公開:2017年08月02日 最終更新:2017年08月02日

信用取引のメリットとデメリット

あなたが信用取引に興味を持っている場合、信用取引にはどんなメリットとデメリットがあるか気になりませんか?

信用取引は現物取引よりも高いレベルでの理解が求められます。そのため、何もわからないままに手をだしてしまうと、いろいろ困った話になる可能性があるのです。

以下では、信用取引のメリットとデメリットを紹介します。

基本的には、様々な収益の機会が増える一方で、コストと損失の可能性が増すのが信用取引だとお考えください。

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信用取引のメリット

レバレッジをかけることができる

信用取引を使って株を買う(買い建て:かいだて)際のメリットとして、レバレッジをかけることができる点が挙げられます。

株式の場合、最大3倍のレバレッジをかけられます。これは、例えばあなたの運用金額が30万円だった場合に、最大90万円分の株式を買えることを意味します。

少ない取引金額で、より多額の株式を売買できる。

言い換えると、投資額が少なくても、より大きなお金を儲けられる可能性があるのが信用取引です。

このレバレッジの概念はFX(外国為替証拠金取引)やってるとわかりやすいと思います。

端的には、足りないお金を証券会社から借金して取引しているってことですよね。

持っていない株式を売ることができる(空売り)

一方、信用取引を使って株を売る(売り建て:うりだて)際に利用できるのが空売りです(空売りとは?下落相場で使える先売り後買い手法!)。空売りとは、証券会社が保有する株を借りて売却し、後で買い戻して返却する手法のことです。

空売りを利用することで、株価が下落する相場でも利益を出せるようになります。株価が高いうちに売り、株価が低くなったら買い戻せば良いからです。

また、似たような考え方で「つなぎ売り」という手法もあります(つなぎ売り(クロス取引)を利用して株主優待をお得に取得する方法)。

つなぎ売りは、現物で株式を買い、一方で信用で株を売り、現物の株式で空売りした株式を返却する「現渡(げんわたし)」という方法で取引を完結させます。

この方法を利用することで株価の変動分を相殺できるため、株価の変動リスク無しに株主優待を取得する方法として紹介されています(SBI証券に株主優待からロボアド、ビットコインまで徹底インタビュー!)。

信用取引のデメリット

株式委託手数料以外にコスト(金利・管理費)がかかる

現物で株式を買う際には株式委託手数料が発生します(株式委託手数料とは?いつどんなタイミングで支払う?)。

一方、信用取引で株式を買う際(買建)には、手数料のほかに買方金利(かいかたきんり)と呼ばれるコストが発生します。この買方金利は証券会社からお金を借りているために発生するコストのことで、制度信用の場合は年率2.8%程度の負担を求められます。

2つの信用取引。制度信用と一般信用はどちらを使えばいいのか?で紹介したように、信用取引には制度信用と一般信用が有り、一般信用はもう少し証券会社が各々の金利で決めていることが多いです。

なお、買い建てた株券(買建玉:かいだてぎょく)を長く保有するほど、金利のコストは増えていきます。また、一般信用のうち、返済期限が1日(もしくは数日以内)のものは、期限を越えると高い金利を課せられる場合があります。

管理費用もかかるよ

建玉(たてぎょく)を長く保有する場合、新規建約定日から1ヶ月を超えるごとに1株あたり10銭の管理費用も発生します。

借りたものは必ず返済しなければいけない

信用取引を通じてお金を借りた場合(買い建てた場合)、もしくは株を空売りした場合(売り建てた場合)には、借りたものを必ず返す義務が発生します。

そのため、何らかの理由で返せなくなってしまった場合や、信用取引に必要な保証金が少なくなってしまった場合には、手持ちの株式を売却されたり、追加の入金が必要になるケースがあります

追加の入金が必要になるケースは「追証(おいしょう)」と呼ばれます(株式や投資信託などの取引で借金するのはなぜ?)。数営業日以内のごく限られた時間内にお金を入金して返済しなければいけないため、多額の追証が発生した場合にはかなり厳しい状況に追い込まれます。

株式投資に失敗して多額の借金を抱えた、という失敗談は、

  • 相場が急変して多額の追証が発生した
  • 消費者金融からお金を借りて無謀な投資(投機)をした

のだいたいどちらかです。

実際のところ、投機的な銘柄に手を出さなければ、追証が発生することはそうそうありません。信用取引では、保証金の最大3倍までのお金を借りたりできますが、それを1.5倍とか2倍とか、低めに抑えることで、リスクを抑えることもできます。

信用取引は利用すべきか?

筆者がSBI証券にインタビューしにいった際に伺った数字によると、信用取引の利用者は全体の1割程度とのことでした。

―――そもそも信用取引口座はどのくらいのユーザーが開設されていますか?

全体の1割。約380万口座の40万口座程度。おそらく他社さんもそれほど変わらない比率だと思います。デイトレーダーの多いネット証券さんは若干多いかもしれないです」

信用取引を利用した株主優待の取得方法

アクティブトレーダー中心のネット証券がもっと多かったとしても、全体から見れば信用取引口座まで利用して取引しているのは少数派のように思えます。

こんなあなたは信用取引口座を開設してみては?

あなたが、

  • 株式の取引には十分に慣れていて、リスク管理もできる
  • FXなどの経験もあり、レバレッジをかけた取引の経験がある
  • 取引経験があり、もう少し利益を追求してみたい

とお考えなら、信用取引口座を開設してみても良いと思います。

こんなあなたは信用取引口座の開設を様子見してもいいかも?

一方、

  • 株式で失敗して借金を抱えるのは怖い
  • 株主優待投資ばかりやっていて、株自体にはあまり詳しくない
  • 高い利益は求めない。のんびりやっていきたい

とお考えなら、信用取引口座の開設は様子見でも良いと思います。

まとめ

以上をまとめると、

  • 信用取引のメリットはより大きな利益を期待でき、下落相場で利益を出す手法があること
  • 信用取引のデメリットはコストがかかることと、取引に失敗すると損失が大きいこと
  • 信用取引利用者は全体の1~2割程度?現物取引のみで株をやってる人たちもたくさんいる

です。

ちなみに筆者は試しに信用取引口座を開設してみましたが、今のところ使ってはいません。

毎日頻繁に取引するデイトレーダーやアクティブトレーダーじゃないと、なかなか使う機会が無い気もしますね。

ただ、信用取引口座を開設するだけなら手数料も金利も管理費もかかりません。コストが発生するのは、それで実際に株を売ったり買ったりしたときです。

なので、使うかどうかはわからないけど、とりあえず開いておくってのも悪くないと思いますが、いかがでしょうか。

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