10万円で始める株式投資編

昼間働いてる方は絶対覚えておきたい逆指値の使い方

昼間会社勤めしている方が覚えておきたいのが逆指値注文です。 逆指値は、指値注文と異なり、株価がある価格に達した時に発動する注文方法です。

逆指値が良く使われるのが損切り(ロスカット)です。 購入した株に「株価がxx円以下になったら売却」という逆指値を入れておくことで、含み損が大きくなり、株を塩漬け化することを防ぐことが出来ます。

逆指値は万能ではありません。 売買には取引相手が必要で、相手がいないと注文が成立しないからです。

株を始めたらぜひ使ってみてください。

公開:2014年5月18日 最終更新:2016年6月21日

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はじめに

株の基本的な売買方法は指値注文と成行注文ですが、それとは別に逆指値注文があります。 逆指値を使うと、急な暴落時も損失を最小限に防げる可能性があります。

先に書きますが、逆指値は株価がある価格に達したら発動する注文方法で、指値注文とは少し異なります。 今は何もしたくないが、将来株価が上がったら(下がったら)というケースで利用します。

なお、指値と成行については、会社勤めのサラリーマンはいつ株を買うの?をご覧になってください。

逆指値が使えるかは証券会社次第

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指値と成行以外の特殊な注文方法は、お使いの証券会社が対応しているかに依存します。 本サイトで主にご紹介するSBI証券などネット証券は逆指値注文に対応しています。

「何円以下になったら売り注文」というのが逆指値

本記事では原則株価の下落時に利用する前提で話を進めますが、逆にある株価以上になったら買い注文という使い方もあります。

逆指値の典型的な使い方は何円以下になったら売り注文を出す、いわゆる損切り(ロスカット)のための注文です。

指値は「100円で買い」「100円で売り」という注文方法で、条件が合えば即座に約定します。 株価の値下がりを予想しても、指値注文では「95円まで落ちてきたら売る」ことができません。 100円の株価で95円の指値売り注文を出せば、市場最良値(この場合は100円)で即座に約定してしまうからです。

そこで、今は売りたくないが、ある条件まで株価が変化したら注文を出す時に利用するのが逆指値です。

「何か条件が立ったら注文」という考え方は、特にプログラムに携わる方なら理解に容易いと思います。

逆指値のイメージ

図1. 逆指値のイメージ

100円×100株で買った株が80円になってしまったら、20円×100株=2000円の含み損になります。 もし、「95円以下になったら95円で売り注文を出す」逆指値を入れておくと、株価が95円になった時に自動で売り注文が発動し、システム的に売買されます。 株価下落分(5円×100株=500円)の損失は確定しますが、株を塩漬けにすることが防げます。

一方、株価が95円以下にならなければ注文は発動しません。 株価が上昇していけば、その分含み益を享受できます。

図1のケースでは、株価が下降トレンドを描き、95円のラインを下回ると逆指値注文は発動します。 一方、株価が上昇トレンドを描く場合(赤いライン)は逆指値は発動しません。

昼間働いている人は逆指値を覚えるべき

逆指値は、前述の特徴から、昼間仕事をしつつ投資をするあなたに覚えて欲しい注文方法です。 仕事中は株価の動向をチェック出来ないからです。

例えば、通勤時に株価100円で買った株式が、午後に80円まで下落したとします。 逆指値をいれずに仕事をしていれば、帰宅時の株価チェックなどで、その値下がり具合に驚くはずです。

一方、例えば95円に逆指値を入れておけば、この株式は売却され、最近があなたの口座に戻ってきているはずです。 5円分の下落は仕方ありませんが、残り15円分の下落で生じる損失は防げたことになります。

株を始めた直後の筆者は、朝の株価チェック後に保有する全銘柄に逆指値注文を入れていました。 株の売買時に自身のスマホ宛てにメール送るように設定しておけば、メールの受信有無で逆指値の発動有無も知ることが出来ます。

