個別銘柄解説

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牛丼チェーン各社の株主優待と配当金比較。最後は味で選んでね!

牛丼

牛丼好きのあなたにとって、牛丼チェーン各社の株主優待はとても興味を引くはずです。

  • 牛丼チェーン店の牛丼、よく食べていませんか?
  • お昼ごはんはいつも最寄の牛丼やで買っていませんか?
  • 株主優待でお得な思いをしたいですよね?

牛丼チェーンと聞いて、よく名前があがるのは下記4店です。

  • 吉野家
  • すき家(+ なか卯)
  • 松屋
  • 東京チカラめし(優待無し)

このうち、配当利回りと優待内容から考えると、吉野家の優待内容がオススメです。2016年7月22日現在でもっとも安価に投資できます。

吉野家ホールディングスについては、吉野家ホールディングス(9861)の株を買う方法でも紹介しています。

最終的にはあなたの「舌」で選ぶのが良いと思います。食べ慣れた牛丼や、帰宅途中や会社の近くでよく通う、「あの店」の株式を買うのです。

お約束ですが、牛丼屋の店頭では株式は買えません。お持ち帰りで頼んでもダメですので、株式の購入は証券会社経由で


松屋の牛めし

松屋の牛めし

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牛丼チェーン店あれこれ

牛丼チェーン店のおさらいです。全国に展開する著名なチェーン店、および一部の地域に展開するある程度有名なチェーン店は下記の5つです。

  • 吉野家
  • すき家(+ なか卯)
  • 松屋
  • 東京チカラめし

他にローカルな店舗があるかもしれませんが、筆者は知らないので省略します。

吉野家ホールディングス(証券コード:9861)

吉野家ホールディングス

 

吉野家ホールディングスのウェブサイト

吉野家を展開するのが吉野家ホールディングス(証券コード:9861)です。吉野家以外にも、「はなまるうどん」も吉野家ホールディングスの子会社の1つです。

吉野家は日経MJ「飲食業15年度ランキング(第42回)」(2016年5月25日付)における日本国内の飲食業総売上高ランキングで第6位です。

総合売り上げではトップのゼンショーホールディングスには及びませんが、牛丼チェーン単体で見た場合にはゼンショーホールディングスが運営するすき家よりも高い売り上げを出しています。

全社プラス、松屋が大きく伸びる…牛丼御三家売上:2016年6月分(最新) | ガベージニュース

吉野家ホールディングスのグループ内の売り上げ比率で見ると、売り上げの約50%が吉野家の売り上げです。はなまるうどんなど、その他の部門ではおおよそ10~15%程度の売り上げとなっています。

詳細は吉野家ホールディングス(9861)の株を買う方法でも紹介しています。

ゼンショーホールディングス(証券コード:7550)

すき家やなか卯を展開するのがゼンショーホールディングスです。
ゼンショーホールディングスはココスやはま寿司など幅広く飲食店を展開している他、かがやきという高齢者向けの住宅、介護サービスを提供する介護事業にも参入しています。

グループ内の売り上げ比率では、牛丼部門がおおよそ35%程度を占めています。
売り上げの中核ではありますが、吉野家ほど比率は高くなく、幅広く分散が図られているようです。

ちなみになか卯は丼もののチェーン店ですが、和風牛丼という商品も提供しています。
他のライバル店が牛丼を全面に出したチェーン店なのに対し、なか卯は牛丼も扱う丼ものチェーン店という位置づけになるかと思います。

松屋フーズ(証券コード:9887)

吉野家、すき家に続き、3番手のポジションにあるのが松屋フーズです。
主力店舗である松屋のほかに、松のややすし松などを展開しています。

2016年7月現在で1000店舗を超えますが、松屋以外の業態で運営される店舗は100店舗に満たないため、売り上げの大半は松屋の売り上げに依存していると考えられます。

松屋はまだ全県への出店は行っていません。
例えば、兵庫以西の地域では特に出展エリアが限られており、九州地方では福岡県に店舗を置くのみとなっています。

なお、筆者は松屋派です。

三光マーケティングフーズ(証券コード:2762)

東京チカラめしを展開する三光マーケティングフーズ(証券コード:2762)は金の蔵や月の雫などの居酒屋経営を主体としており、東京チカラめしの店舗数はまだ多くはありません。

おそらく売り上げ比率においても、まだまだ少ないのではないかと予想できます。

牛丼チェーン店各社の株主優待比較

牛丼チェーン店各社の株主優待と配当金の状況

株価
(必要投資額)
配当金株主優待
(100株保有時)
権利確定日
吉野家1,446円
(約14万)
20円(1.38%)株主ご優待券
10枚の300円
2月末
8月末
ゼンショー1,617円
(約16万)
16円(0.99%)株主ご優待券
1,000円(500円券2枚)
3月末
9月末
松屋2,809円
(約28万)
24円(0.85%)株主ご優待券
10枚
3月末
(年1回)
三光MF906円
(約9万)
16円(1.77%)株主ご優待券
3,000円(1,000円券3枚※)
または精米1kg
6月末
12月末

