売却・解約」に関するところです。

最初に述べておくと、「つみたてNISA」は確定拠出年金(iDeCo)と異なり、いつでも解約し、あなたの手元にお金を戻すことができます。

ただ、投資信託にお金を預けている以上、引き出すまでに時間がかかったり、解約の手数料がかかったりしますので、本記事ではそこを紹介します。

記事のポイント

  • 投資信託は解約できます。解約すると3営業日〜7営業日ぐらいでお金が戻ってきます
  • 解約まで時間がかかりますので、「今日必要なお金」「明日必要なお金」には利用できません
  • 解約時に信託財産留保額がかかる場合があります。「つみたてNISA」は非課税制度ですので、税金は発生しません
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「つみたてNISA」で買った投資信託って途中で売却できる?

売却できます

もちろんできます。

「つみたてNISA」に解約の制限はありませんので、あなたが注意すべきは投資信託が解約できるかです。

もちろん、投資信託も途中で解約できます。

投資信託の保有数量は口数で管理されますので、

  • 全て解約し、全額を換金することもできます
  • 一部解約し、例えば半分を運用しながら、半分を換金することもできます

といったことも可能です。

とにかく、投資信託は売りたくなったら売却できますから、その点はご安心ください

一度預けたらイヤでも20年間預けっぱなし、にはなりません

「つみたてNISA」で買った投資信託を売却すると

「つみたてNISA」では、毎年最大40万円まで、という非課税枠が設けられています。

例えば、1年目にこの非課税枠を20万円使ったとし、2年目にその20万円分を全額解約したとします。

ここで注意すべきは、一度消費してしまった1年目の非課税枠はもう復活しない点です。

当然ながら、非課税枠をフルで活用できたほうが、将来手にする利益は大きくできる可能性があります。

というわけで、「つみたてNISA」は途中で投資信託の売却はできますが、本来は途中で売却しないほうが良い点は覚えておいてください

元本保証ではありません(最初に預けた金額が戻るわけではない)

投資信託は定期預金とは異なりますので、その時の投資信託の時価に応じて換金が行われます。

投資信託の取得価格(個別元本)より値上がりしていれば、売却して得られるお金は増えますし、購入時より値下がりしているれば、売却して戻ってくるお金は減ります

定期預金感覚で、「最初に預けた金額がそのまま戻ってくる」と勘違いされている方もいらっしゃいますが、これは違います。

戻ってくる金額はその時の時価次第で変わります。

投資信託の解約時に生じる手数料

ただ、じゃあ50万円を解約したから、まるまる50万円戻るかといえば、そうとは限りません。

投資信託の解約時に生じる手数料には、

  • 信託財産留保額(しんたくざいさんりゅうほがく)
  • 解約手数料(換金手数料)

の2つがあるからです。

信託財産留保額(しんたくざいさんりゅうほがく)

通常、私たちが投資信託に預けたお金は、ファンド(投資信託)の運用を通じて、株式や債券などの買い付けにあてられます。

そのため、例えば同じタイミングでたくさんの人が投資信託を解約すると、投資信託の安定的な運用に支障が出てしまいます

買い付けられた株式や債券を一斉に売却しなければいけないからです。

そこで、「信託財産留保額」の話が出てきます。

信託財産留保額は、その名の通り、あなたが投資信託に信託している財産の一部を留保する仕組みです。

財産を留保することで、買い付けられた株式や債券の売却を減らし、投資信託の安定的な運用を維持しようとするものです。

通常、信託財産留保額はあなたが投資信託に預けている財産のxx%という形で設定され、少ないもので0%、多いもので1%を超えるケースもあります。

例えば、世界経済インデックスファンドの信託財産留保額は0.1%です。もし、40万円を解約したならば、その0.1%である400円が控除されます。

解約手数料(換金手数料)

解約手数料(換金手数料)は、純粋に金融機関や運用会社の取り分となる手数料です。

ただ、筆者は解約手数料が設定された投資信託は見たことがありません

昔はあったのかもしれませんが、今はまず無いと思っていただいて良いと思います。

少なくとも、ネット上で名前の挙がる有名な投資信託を、ネット上で有名な証券会社で買う分には、解約手数料はまず不要です。

税金は発生しません

本来は投資信託に発生する所得税と住民税は、「つみたてNISA」では一切発生しません

無料です。

ここが「つみたてNISA」の良いところですよね。

解約からお金は戻るまでの日数はどのぐらいですか?

