公開:2016年07月01日 最終更新:2017年09月11日

スマホで株取引を始めると「何ギガ(GB)」通信量使うの?

SBI証券が提供するHYPER株アプリの通信量を測定し、標準的な利用で想定される通信量の算出を行いました。 その結果、多めに誤差を見ても0.05ギガバイト、最も過度に使ったとしても、0.89ギガバイトと得られました。

過度につかった条件は、非現実的な使い方を想定しています。 通常はそれほど通信量を使うことはありません。

通信量はあなたの使い方によって異なります。 毎日板を見ているトレーダーと、長期投資を前提にする投資家では、当然前者のほうが通信量が多くなります。

アプリの更新間隔はアプリ内で設定できますので、特に通信上限のきつい格安スマホ利用時には更新頻度を下げての利用もオススメです。

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はじめに

スマホで投資や資産運用を始めるには「何ギガ(GB)」必要?では、「何ギガ(GB)」と称して、スマホ端末に搭載されたメモリとストレージの量について紹介しました。 こちらのページではもう一つのギガ、すなわちスマホやタブレットで投資や資産運用を始めた際に必要となる通信量について紹介します。

最初に述べておくと、どの程度通信量を使うかは、あなたの利用状況に応じるため、一様にいくらであると述べるのは難しいです。 毎日デイトレを行う人と、1週間に1回株価をチェックする人では、当然前者のほうが通信量が多くなるからです。

そのため、あくまで参考のためにご覧ください。

「何ギガ(GB)」とは何か

まずおさらいです。

ギガバイトとは、電子データの情報量を示すバイト(byte)に、サイズの大きさを示す接頭辞ギガ(Giga)をくっつけた言葉です。 私たちになじみの深い単位「キロ」の1000倍の1000倍の大きさを示します(デジタルは2進法なので、厳密には1024倍の1024倍)。

ギガの下にはメガ(ギガの1000分の1)、ギガの上にはテラ(ギガの1000倍)があります。

スマホが登場し始めた頃の通信契約は、パケット(通信を小分けにしたもの)無制限で契約を行うのが一般的でした。 しかし、その後スマホの発達にともない、ユーザーの動画試聴や音楽のストリーミング再生が一般的になってきたため、通信量の増大化が問題になってきました。

現在の通信契約では、パケット通信量の上限を5GBや7GBと制限し、その制限を超えた場合には通信速度規制などのペナルティを課せられるのが一般的です。 通信量チェックアプリもプリインストールされているなど、ユーザーがそれをチェックできるようにもなっています。

株取引でどの程度通信量がかかるか

それではここからが本題です。

今回は株取引でどの程度通信量がかかるかをテーマに、一定時間証券取引アプリの通信量を監視することで、そこから必要となる通信量を推定することにしました。 冒頭でも述べたとおり、利用状況によってまったく変わることはご了承ください。

チェック環境

SBI証券がリリースしている「HYPER株アプリ 5.0.02」を利用します。 インストール環境はASUS MeMO Pad(ME173X Android 4.2.2)です。

通信量チェックには、「リアルタイム通信監視 2.10」を利用します。 これはアプリごとに通信量を取得できるフリーのアプリです。

これら2つのアプリを同時起動させ、HYPER株アプリの

  • 1ページあたりの更新量(手動操作)
  • 寄り付き前の板更新量(5秒間隔/3分間)
  • 寄り付き後の板更新量(1秒間隔/5分間)

をそれぞれチェックします。

モバイルサイトやスマホアプリで「板」を表示させると、アプリの設定した間隔で自動更新が行われます。 今回設定した1秒は最速の設定で、人が操作するよりも早い間隔です。

「板(気配値)」については気配値とは?あの表はどのように見ればいいの?をご覧ください。

結果

1ページあたりの更新量(手動操作)

各種指標画面

各種指標画面

1ページあたりの更新量チェックは、HYPER株アプリの各種指標画面を手動で更新させました。 その時の通信量は、送信(上り)1,708バイト、受信(下り)11,048バイト、計12,756バイトです。

上りとは「ページの新しい情報をくれ」という「催促」、下りは催促に対して送られてきたページの情報です。

12,756バイトとは、ギガバイト換算で0.0000118です。 ゼロが多すぎて分かりにくいですね。

そもそも株式の取引アプリは簡素な文字情報が主体なので、通信量は大したことはありません

寄り付き前の板更新量(5秒間隔/3分間)

板

寄り付き前の板通信量

寄り付き前の板通信量

寄り付き前の板更新量(5秒間隔/3分間)は、みずほ株の板情報を更新させます。 寄り付き後に比べると緩い動きですが、それでも取引量の多い銘柄ですから、注文が反映されていくのがわかります。

結果は上記の図の通りです。 1分間の平均値にすると、上り7,048バイト、下り55,609バイト、計62,657バイトです。

寄り付き後の板更新量(1秒間隔/5分間)

寄り付き後の板通信量

寄り付き後の板通信量

寄り付き後の板更新量(1秒間隔/5分間)は、引き続きみずほ株の板情報を更新させます。 寄り付き前に比べると、桁違いの更新量で、活発に取引が行われていくのがわかります。

結果は上記の図の通りです。 1分間の平均値にすると、上り29,589バイト、下り129,304バイト、計158,892バイトです。

寄り付き後は板の情報を活発に書き換えるために、寄り前に対して平均通信量は増えています。

結局何ギガぐらい必要なの?

