イオンの株を買う際には手数料(株式委託手数料)がかかります。これっていくらかかるかご存知ですか?
- 100円ぐらい?
- 1,000円ぐらい?
- 1万円も!?
実は、株の購入手数料は証券会社によって異なるほか、キャンペーンや株主優待を使ってお得に無料化 or キャッシュバックしてもらえる方法もあります。
本記事では、2018年11月2日終値時点のイオンの株価(1株2,600円)を例題に、
- イオンの株を買うために手数料はいくら支払うか
- 手数料をお得にする方法はあるか
- イオン株主がもらってる、お得?な「あれ」
などを解説します。
株主優待の解説は以下の記事で行なっているので、合わせてご覧ください。

イオンの株を買うには手数料がかかる!
株式委託手数料とは?
イオンの株式を買う際には株式委託手数料が発生します(イオン株式に限らず、株の売買は全て手数料が発生します)。
株式を取引するには証券会社に口座を開き、売買を委託して取引所に注文を取り次いでもらう必要がありますが、その際、証券会社に支払う手数料のことを委託手数料といいます。

この手数料は、株式の購入代金(イオン株価 × 購入株数)と併せて1回だけ支払います。
いくらぐらい支払うの?
以下は、主な証券会社でイオンの株式を購入する際に発生する手数料額(2018年11月3日現在)で、最低投資額26万円(1株2,600円)で計算しています。
重要な点として、手数料は証券各社によって異なることを知っておいてください。
証券会社 コース名 | 手数料額 (特定預り) | 手数料額 (一般NISA預り) | 特記事項 |
---|---|---|---|
野村證券 ネット&コール | 324円 | 324円 | – |
大和証券 ダイレクトコース | 1,080円 | 1,080円 | – |
SMBC日興証券 ダイレクトコース | 270円 | 194円 | – |
みずほ証券 ダイレクトコース | 1,026円 | 1,026円 | – |
SBI証券 スタンダードプラン | 270円 PTS(※)は257円 | 0円 | PTS市場取引で割引き 一般NISA預りで手数料無料 |
楽天証券 超割コース | 270円 | 0円 | 楽天スーパーポイント還元 (手数料の1%) 一般NISA預りで手数料無料 |
カブドットコム証券 | 270円 | 243円 (NISA割1年目) | カブドットコム証券の株主優待特典あり |
マネックス証券 | 270円 | 0円 | 一般NISA預りで手数料無料 |
松井証券 | 324円 | 0円 | 一般NISA預りで手数料無料 |
岡三オンライン証券 | 378円 | 378円 | – |
GMOクリック証券 | 260円 | 260円 | GMOグループの株主優待特典あり |
※PTSは夜間株取引サービスのこと


手数料をお得に!知っておきたい各種特典
一般NISA預りで手数料無料(SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券)
SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券の4社は、一般NISA預りで株式を購入した際に、手数料を無料にするキャンペーンを行っています。一般NISAとは少額投資非課税制度のことで証券口座開設時に合わせてNISA口座も開設できます。

以下の動画の26秒後あたりで、一般・特定・NISAと出ています。NISA口座さえ開設すれば、一般NISA預りで株を買う方法自体は簡単です。
なお、2018年から始まった「つみたてNISA」は対象外なのでご注意ください。
余談ですが、個人的には一般NISAよりもつみたてNISAをオススメしています。一般NISAは、配当金や株主優待で「ウマウマ」したい人向けです。
自社株式の株主優待で手数料割引き or キャッシュバック(カブドットコム証券・GMOクリック証券)
カブドットコム証券は、カブドットコム証券でカブドットコム株式(2018年11月2日時点で1株404円。必要な購入額は40,400円)を購入し、ある程度の期間保有すると、手数料を割引きサービスを提供しています。100株だけ買った場合には最大で1.5%なので、270円の1.5%(4円)が割引き期待値です。
また、GMOクリック証券はGMOグループの株主優待を利用することで、手数料をキャッシュバックするサービスを提供しています。GMO各社の株を買うための投資額が必要ですが、こちらは普通にお得なサービスなので、多くの株を買いたいなら要チェックです。
https://www.instock-ex.net/archives/2687
マネックス証券の「イオン個人株主優遇サービス(購入手数料無料サービス)」は使えるのか??
イオンの個人株主優遇サービスとは?
さて、イオンの株主になると、配当金計算書などとともに、「イオン個人株主さま優遇サービス」というはがきが同封されて届きます。
この優遇サービスはあなたがマネックス証券に口座を開設している際に利用できるもので、有効期間中(1年間)にイオン株式を購入したときに限って株式委託手数料が無料になるものです。有効期限内であれば、何度でも対象になります。
手数料無料でイオンの株を買えるの?お得じゃん!って感じですよね
注意点:でも、イオンの株主にならないと貰えない
でも、この個人株主優遇サービスは、
- イオンの株主にならないと貰えない(= このサービスを獲得するためには、イオンの株を買い終えている必要がある)
- イオンの株の購入時しか使えない
- マネックス証券でしか使えない
と言う点で、実は「あまり使う必要がないよね」と筆者は感じています。特に、このサービスを獲得するためには、イオンの株を既に買い終えていなければいけないのですから。
そもそも、長期投資で「バイアンドホールド(買ったら、そのまま保有し続ける)」なら、一度イオンの株を買ったら、次にイオンの株を買う機会がありません。仮に、優待のタイミングに合わせて買ったり売ったりするのは手間がかかります。
結局、この特典で大きなメリットを得られるのはイオン株式を対象にデイトレードするような短期投資家だけだったりします。しかし、マネックス証券の売りでもあるトレードステーションは対象外なので、スマホで頻繁にトレードするようなタイプの人だけが一番活用できますね。
筆者は魅力に思わないし、使ってもいない
といった点で、筆者自身はこの特典をさほど魅力だと思いませんし、実際使ったこともありません。そもそも、下手に売買するよりも、バイアンドホールドのほうが大きな利益も出しやすいですしね(筆者が最後にイオンの株を売り買いしたのは2015年で、それから結構値上がりしました)。
「自社株式の売買手数料優遇」は他の株主優待でも散見されますが、それよりかは配当金上乗せのほうが嬉しい気がします。
イオン株式の保管手数料はかかる?
2018年現在はほとんどの証券会社で保管手数料や年会費の類は無料になっています。ただし、以下に述べる証券会社は年会費をとっていますので、口座開設時にはご注意ください。いずれも対面でのコンサルティングサービスも行なっている証券会社ですね。
- 大和証券
- 東海東京証券
- 岡三証券
パソコンやスマホ取引を提供するネット証券(SBI証券や楽天証券)などは全社、年会費や口座維持費は無料で、先の表で述べた委託手数料のみが発生します。
まとめ
- イオンの株式を買うには手数料がかかる。手数料は証券各社で異なるほか、一般NISAを利用すると無料にできる場合もある
- イオン株主になると、マネックス証券でイオンの株を買った際の手数料が無料になる特典を受けられる。が、イオン株式をデイトレードするような投資家でなければ使いどころが難しい
- コンサルティングサービスの残る証券会社は、購入時の手数料以外に口座維持費(年会費)が発生することも
余談:筆者は一般NISA預り(手数料無料)で買った
なお、筆者はSBI証券で一般NISA預り(手数料無料)でイオンの株式を買いました。つみたてNISAが始まった現在は、一般NISAからつみたてNISAへ勘定変更してしまいましたが、引き続き業界最低水準のSBI証券で株を買い続けています。
270円って配当金貰ったら十分に回収できる金額ですしね。