2016年07月23日現在インストックネット調べ。株価は2016年7月23日終値。配当金は1株あたりの会社予想。

※東京チカラめしでは利用不可。

各社とも、株主優待は優待お食事券です。

例外的に、三光マーケティングフーズに限っては優待券もしくは精米の選択が可能です(1,000円券3枚のほうがお得ですが)。

また、各社とも配当金を設定しているので、どの企業の株主になっても優待と配当金の両方を受け取れます

ベストバイはどれか

配当金と株主優待の利回りだけで見れば、三光マーケティングフーズの配当・優待がもっとも高利回りになります。

ただし、三光マーケティングフーズの株主優待は東京チカラめしでは利用できないため本題から外れてしまいますね・・・。

株価の価格帯で考えると、3社の中で吉野屋の株式が安価で取得しやすいです。配当利回りや優待内容を考えても、ゼンショーのそれを上回ります。

詳細は吉野家ホールディングス(9861)の株を買う方法でも紹介しています。

松屋の株主優待は金券としての利用ではなく、優待券に記載された商品のいずれか1つとの交換になります。

プレミアム牛めしやカレー、定食など幅広く選択できるため、特に定食を食べたい時に意外と重宝しそうです。

あとはあなたの舌で選んでください

買い時と注意点

吉野家

吉野家は権利落ちに伴う株価急落がほんのり見える気がします。
権利確定日直前での買いは避け、権利落ち後に購入した方が良いかもしれません。

ただ、十分な取引量がありますので、権利落ちでの株価急落が発生しても、長期的には株価が戻る可能性はあると思います。
塩漬けになるかもしれませんが、個人的には中長期での回復を待つと思います(もちろん外部環境ももとに判断しますが)。

例えば2016年6月のイギリスの国民投票のようなリスクオフ局面で買っておくと、長期的に含み益を享受できそうです。

なお、為替相場とあまり相関性が無いため、輸出関連株とあわせて持っておくとリスクヘッジになります(資産運用はなぜ分散投資が推奨されるのか)。

ゼンショー

ゼンショーも権利落ちでの株価急落がほんのり見える気がします。
権利確定日直前での買いは避け、権利落ち後に購入した方が良いかもしれません。

週足で見た場合、長期的な上昇トレンドを描いています。
いつ買おうかな、と見ているうちにどんどん株価が上がって行く銘柄かもしれません。

吉野家同様に、ゼンショーも為替相場とは相関性がみられません。
やはり輸出関連株とあわせて持つと、リスクヘッジになるはずです。

松屋

一部上場銘柄ですが、あまり一日あたりの出来高は大きくありません。
いわゆる「板が薄い」銘柄であり、値が飛びやすいので注意を要します。

権利落ちでの株価急落があまり見られないのですが、過去数年の実績では毎年10月ごろから値を上げる傾向にあるため、その前に買うのが良さそうです。

ただし、週足での移動平均線を割ったら、トレンドは変わる可能性があります。
ちょうど現在がその転換点に位置しており、ここから株価が反発しなければ、買いのタイミングは変わるかもしれません。

三光マーケティングフーズ

三光マーケティングフーズは毎年6月と12月に権利落ちによる株価の急落が見られます。
売買主体が個人投資家で、優待狙いの買いが多いことを示しています。

故に狙うならば、権利落ち後しばらくしたタイミングです。
権利落ち直後は株価の急落にあわてた個人投資家が「ぶん投げる」場合もあり、しばらく下落しやすい状況になります。

その後またしばらくすると優待狙いの買いが増えるため、そのタイミングで買うのが良さそうです。

権利確定日近くでの買いは、その後の株価急落をまともに受ける可能性があるので、あまりオススメできません。

まとめ

  • 牛丼チェーン各社の優待はいずれも食事券。特に吉野家の優待が取得しやすい
  • 吉野家とゼンショーの株を買う際には、権利確定日直前は避けた方が良い
  • 松屋と三光マーケティングフーズは売買主体が個人投資家で、値が飛びやすいので取引時は特に注意

なお、買い時の話題については、ご自信の判断にて購入をお願いします。相場は水ものですから、1ヶ月後にはすべてがひっくり返っているかもしれません。

特に現在上昇トレンドを描いているゼンショーと松屋には注意を要します。永遠に株価が上昇し続けるとは考えにくく、いつかは必ず相場が崩れる日がくるはずだからです。

  • 金融商品の時価は変動しますので、投資元本を割り込む可能性も承知の上で投資するようになさってください。
  • 本コンテンツで紹介している金融商品は、将来必ず値上がり・利益が生じるとは限りません。
  • 筆者調査の上で記事を執筆しておりますが、記事には不備・間違いが含まれる可能性がございます。必ず、あなたご自身が確認するようになさってください。
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