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マイナス金利時代の資産運用

2016年1月末のマイナス金利政策開始によって、国債やMMFの利回りがかなり低くなってしまいました。 一部のMMFは募集停止に追い込まれるなど、その影響が出始めています。

当面私たちの銀行預金がマイナス金利になることはなさそうですが、ATM利用手数料や利息の改定など、間接的に影響を受けそうです。 もしかしたら、将来利息ゼロ(もしくはマイナス)になることがあるかもしれませんね。

「たんす預金を始めるか、MMFよりももう少しリスクをとって運用をするか」 個人的にはそのような二択に迫られているような気がしないでもないです。

公開:2016年02月03日 最終更新:2017年01月26日

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はじめに

2016年1月末に日銀のマイナス金利政策が発表されてから、マイナス金利が私たちに及ぼす影響が注目されています。 また、この発表は株価や債券の金利に影響を与えており、今後私たちがどうするべきか気になるところです。

そこで、「マイナス金利時代の資産運用」では、マイナス金利の影響を踏まえ、筆者が考える今後のお金の運用方策などを紹介したいと思います。

一個人投資家(少額でしかも兼業)の意見なので、あんまり鵜呑みにはしないでくださいね。

マイナス金利が及ぼす影響

預金利率やATM手数料改定など

まず始めに、今回(2016年1月末)のマイナス金利政策は、私たち個人の預金口座の金利をマイナスにするものではありません。 このページのあなたのほうがお詳しいように、このマイナス金利は銀行が日銀に預けているお金に対して生じます。

今まで銀行は日銀から利子を貰っていましたが、今回の政策によって逆転し、銀行が日銀にお金を払うことになったのです。

つまり、マイナス金利が及ぼす影響の1つは銀行の収益悪化です。 これに関連して、2016年1月末以降銀行株は株価を下げる傾向にあります。

おそらく銀行はこの収益悪化分の補填をするでしょうから、今後ATM手数料や通常預金の金利改定はありうると思います。 現にネットバンクの一部は預金利率を見直す動きが出ています。

大和証G:ネクスト銀の預金金利見直しへ-マイナス金利導入受け | ブルームバーグ

このように、マイナス金利によって私たちは間接的に影響を受けます。

なお、マイナス面だけが目立ちますが、ローンを借りる場合に金利が安くなるなどのメリットもありそうです。 銀行はお金の貸し出し先を探すでしょうから、カードローンは使いやすくなるかもしれません。

国債・MMFの募集停止

マイナス金利が発表されたことで、国債先物価格が高値を更新しています。 それに反比例して国債利回りは0.068%(2016年2月3日現在)まで下落しました。

国債利回りが低くなりすぎたため、日本国債を中心としたMMFの運用に支障が出ています。

預金金利最低水準に マイナス金利影響広がる 住宅ローンも低下 MMF一部停止 | 日本経済新聞

また、2016年2月3日に発表された個人向け国債の変動10年(第71回)物は、金利が0.05%と適用利率の下限に達しています。 筆者が1万円から始める個人向け国債を書いた時(0.2%)に比べるとだいぶ下がってしまいました。

現在のところは個人向け国債は継続する見込みですが、将来的には発行停止になるかもしれません。

国債もMMFも、安全な資産の運用先として選ばれてきました。 これらは、マイナス金利によって、資産運用先として選べなくなりつつあるのです。

たんす預金か運用か

この2つの事柄から、筆者は以下の3つのグループに分かれるのではないかと思っています。

  1. 個人にマイナス金利が付加されるまでは何もしないグループ
  2. マイナス金利の付加を恐れてたんす預金を考えるグループ
  3. なるべく安全性を考慮しつつ運用を考えるグループ

多くは1か2ですよね。

現実的に個人へのマイナス金利はありえないと思いますが(揉めるのが目に見えるため)、すでにネット上にはたんす預金の話題が挙がっています。 銀行に預けてもほとんど金利が付きませんから、それなら・・・と現金を自宅で保管する人は増えるように思います。

一方、MMFや国債よりももう少しリスクをとった運用を考える人達も少しはいらっしゃるのではないでしょうか。 もちろん筆者はこのグループです。

というわけで、少し考えてみました。 なるべく安全性を考慮した運用を。

マイナス金利と安全性を考慮した運用

元本が割れない運用を前提に考えると、運用せず証券口座に現金のまま入金しておくしかありません。 証券口座で運用されるMRFはマイナス金利の適用外であることが決まっていますので、元本割れリスクはありません。

