ドトール・日レスホールディングス(以下ドトール)は、喫茶店や飲食店の経営などを行っている会社です。
コーヒーショップのドトールをはじめ、エクセルシオールカフェ、星乃珈琲店、パスタ専門店の洋麺屋五右衛門など多くのブランドがあります。
ドトールは株主優待を実施しており、全国のドトールで利用できることから、コーヒー好きの方におすすめの株主優待です。
また、この数年で優待内容が変更されているので、以前に株主だった方も株の購入を検討してもよいかもしれません。
今回はドトールの株主優待の内容、そして、ドトールとよく比較されるコーヒー会社との比較についても解説します。
ドトール株式の概要
証券コード | 3087 |
最近の株価 | 1株2,465円 最新の株価はヤフーファイナンスで |
売買単位 | 100株 |
最低投資額 | 246,500円 + 証券会社固有の買付手数料 |
権利確定月 | 2月 2018年2月23日 |
株主優待(2017年実績) | 〇 |
配当金(2017年実績) | 〇 |
公式サイト | 株主優待制度|株式会社ドトール・日レスホールディングス |
2018年4月12日現在。
ドトール株主になるには
ドトールの株主優待や配当金をもらうには、ドトールの株主になる必要があります。株主になる手順は以下の通りです。
- 証券会社で口座を開設する
- ドトールの株式を100株購入する
- 権利確定日(2月末)まで株式を保有し続ける
- 権利確定日の数ヶ月後に株主優待、配当金を受け取る
ドトールの株価(2018年4月12日現在)は1株2,465円なので、100株購入するために必要なお金は約25万円です。
2018年の配当は1株32円と予想されており、100株保有で年間3,200円の配当がもらえる見込みです。
ドトールの株主優待の内容
次に、ドトールの株主優待の内容を確認していきましょう。
株主優待の内容
保有株数 | 優待内容 |
100株以上300株未満 | 1,000円分の株主優待カード |
300株以上500株未満 | 3,000円分の株主優待カード |
500株以上 | 5,000円分の株主優待カード |
ドトールの株主になると、保有株数に応じて、全国のドトールで利用できる株主優待カードがもらえます。
2015年2月期までは自社製品でしたが、現在は株主優待カードに変更されています。
保有株数を100株から300株(3倍)、500株(5倍)に増やすと、株主優待カードの金額も3,000円(3倍)、5,000円(5倍)に増えるので、「100株、300株、500株」のいずれかで保有するのがお得です。
株主優待カードが利用できるのはドトールのみで、エクセルシオールカフェや星乃珈琲店では利用できないのでご注意ください。
株主優待制度|株式会社ドトール・日レスホールディングス(公式サイト)
ドトールバリューカードと株主優待カードの違い
ドトールには「バリューカード」と呼ばれるプリペイドカードがありますが、株主優待カードと何が違うのでしょうか。
ドトールバリューカードは、ドトール、エクセルシオールカフェなどで利用できるキャッシュレスのプリペイドカードです。
nanacoやwaonのような電子マネーと同じように、店舗で現金、または会員登録してクレジットカードでチャージができます。
2,000円以上のチャージで5%のポイントが付与される、新商品の購入でポイントがもらえるなど、チャージや利用でポイントが貯まる仕組みがあるのが特徴です。
ドトールをよく利用する人は、バリューカードをうまく利用するとポイントが貯まるメリットがあります。
一方、株主優待カードは、保有株数に応じたポイントがあらかじめチャージされた使い切りのプリペイドカードです。
バリューカードとは違い、チャージはできません。また、ポイントが貯まる仕組みもないのでご注意ください。
ただし、株主優待カードのポイントはバリューカードに移行可能です。
そのため、株主優待カードからバリューカードにポイントを移行すれば、新商品の購入などでさらにポイントがもらえます。
ドトールバリューカード(公式サイト)
気になる利回りは?
ドトール株を100株保有した場合、優待利回りは約0.4%(1,000円÷246,500円)です。
また、配当利回りは約1.3%(年間3,200円)なので、配当+優待利回りは約1.7%になります。
優待利回りはあまり高くありませんが、配当と合わせると2%近くあり、今後の株価の動向によっては利回りが上昇する可能性もあります。
ドトールは自己資本比率が約80%と高く、配当金が安定して支払われているのも魅力です。
ドトールとよく比較されるコーヒー会社について
株主優待について、ドトールとともによく検索されているのが、タリーズコーヒーとネスレ日本です。この2つの会社は株主優待を実施しているのでしょうか。
次に、ドトールとよく比較されるタリーズコーヒー、ネスレ日本について確認していきましょう。
タリーズコーヒー
タリーズコーヒーはドトールとよく比較されますが、伊藤園(2593)のグループ会社で、株主優待は実施していません。
ちなみに、伊藤園は株主優待を実施しています。優待内容は以下の通りです。
保有株数 | 優待内容 |
100株以上 | 1,500円相当の自社製品 |
1,000株以上 | 3,000円相当の自社製品 |
保有株数に応じて自社製品がもらえるので、今後はタリーズコーヒーブランドの製品が含まれるかもしれません。
しかし、株主優待でコーヒーをもらうなら、ドトールを選ぶほうがよいでしょう。
ちなみに、伊藤園の株価(2018年4月12日終値)は1株4,230円で、売買単位は100株単位なので、優待をもらうための最低投資額は約43万円です。
株主還元・配当|伊藤園(公式サイト)
ネスレ日本
ネスレはスイスにある世界最大の食品飲料会社で、ネスレ日本はネスレの日本法人です。
「ネスカフェゴールドブレンド」などのインスタントコーヒー、飲食店や職場などで利用されるコーヒーマシーンなど、ネスカフェブランドでさまざまなコーヒー製品を供給しています。
ネスレ日本もドトールとよく比較されますが、実は非上場会社で、株主優待は実施していません。
そのため、株主優待でコーヒーをもらうなら、ドトール株の購入をおすすめします。
ネスレ日本(公式サイト)
まとめ
- ドトールの株主優待をもらうチャンスは年1回。2月末の権利確定日までに100株以上購入すればもらえる
- ドトールバリューカードと株主優待カードの違いは、チャージができるかどうか。株主優待カードは使い切りでチャージはできないが、バリューカードにポイント移行は可能
- ドトールとよく比較されるタリーズコーヒー、ネスレ日本は株主優待を実施していない。株主優待でコーヒーをもらうならドトール株を購入しよう