あなたが「イオンの株主優待はすごい!今すぐ欲しい!」と思ったとして、
- 今のイオンの株価ってどうなの?高いの?安いの?
- 今買ったら後で損しない?
みたいな疑問を感じることがあると思います。
残念ながら、「100%損をしない買い方」みたいな話は無理ですが、例えば証券会社が提供する目標株価・理論株価を参考に買う、という方法があります。
- プログラム的に算出された理論株価を参考にする
- 投資のプロ(アナリスト)が公表した目標株価を参考にする
これらと現在のイオンの株価と比較し、あなたが買い時を探すのです。
先に結論を述べておくと、あなたの独学で買い時を判断したいならば、「ファンダメンタルズ」と呼ばれる分析手法を学んでください。
一方、「理屈はどうでもいいから、参考になる株価情報だけをくれ」というなら、目標株価を提供している岡三オンライン証券やSMBC日興証券に口座を持てばいいと思います。
両証券会社は、株価の具体的な数値まで、投資情報として提供しているからです。
イオンの株価から買い時を探す2つの方法
理論株価と現在の株価を比較する
理論株価とは、企業の業績や、企業が現在保有する資産から算出される理想的な株価のことです。
実際には、株価には様々な思惑が乗りますので、理論株価どおりになることは少ないものの、長い目で見れば、株価は業績に依存して推移していくと考えられています。
理論株価を提供する証券会社の1つにGMOクリック証券があります。GMOクリック証券の強力な財務分析ツールを紹介しましたが、この中に各企業の理論株価を計算するプログラムも組み込まれています。
理論株価と現在株価を比較できる株価分析
これを見て、現在の株価が理論株価を下回ったら割安だ、と判断して投資するのも良いと思います。
理論株価は役に立たないかも・・・
理論株価と現在の株価が大幅にずれていることはよくあります。理由は簡単で、株価がちょっと下がると、株主優待目当ての個人投資家が一斉にわーっと買ってしまうからです。
あなただって「できるだけ安く株を買いたい」って思うでしょ?みんな同じです。
イオンに限らず、株主優待の優れた銘柄は、理論株価よりも株価が高めに推移しやすいことを覚えておいてください。
その点で、感情を反映できない理論株価には限界があります。
目標株価と現在の株価を比較する
岡三オンライン証券で閲覧できるロイターコンセンサスレーティング(同証券に口座を持つユーザー限定)
目標株価とは、証券会社に勤務する投資アナリストらが、企業の現在の業績や将来の予測から、今後半年程度の株価の推移を予想したものです。
機械的に算出される理論株価とは異なり、目標株価は投資アナリストが各種調査から導いた見解・意見で、感情も反映された人間的なデータです。
目標株価を提供する証券会社の1つに岡三オンライン証券があります。
岡三オンライン証券には「株式投資情報局」というユーザー限定の投資情報ページがあり、ここに様々な企業の目標株価や、その根拠、見通しなどが掲載されています。
独自の情報を提供している、ということで、岡三オンライン証券はこの点を強みにしています。
(田村様) 「当社の場合、グループ会社の岡三証券の情報部門が出している情報や当社が制作している情報をお客様に提供しています」
(田村様) 「時事通信さんやロイターさんの情報はどの証券会社さんで見ようが同じです。対して、グループ内で持ってる・作っているデータをお渡ししている、というのが当社にとっての強みという言い方をしています」
岡三オンライン証券はロイターコンセンサスレーティングやアナリストレーティングなどの様々な指標も閲覧できますね。株価にこだわるなら是非チェックです。
SMBC日興証券の企業レポート画面(同証券に口座を持つユーザー限定)
他にも、SMBC日興証券なども企業分析情報が豊富ですよね。このあたりは、さすが従来からある証券会社だなーと思います。
おまけ:ヤフーのtextreamや2ちゃんねる(5ちゃんねる)など
投資の玄人から冷やかしまで様々入り乱れるのが、ヤフーのtextreamや2ちゃんねる(5ちゃんねる)などのコミュニティです。これらを参考に売買を決めるのも1つの手だと思います。
ただ、生の情報が多いので、いろいろ読んで、正しい(と思える)情報を選ぶのは結構大変です。
株主優待を長く使えばいいんじゃない?
あなたが株価にこだわるのはわかりますが、筆者個人としては、株価など気にせず今すぐ株を買えば良いと思います。「イオン株はどこで買うの?株主優待と購入方法を徹底紹介!」でイオンの優待内容をもう一度よーく確認してみてください。
- スーパー
- レストラン
- 映画
- 書店
- 旅行
これ、全部使っていたら、イオンの株式を買うために必要な費用を全部回収できると思いませんか?