約1週間かかります

気になるのはここですよね。

投資信託を解約したら、いつお金があなたの手元に戻ってくるのか。

ざっくりと言えば、早いもので3営業日ほど、時間の掛かるもので6〜7営業日ほどです。

厳密にチェックするには、投資信託の受渡日(うけわたしび)をチェックする必要があります。

例えば、

  • 約定日(やくじょうび):翌営業日
  • 受渡日(うけわたしび):約定日から5営業日

という投資信託ならば、お金が戻ってくるのは6営業日後です。

例えば、ある日の14時に投資信託の売却指示を行うと、

  1. 注文日の15時を持って、注文のキャンセルができなくなります
  2. 注文が成立(約定)するのは翌日の15時(この日の基準価額で売却価額が決まります)
  3. そこから5営業日後にお金が戻ります

といった流れ。なので、おおよそ1週間かかりますね。

なお、証券口座は3営業日後のポートフォリオを表示しているため、注文から3営業日ほど経過すると、あなたの証券口座の画面から投資信託の表示が消え、入金予定表に売却代金の入金が反映されます。

今日必要な出費には利用できません

上記のような事情から、投資信託の売却代金は今日、または明日必要な突然の出費には対応できません

例えば、

  • 1ヶ月後にマイカーを買うので、投資信託を解約しよう
  • 半年後にマイホームを買うので、投資信託を解約しよう

はOKです。

でも、

  • 今日の夕飯を買うために、投資信託を解約しよう
  • 明日、遠く離れた子供に送金するために投資信託を解約しよう

はできません。

このことから、緊急の出費に対応しなければお金で投資信託を買ってはいけない、と言えます。

投資信託にあてて良いお金は、もう少し緊急性のないお金です。

換金までのスピード(約定日と受渡日)は投資信託次第

あなたが投資信託を売却指示してから、換金されるまでの時間は、投資信託の約定日と受渡日で決まります

一般に、国内に投資する投資信託は、海外に投資する投資信託に比べて約定日も受渡日も短くなります。

例えば、「つみたてNISA」のために販売が開始された、三菱UFJ国際-つみたて日本株式(TOPIX)は約定日が当日、受渡日が3営業日後と、国内で普通に株を買うのと同等の速さで処理されます。

一方、三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドいう、海外株式に投資する投資信託は、約定日が翌日で受渡日が4営業日後と、つみたて日本株式(TOPIX)よりも2営業日時間がかかります。

というわけで、早いもので3営業日ほど、時間の掛かるもので6〜7営業日ほどです。

「営業日」なので、土日祝日、また市場の休業日を挟む場合には、換金日もそれだけ後ろに遅れる点にご注意ください。

換金されたお金はどこに振り込まれる?

あなたの証券口座です。

実際にお金を手元に引き出すためには、証券会社が提供する出金方法を利用して、換金された代金を引き出す必要があります。

「つみたてNISA」の途中売却はあり?なし?

先ほども述べたように、途中で解約しても非課税枠は復活しません。

そのため、「つみたてNISA」を始めてから半年や1年で途中売却してしまうのは、非課税のメリットをほとんど生かせないままになります。

20年後に儲かっている保証がない点で不安に感じるでしょうが、20年続けるつもりで試して欲しいな、と思います。

まとめ

  • 投資信託は解約できます。解約すると3営業日〜7営業日ぐらいでお金が戻ってきます
  • 解約まで時間がかかりますので、「今日必要なお金」「明日必要なお金」には利用できません
  • 解約時に信託財産留保額がかかる場合があります。「つみたてNISA」は非課税制度ですので、税金は発生しません

というわけで、筆者が知人に話をされたときは、「一週間ぐらいかかるけど、解約できるよ」と伝えることにしています。

投資したお金は今日、明日のお金には利用できませんが、途中でやめること自体は可能ですから、ご安心ください。

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