逆指値でも失敗するケース

残念ながら、逆指値は上手く働かない場合もあります。 取引は売買相手がいて初めて成立するため、株を売ろうにも買い手がいなければ売れないからです。

例えば、下記の図(表の見方は気配値とは?あの表はどのように見ればいいの?)のように、95円に売り注文を出したのに、95円での買い手がいなければ、逆指値の意味がありません。

逆指値が上手く働かない場合

図2. 逆指値のイメージ

例えば100円の株に対し「95円以下になったら95円で指値売り」の逆指値注文を入れるとします。 95円でこの注文が発動した時、95円で買いたい人がいなければ注文は発注したが約定しないまま、株価はずるずる落ちていくことになります。

もし、95円以下になったら成行売り注文としておけば、95円以下の最良値で約定します。 最良値が50円だったとしても成立するため、少々怖いところもあります。

ストップ安に注意

最悪のケースはストップ安状態での逆指値売り注文です。 ストップ安とは注文が売り注文に片寄りすぎていて、値がつかない状態のことを示します。

ストップ下では売買が成立しませんので、逆指値も有効には働きません。 逆指値によるロスカットは万能ではないのです。

売買している銘柄が新興銘柄の時には特に注意を要します。 今後の成長を期待されて買い込まれていることも多く、業績や外部環境の悪化、各種実験の失敗などを理由に売りが集中しやすいからです。

例えば、2015年8月24日の相場では、前営業日(21日)に比べて、日経平均が1,000円近い急落となりました。 この急落は中国市場の株価下落が原因で発生しており、新興市場の銘柄を中心に数十近い銘柄でストップ安となりました。

酷いケースでは、新薬開発を行っていたアキュセラインク(証券コード:4589)の株価が、2016年5月25日より6営業日のストップ安となりました。 5月25日に7,700円だった株価は、6月1日には1,190円にまで下落しています。

アキュセラインクのケースは、2006年のライブドア・ショック以来のケースで、そうそうあるものではないです。

筆者なりの逆指値の使い方

ここでは、筆者なりの逆指値注文の例をご紹介します。

上述の、「逆指値を入れたが約定しなかった」事態を避けるため、「95円以下になったら90円で指値売り注文」といった使い方をします。 売価を逆指値の条件よりやや低めに設定することで、人が少ない銘柄やストップ安銘柄以外は高確率で約定します。

図3のように、チャートの移動平均線を利用して逆指値の発動価格を決めることもあります。 チャート上のトレンドは株価を決める要因になりやすいためです。

移動平均線以下に逆指値を入れる

図3. 移動平均線以下に逆指値を入れる

チャートの移動平均線は株価の抵抗になります。 平均線を割り込むと、下に「支えるもの」がなくなるために、大きく値が動く可能性が出てきます。 移動平均線に支えられているうちは大丈夫だろうと考えた結果です。

まとめ

逆指値注文の簡単な説明と、筆者なりの使い方をご紹介しました。

ちなみに2015年以降の筆者は長期投資派になったため、逆指値で株を手放すことはなくなりました。 含み損を持っていても、そのまま持ち続けていることも多いです。

長期投資の場合、株価が再び上がるまで持ち続けるという選択もできます。 安定に経営されている企業の株式は、外部環境次第で株価を戻すことも多いので、毎回ロスカットをしていると、その分だけ損失がかさむ可能性もあるからです。

一方、短期売買をしたい場合には、運用資金を塩漬けした株式に「固定化」してしまうのは機会損失に繋がります。 早めにロスカットしてでも、次の投資先を探したほうが良いです。

「肉を切らせて骨を断つ」という考え方ですね。

まずはぜひ試しに使ってみてください。 その利便性を把握した上で、使うかどうかをご判断されると良いと思います。

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長期投資派の30代兼業投資家です。 投資を始めた初期は短期売買でガツガツと利益を追っていましたが、毎日売買するのは疲れるため、数ヶ月で飽きてしまいました。

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