が、少しだけリスクを取って運用できるなら下記に挙げる商品も良いのではないか、と筆者は考えます。

もちろん全額運用に回す必要はなく、後述の債券ファンドと現預金をそれぞれ一定の割合で保有すれば良いです。 例えば、現金の10%でもだけでも投資にまわすことで、現在の利子以上の運用益が得られますから。

国内債券ファンドを利用

投資信託の始め方。そもそも投資信託って何?で紹介している投資信託のうち、国内債券物の投資信託を選択します。 これらは、日本国債(と国内の社債)に投資を行っているため、投資信託全般のなかでは安定性が高めです。

このうち、ニッセイ国内債券インデックスファンドは同系列のファンドの中でも運用コストがかなり低いため、安全性の割に運用益を得やすいのが特徴です。

懸念材料として、国内債券は既に現状でだいぶ高値なのが怖いところです。 加えて、国内債券ファンドのお金の行き先は日本国債なので、マイナス金利が強化されると募集が止まる可能性があることも懸念材料になります。

ただ、2017年1月現在ではイールドカーブコントロールなどを始めていて、マイナス金利の強化をする気配はないため、後者は無さそうな雰囲気です。

国内債券ファンドと先進国海外債券ファンドを利用

もう少しリスクを取る場合には、先進国海外債券を含むものを選択します。

個人的にはいいなぁと思ったのが三菱UFJ国際投信のeMAXIS 債券バランス(2資産均等型)です。 このファンドは約50%を日本国債、残りを為替ヘッジ付きで先進国国債(20%程度を米国債)で運用しています。

純粋な国内債券ファンドよりは値動きは大きくなりますが、リターンも大きくなるはずです。

また債券ファンドでお手軽ローリスク資産運用で紹介するDC年金バランスゼロ(債券型)もオススメです。 eMAXIS 債券バランス(2資産均等型)よりも運用コストが低いのが魅力です。

外貨建てMMFを利用

外貨建てMMFで資産運用!外貨預金に似た低リスクが魅力!で紹介した外貨建てMMFを利用する方法があります。

外貨建てMMFが為替レートの影響で元本が割れる可能性があるものの、定期預金にはない利回りが魅力的です。 リスクを抑えるなら米ドル、少々リスクをとっても良いなら豪ドルやNZドルの運用が考えられます。

外貨預金に似ていますが、1万円でMMF!超低リスクの資産運用法で紹介した為替スプレッドの面でMMFのほうが有利です。 外貨での運用を志すなら、外貨建てMMFのことは知っておいて欲しいです。

銀行株を買うチャンスかもしれない?

2016年2月現在、マイナス金利の影響で、銀行株はだいぶ値下がりしてきました。 下落リスクは高いでしょうが、実は買いのチャンスが来ているかもしれないと筆者は考えています。

少なくとも、大手メガバンクは経営が危うくなっても国が支援する可能性が考えられます。 投じたお金を全損することは無いと思います。

銀行株を個別に買うのが気が引けるのでしたら、東証銀行業株価指数連動型上場投資信託(証券コード:1615)がオススメです。 おおよそ15,000円程度で投資でき、毎年7月に分配金の実績もあります。

似たようなものに、NEXT FUNDS 銀行(TOPIX-17)上場投信(証券コード:1631)もありますが、こちらは取引量が少ないので、積極的な運用に向いていません。

まとめ

結局、何が言いたいのかよく分からなくなってしまいましたが、MMFや国債が選べなくなるなら、それらよりももう少し利回りの高い国内債券ファンドや、先進国債券も加えた国内債券ファンドはどうでしょう?というお話でした。

マイナス金利は今後さらに強化される可能性があるため、上述の通り、一部の国内債券ファンドも将来的に募集停止になる可能性があると思います。

さてさて、今後どうなるでしょうか。

最後に、日銀が金融緩和政策を推し進めるのは2%のインフレ目標を実現するためです。

あなたがご存知のように、インフレ政策とはお金の価値を下げることです。 たんす預金を選ぶ人は無意識的に資産が目減りする道を選ぶことになります

個人的には、このような政策へのちょっとした対応の違いが、将来の経済格差を生んでいくのではないかと思ってしまいます。

関連してインフレ対策を実現できる資産運用もあわせてご覧ください。

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30代兼業投資家。株式と投資信託中心に少額投資中。

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