最も通信量を使うケース

最も通信量を使うケースとして、月曜日から金曜日の毎取引時間中、常に板を見ていたと仮定します。

1日の株式取引時間(詳しくは会社勤めのサラリーマンはいつ株を買うの?)は300分です。 1ヶ月の平日日数を20日とすると、総取引時間は6,000分になります。

1分当たりの通信量を160,000バイトとすると、160,000バイト × 6,000分で960,000,000バイトです。 ギガバイトに換算すると0.89ギガバイトになります。

通常の大手携帯各社での契約なら、余力のある通信量です。 一方、例えば1ギガバイトを通信量上限に設定した格安スマホでは、ギリギリな通信量です。

ただ、こんな使い方は誰もできませんスマホがディスプレイの消えたスリープ状態になると、HYPER株アプリは更新をやめてしまうからです。

6,000分通信を継続させるには、6,000分ディスプレイを表示させ続ける必要があります。

そんな愚かな使い方は誰もしないはずです。

現実的なケース

現実的なケースとして、月曜日から金曜日の毎取引時間中、15分板を見てたとします。 株の売買を考慮し、1日あたり100回の手動ページ更新を伴ったとします。

このケースでは、1ヶ月あたりの平日の日数を20日とすると、総取引時間は300分です。

1分当たりの通信量を160,000バイトとすると、160,000バイト × 300分で48,000,000バイトです。 ギガバイトに換算すると0.04ギガバイトになります。

1ページあたりの通信量を15,000バイトとすると、15,000バイト × 100回 × 20日で30,000,000バイトです。 ギガバイトに換算すると0.03ギガバイトです。

両方を加算し、かつ多めに誤差を見ても0.1ギガバイトですから、通信上限を気にする必要はありません

ちなみに長期投資を行ってる筆者の、2016年6月のHYPER株アプリ通信量は、わずか6メガバイト(0.006ギガバイト)です。 頻繁に板を見ていなければこんなものです。

なお、通信量が大きくなるのは、画像、音楽や動画のダウンロード・ストリーミング再生を伴うアプリです。

例えば、筆者が別所で検証した某音楽ストリーミングアプリの通信量は1分あたり約500,000バイトです。 1ヶ月間連続使用し続けると、余裕で通信上限に引っかかります。

また、TwitterやLINEは頻繁に利用することが多いため、通信量が多くなります。 これらの通信量に比べれば、株式アプリの通信量など微々たるものです。

速度制限された格安スマホで利用できるか?

がまぐち

通信ではbps(bit per second)という単位も使われます。 1 bpsは1秒間に1ビット(1バイトの8分の1)のデータを送信できます。

1分間で約160,000バイトの通信とは、1秒あたり約2,666バイトです。 bpsに直すと2,666 × 8ビット = 約21,333ビット(20.8 kbps)になります。

すなわち、20.8 kbps以上の回線速度が出ていれば、スマホアプリでの株取引には支障がない計算です。

格安スマホの通信量は、速度制限されても200kbpsです。 計算上は、速度制限された格安スマホにおいても、取引に支障ありません。

ただし、スマホの通信速度はベストエフォート方式で、常時その速度が出るとは限りません。 また、他のアプリがバッググラウンドで通信することも考慮すると、速度制限された格安スマホでは取引に支障が出る可能性があります。

ペナルティが付かない状態(3GやLTEをフルに使える状態)では、回線の混雑でもない限り、問題ありません。

まとめ

以上です。

通信上限の厳しい(例えば1GB)格安スマホを除けば、株取引アプリの通信量を気にする必要はありません。 筆者もTwitterやLINEとともにHYPER株アプリを利用しています。

また、ここでは検証しませんでしたが、FXの取引アプリもおおよそ似たような通信量になると考えられます。 FXも文字情報の更新が主体で、音楽や動画のストリーミングを伴わないからです。

余談ですが、板の更新頻度はユーザーの設定で変更することが出来ます。 もし自動更新が不要なのでしたら、更新を止めることも可能です。

更新頻度の設定画面

更新頻度の設定画面

特に通信上限が厳しい場合には、更新間隔を調整してお使いになってみてください。

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筆者情報

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30代兼業投資家。株式と投資信託中心に少額投資中。

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