もしイオンの株式の購入に17万円(1株1,700円 × 100株)を要したとすると、
170,000円 ÷ 55,800円 = 約3年!
つまり、3年間投資し続けて、イオンの株主優待をフル活用すれば、もともと投資に要した17万円は回収できることになります。
これを踏まえると、
- 「いつ株を買うか」と買い時を探す、よりも
- 一日も早くイオンの株を買って、株主優待をカードが擦り切れるまで利用する
ほうが良いと思いますが、いかが感じるでしょうか。
それでも「買い時がある」と考えるあなたへ
イオン株は日経平均株価にも採用される銘柄(いわゆる日経225銘柄)です。その取引主体には個人投資家以外に機関投資家も含まれます。
個人投資家は、あなたと同じように株主優待に向けて買いやすいのに対し、機関投資家は将来の業績予報などに基づき売買します。
ゆえに、「株主優待の権利が決まった翌日(権利落ち日)で明確に株価が下がる」といった規則的な株価の動きは乏しいのが特徴です。
一方、株価が動きやすいのは四半期決算などの発表のタイミングです。このようなタイミングはしばしば買い時になります。
関連記事:SBI証券を利用したイオン株購入方法を動画付きで解説
イオン株価が大きく動いた事例
例えば、2017年4月12日に発表された「17年2月期決算発表」では、12日終値で1株1,665円だった株価は、翌日1,591.5円まで下落しました。
これは期待の業績に達しなかったことを理由に機関投資家が売ったと考えられ、普段の3倍程度の出来高となりました。下図、右から2番目のデータがそれです。
2017年3月~2017年4月のイオン株価推移
このようなタイミングではしばらく株価が下がりやすいものの、後々振り返れば株を購入するチャンスだったことも多いです。
ちなみに、2017年10月2日終値時点で1株1,654円。ほら、過去の1,591.5円は帳消しになっていますね。
証券口座とお金を用意して買い時を待とう
このような機関投資家の動きに沿って取引を行うならば、「株価が下落した!じゃあ今すぐ、証券口座を開設しよう」では手遅れです。
証券口座の開設を申し込んでから、実際に取引を開始できるまで数日はかかりますので、その間に株価はさらに動いてしまいます。
そのため、いつ株価が動いても良いように証券口座とお金は常に用意しておくべきです。
- 証券口座を開設して、今すぐ株を買える状態にしておいてください
- 約20万円を証券口座に入金しておけば、イオンの株式を買ってもお釣りがきます
準備だけ済ませておけば、あなたはまるでサバンナで獲物を狙うチーター!相場に鋭い睨みをきかせて、今か今かと待つだけでOKです。
狙ったチャンスは逃さないようにしてくださいね。
よくある質問
イオンの株価について、筆者の意見を聞かせてください
優待目的の投資では、あまり株価は気にしないのでw
岡三オンライン証券の田村様は以下のようなことを述べていました。
(田村様) 「おそらく、ご自身がオトクだなと思う優待は、大概みなさん同じことを考えています。みんな横並びで考えている中で、自分だけ勝とうなんて無理じゃないですか。なるべく勝てないまでも負けないようにするため、余裕をもって事前に準備をしてください」
イオンの株価はまさに、そのお得な優待の1つなんですよね・・・。しかも、超がつくほどのお得さ。
だから、筆者は株価にはこだわらず、優待のリターンで良い思いするほうが好きです。
- あなただけは周囲を出し抜けると思うなら、頑張って買い時を探してみて
- 周囲を出し抜けないと思うなら、あまり株価は意識しないで
まとめ
- 株価からイオン株式の買い時を探すなら、証券会社が提供する理論株価や目標株価もチェックしてみて
- イオンは優待内容が超お得なので、株価にこだわるよりも、優待を長く使うことを重視してみてはどうか
- 決算発表のタイミングでは株価が大きく動きやすい。そのようなタイミングを狙うなら、証券口座とお金は準備しておいて
このあたりをあなたの独学で判断したいならば、いわゆるファンダメンタルズと呼ばれる分析手法を学んでください。
一方、「理屈はどうでもいいから、参考になる株価情報だけをくれ」というなら、株価情報も提供する岡三オンライン証券やSMBC日興証券に口座を持てばいいと思います。
あなたのお好きにお選びください。